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快適な住環境を提供する鹿島の総合力

日本の建設会社は、設計部門を持っていることが欧米との違いとも言われます。鹿島は社内に不動産開発部門も構えているため、事業企画から設計、施工に至る事業すべてをマネジメントすることができます。建設技術を活かした商品開発から設計、施工に関わる技術や豊富な経験の蓄積などを合わせた総合力で快適な環境を創造していきます。

加賀レジデンスに見る住空間の追求

東京都板橋区加賀。江戸時代、中山道の一番目の宿場町だった板橋宿に加賀前田家の下屋敷が置かれていた名残が加賀という地名の由来で、歴史的に由緒ある地域です。近くの石神井川沿いには歴史を感じさせる桜並木があり、自然が四季を伝えてくれます。この地域環境を最大限に活かして住み良い住空間を追求したのが「加賀レジデンス」です。地上14階建て総戸数246戸のマンションとして、2008年8月に完成しました。

加賀レジデンスの写真

photo:清水行雄

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快適かつ安全な高層建築物の実現

ボックス型空間を実現した壁式免震構造

「加賀レジデンス」は都心近郊のファミリーマンションとして、そこに暮らす人々に美しく豊かな時間と空間、暮らしを提供するために、住みやすい空間を目指しました。建物の構造や機能はもちろん、長寿命で本質的な豊かさを求めて、計画・設計を行い、それらを実現するために鹿島の英知を結集しています。

特徴のひとつは、居住空間に柱や梁がなく、家具などを自由に配置できることです。通常、コンクリート造の建物は柱と梁を組むことによって構造が保たれます。そのため室内に柱や梁が張り出してしまうのが宿命でした。この問題を解決したのが壁と床を用いて面で建物を支える「壁式構造」です。従来、5階建てが限界とされていた壁式構造ですが、高層化させるために「免震構造」を合体させた「HIスマートウォール工法」を導入。14階建てを実現することができました。

開放的で自由度の高い住空間の実現

建物を真上から見るとY字型になっており、道路から一定の距離を保った配置にしたことで、周辺の環境にもなじみが良い、緑に囲まれた居住環境を創り出しました。また各住居においては、間取りの自由度が大きいため、ライフスタイルの変化によるリフォームなどにも対応しやすく、全面に配置した窓が、明るく開放的で、快適な居住空間を実現しています。

住戸内部の写真

住戸内部
photo:中村和嘉&ダイレクション

住戸内スケルトンの写真

住戸内スケルトン
photo:中村和嘉&ダイレクション

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環境に配慮した施工

施工面でも、新しい取組みに挑戦しました。施工方法の検討や材料選びを入念に行うことによって、1フロアの施工にかかる日数を12日から9日に短縮することができました。例えば、現場でコンクリートを打設するのではなく、プレキャスト材と言われる工場生産のピースを用いたり、できるだけ材料をユニット化したりすることによって、生産性の向上および、より高い品質の確保につなげました。また、プレキャスト材を用いることにより、ベニヤなどの木材使用量が通常の35%低減され、産業廃棄物の排出も、削減することができました。

鹿島は「100年をつくる」という理念のもと、多様なアイデアに技術をマッチングさせることで、真に求められているものを具現化し、世代を超えて受け継いでいくものをつくり、人々の生活に安心感とゆとりを提供しています。

環境に配慮した施工のイメージ写真

photo:中村和嘉&ダイレクション

目指したのはNo.1のマンション(開発事業本部 プロジェクト開発部 担当部長 雨宮渉)

私たちがこのプロジェクトで目指したものは、No.1のマンションを作ろう、というものでした。そして作り手も住み手もともに誇ることのできる住まいを実現しよう、と考えました。そのためには、これまで当社が培ってきたノウハウを結集するとともに、それから先へ新しく踏み出すことが必要でした。

加賀レジデンスは「美」がキーワードとなっています。美しく豊かな生活空間、そこで展開されるであろう美しいライフスタイル、高い資産価値、これらを支える確固としたテクノロジー…。開発、設計、施工の各部門、あるいは外部のデザイナー、販売会社、広告代理店など、プロジェクトに携わったすべての人が同じ思いを共有し、作り上げたひとつの「作品」であるとともに、これからのファミリーマンションのひとつのあり方を示すことができたのではないかと考えています。

住む人と周辺環境を考えた本物の追求(建築設計本部 建築設計統括グループ チーフ 櫛田直)

竣工写真を撮影する時に、朝から丸1日建物を近くでじっくりと眺めることができましたが、歩道を行き交う人たちを見ていると、必ず立ち止まって建物を見上げていました。年配のご夫婦が、緑地公園のスツールに座って建物を見ながら談笑している光景に出会ったりすると、この建物が息吹き始め、社会に羽ばたき、活動し始めるような…、そんな感動を覚えます。

徹底的に追求したのは上品で品格のあるハウジングです。これから住まう方々を第一に考えて、周辺の環境に溶け込み、地域住民の方々とのコミュニケーションのインターフェイスになるような建築を目指しました。

鹿島の高い技術力と、開発と施工の各部門との協働作業によって理想的な建物が実現できたと思っています。

三位一体となった高品質の追求(東京建築支店 (仮称)加賀二丁目計画新築工事事務所 所長 初澤英男(写真右) 副所長 中島正秀(写真左))

2006年5月から敷地内の解体工事を経て、同年10月から新築工事が始まりました。全体工期は約2年半。現場事務所は有期ですから、工事が終わり私たちがいなくなった後でも、この場所にずっと残る建物が、地域の方々から愛されるよう、美しい建物を目指しました。鹿島がトータルプロデュースするという点で、開発部門・設計部門・現場がそれぞれの立場から意見を出し合い、本当に「良いものをつくる」という姿勢を表現できたと思っています。

また地域住民の方々と毎月1度の打合せ会を開催して、ご理解を得ながら進めることもできたと思います。住民の皆様が入居され、生活が始まっていますが、景観の一部として建物全体が周辺環境と調和しながらも、シンプルでシャープな建物となったように感じます。

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