コラム

今日庵(こんにちあん)

千利休の孫、千宗旦が建てた茶室です。一畳台目(いちじょうだいめ)という最も狭い草庵の茶室で、茶室の構成を極限まで切り詰めた儀式空間といえます。茶人はここで光や風といった、周囲の自然界の息吹をすべて感じ取り、極められた一連の所作を通じて、宇宙の秩序と無限の広がりを体感するのです。

画像:今日庵(こんにちあん)