KAJIMA20240430 当社は,半導体受託生産の世界最大手である台湾積体電路製造(以下,TSMC)から「ExcellentPerformanceAward」を受賞した。昨年12月7日,同社が開催した「2023SupplyChainManagementForum」で表彰式が行われ,TSMCCEOのC.C.Wei氏から当社の天野社長に記念品が手渡された。 ExcellentPerformanceAwardは,半導体製造装置,材料,検査,パーツ供給,施設管理サービスなど,TSMCに関わる幅TSMCから優秀サプライヤ表彰を受賞広い分野のサプライヤを対象に,1年間の支援と優れた貢献に感謝の意を表するもの。2023年は日本企業7社を含む計20社が受賞した。 当社は今年2月に開所したTSMC熊本工場(熊本県菊池郡菊陽町)の新築工事を担当し,全国から人と資材・機材を集めるなど総力を挙げて対応にあたった。2022年4月の着工から2年足らずで計画通りに建屋完工を成し遂げ,今回,その実績が評価された。TSMCCEOのC.C.Wei氏(右)から天野社長に記念品が手渡された子 2月4日,当社が施工を担当する「山鳥坂ダム仮排水トンネル工事」(愛媛県大洲市)の起工式が市内の「肱川風の博物館」で行われ,「山鳥坂ダム仮排水トンネル工事」起工式事業・工事関係者をはじめとする約90名が出席し,事業の円滑な推進を祈願した。 本工事は,国土交通省が進める「山鳥坂ダム建設事業」において,建設予定地の河辺川の流れを一時的に迂回させる仮排水トンネル(直径8m,延長682m)を構築するもの。 河辺川を含む肱川流域は,これまで幾度も洪水に見舞われ,平成30年7月豪雨では甚大な被害を受けた。山鳥坂ダムは洪水調節と流水の正常な機能の維持を目的として建設する重力式コンクリートダムで,流域の安全向上のためにもダムの早期完成が期待されている。当社はその先陣を切る工事を担う。仮排水トンネル河辺川山鳥坂ダム建設予定地関係者による記念写真。右から2人目が風間副社長子山鳥坂ダム仮排水トンネルイメージ図グランドオープニングセレモニーの様子。左が大石常務天窓付のアトリウム。自然光が空間を包み込む 1月31日,シンガポールのエンターテインメントと商業の中心オーチャード地区に位置する「コンラッド・シンガポール・オーチャード」が,大規模リニューアル工事を経てグランドオープンした。 当ホテルは,ポンティアック・ランド社と当社のアジア開発事業統括リニューアルした「コンラッド・シンガポール・オーチャード」がグランドオープン会社カジマ・デベロップメントが合弁で設立した,ポンティアック・ホテル社を通じて開発し,1982年に開業(当時,パビリオン・インターコンチネンタルホテル)した。設計は著名な建築家ジョン・ポートマン氏が担当。開業時の壮大なアトリウムを残し,シンガポールのガーデンシティの環境を取り入れ,コンテンポラリーな客室や会議室,レストランやバーを備える12階建てで,フロア全体にアートと自然を取り込んでいる。 ホテルのクラシックな美しさを維持しつつ,昨年1月から12月にかけNewSpotて大規模改修工事を実施。エネルギー効率と環境に配慮した建物の全面改修によってホテル利用者の快適さと顧客体験を向上させた。 グランドオープン当日に開催されたセレモニーには世界中から約350人の来賓が参加し,ホテルの新たな門出を彩った。 

31KAJIMA202404Kboard 1月20日,当社JVが施工を担当する「千葉市立新病院整備工事」(千葉市美浜区)の起工式が建設予定地で挙行され,事業・工事関係者が参列し,工事着手を祝った。 本事業は,市立海浜病院の老朽化による新病院の移転・新築を目的とした計画で,『患者に信頼される病院』,『胎児から高齢者まで切れ目のない医療の提供』,『救急医療・災害医療・がん診療体制・感染症対策の強化』の基本方針に基づいた,市民医療に資する中核的事業となる。 建物は免震構造を採用し,電力引込みの二回線化,非常用発電機の設置など安全かつ信頼性の高い設備に加え,地盤レベルの嵩上げによる高潮対策,地盤改良による液状化対策を施すことで災「TDK北上工場新製造棟」が竣工 1月25日,TDKが建設を進めてきた「TDK北上工場新製造棟」(岩手県北上市)の竣工式が現地で行われ,事業・工事関係者約100名が出席し,工事の無事完成を祝った。 