対立していたパルティアとローマの境界地域シリア砂漠のオアシスに建設された古代隊商都市。旧約聖書では「タドゥモル」。地中海からペルシア湾までの隊商路を支配し、特にローマ帝国による政治的安定を背景に繁栄。東方から地中海へと物資を運ぶ隊商に課した通過税が主な財源。代わりに隊商路を遊牧民から守った。3世紀後半、東西交易が飛躍的に発展したのを受けて女王ゼノビアの下で最盛期を迎える。ゼノビアは一時期ユーフラテスとナイル両大河の間を手中に収める。しかし間もなくローマの大反撃に会い、272年、自ら捕われ、パルミラを一気に破局へと導いた。その後も隊商路警備の拠点として要塞化されるが以前ほどの繁栄を迎えることはなかった。現在はオアシスの横に劇場、アゴラなどが廃墟として残る。