本計画は,積層セラミックコンデンサ※(以下,MLCC)の生産体制を強化するため,子会社のTDKエレクトロニクスファクトリーズの北上工場敷地内に,新たな製造棟を建設するもの。新製造棟では急速に普及している電気自動車向け製品をはじめ,再生可能エネルギー関連製品,産業用機器など高信頼性かつ高品質なMLCCを製造する。規模はS造,地上4階,延床面積3万3,584m2。設計・施工を当社が担当した。 建物は景観を考慮した外観デザインで,既存建物と連携した配置計画となっている。事務・製造・機械室は明確にゾーン分けし,安全で効率的な物流動線と従業員「千葉市立新病院整備工事」が起工外観イメージ(花見川通り側)内観イメージ(総合受付)病室イメージ(個室)エネルギーロス削減を実現する製造室従業員に優しい休憩室工場俯瞰。奥が新製造棟(赤枠)害に強い病院を目指す。また,病床機能の変更や増床も想定した病棟計画とすることで将来の変化にも柔軟に対応する。外観は幕張新都心にふさわしい病院として,千葉市景観計画に定める「うみの景観ゾーン」を踏まえた色彩計画を採用。近傍の花見川に面して移千葉市立新病院整備工事場所:千葉市美浜区発注者:千葉市設計:日建設計規模:RC造一部S造(免震構造) 病院本体棟―5F,PH1F/附属棟―B1,2F 総延べ38,832m2工期:2023年12月∼2026年3月(東京建築支店JV施工)動線を実現することで快適性を備える。また,エネルギーロス削減の施設レイアウトを構成し,排熱,排気の環境も整備することで徹底した省エネルギー化の実現を図り,CO2の排出削減にも貢献する。 同社は地域の発展に寄与するとともに,材料から完成品までの一貫生産体制を強化し,世界中に製品を供給する重要な拠点を構築した。設・再整備する都市公園と敷地内の緑化,道路際の植栽を一体的に計画し,緑豊かなオープンスペースや回遊性に配慮した歩行者空間を創出する。 竣工は2026年3月,開院は同年秋頃の予定。※身の回りのあらゆる電子機器でノイズ低減や信号処理などに使用される電子部品

KAJIMA20240432「令和5年度中国インフラDX表彰」を受賞 1月17日,国土交通省中国地方整備局主催の「令和5年度中国インフラDX表彰」の表彰式が行われ,当社JVが施工した「小田川付替え南山掘削他工事」(岡山県倉敷市)が受賞した。 この表彰は,中国地方の公共工事発注機関が発注した建設工事・業務において,インフラ分野のDXに係る優れた取組みを行った企業・団体を表彰することにより建設業者等相互の啓発を図り,インフラDXに係る取組みを推進することを目的としている。 受賞した本工事は,平成30年7月豪雨により甚大な被害が発生した高梁川水系小田川沿川における水害の防止を図るもので,小田川と高梁川の合流点を下流に移設するため,新たな河川となる南山の掘削と既設貯水池に堤防を設ける河道付替えを行った。当初10年の治水事業計画を5年に短縮するため,ICT施工を積極的表彰式にて関係者による記念撮影。最後列右から4番目が中国支店天野景一朗土木部長東北各地から社員が駆けつけ,祭りに参加したジューテック本社ビルが「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」を受賞 1月11日,東京ビッグサイトで「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」の表彰式が開催され,当社設計・施工のジューテック本社ビル(東京都港区,2023年2月竣工)がオフィス木質化賞と奨励賞を受賞した。 東京都では2018年から,新たな木材需要を喚起することで,全国の森林循環を促進し,林業・木材産業の成長を図るため,木材利用の新たな可能性を開拓する革新的・モデル的な建築物または木質空間を表彰している。 今回のジューテック本社ビルは,木造と鉄骨造の垂直分割ハイブリッド構造を採用,通りに面する木造部分をガラス越しに表出する。 「オフィス木質化賞」では,企業活動や理念を広く発信することを企図してデザインし,外側ワンスパンの木造化により,効果的にオフィス空間の木質化に寄与している点,「奨励賞」では,鉄骨フレームと木フレームとで異なるクリープの処理に配慮し,技術的に完成に近く,手本となるような建築である点が高く評価され,ダブル受賞に至った。(左から)小池百合子東京都知事,ジオリーブグループ植木啓之社長,北専務,審査委員長古谷誠章早稲田大学教授に採用。WEBカメラやドローンによる一括進捗管理のほか,ICT建機の活用などにより,計画から維持管理まで3次元モデルを駆使して工期短縮を実現した。 建設業における働き方の変革・生産性向上に寄与したとして,この度受賞の栄誉に輝いた。 1月14日,仙台市青葉区の大崎八幡宮で,小正月の伝統行事「どんと祭」(松焚祭)が行われた。県内企業など71団体,約1,400人が参加するなか,当社からは東北支店とグループ会社の社員ら総勢98人が参加。団体としては最も多い参加人数となった。東北の伝統行事「どんと祭」に参加 厳冬のなか白装束に身を包み,右手に鐘,左手に提灯を掲げながら支店から大崎八幡宮までの約3kmの道のりを練り歩いた。近年,新型コロナウイルスの影響によりマスクを着用のうえ参拝していたが,今年は5類移行後初の開催となったため,慣例に倣い口に「含み紙」をくわえ参拝を行った。神社に到着した一行は,御神火に向かい震災復興や工事の安全などを祈願した。 どんと祭は正月の松飾りやしめ縄などを焚き上げる神送りの神事で,その年の五穀豊穣や商売繁盛,家内安全,無病息災などのFromTohoku御神火を目指し練り歩く鹿島一行願いを込めて行われる行事のひとつでもある。白鉢巻にさらし姿という装いで,市内各所から神社の御神火を目指し練り歩く裸祭りは,仙台の風物詩として知られる。なかでも約300年の歴史がある大崎八幡宮のどんと祭は,全国で最大級の規模で行われ,仙台市の無形民俗文化財にも指定されている。 

   BOOKS33KAJIMA202404 2月21日,当社KIビル(東京都港区)で,当社と鹿栄会の共催による慰霊祭が挙行された。当社関連工事で労働災害により亡くなられた社員・技能者などの御霊を追悼するもので,毎年2月に開催している。 当日は,天野社長をはじめ関係役員・部署長,協力会社代表者ほかが出席。黙祷の後,慰霊の 1月26日,第47回土木設計技術報告会を当社KTビル(東京都港区)で実施した。報告会はMicrosoftTeamsも活用し全国に配信された。 本報告会は工事入手および工事利益向上に供した土木設計業務の発表とディスカッションを通して,高度かつ最新の土木設計技術の周知・展開を図ることを目的に毎年開催されている。 開会挨拶で多田土木設計本部長は,「本報告会が,新たな『土木設計ナレッジ』の蓄積の機会となり,その活用により当本部,さらには鹿島グループ全体の競争力強化,生産性向上に繋がる有意義な報告会となることを切に希望する」と述べた。 報告会では19編の技術発表とパネル展示が行われ,会場・慰霊祭開催第47回土木設計技術報告会開催神事が執り行われ,追悼者の名簿を奉安し,鎮魂を祈った。 天野社長は訓示で,「国内,そして海外の事業所で活動している従業員全員が『人命第一』,『安全第一』の基本姿勢を徹底し,死亡・重篤災害を根絶することを共に誓い合う」と述べ,出席者一同で労働災害の根絶を誓った。 当社が提供するニッポン放送※のラジオ番組「笑福亭鶴瓶日曜日のそれ」(毎週日曜日16時00分∼17時30分)が1月28日に1000回目の放送を迎えた。 当番組は,メインパーソナリティの笑福亭鶴瓶氏とリスナーによるハプニング満載のがちんこ・ドキュメント・バラエティー。リスナーから寄せられた電話やはがき,メールをネタにトークの達人ぶりを発揮し,日常の中から感動・驚き・笑いを届け「笑福亭鶴瓶日曜日のそれ」祝1000回!る。パートナーはフリーアナウンサーの上柳昌彦氏が務めるが,1000回を迎えたこの日,上柳氏は残念ながら体調不良でお休みとなり,当番組のチーフディレクターで,フリーアナウンサーでもある,くり万太郎氏が出演した。鶴瓶氏は,これまでの20年の放送を振り返り,少し熱くなりながらも,いつもと同様に明るさと笑いの絶えない小気味よいトークを繰り広げ,聴取者を楽しませた。新連載「風景のなかの建築」によせてお問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301開会の挨拶を述べる多田土木設計本部長天野社長による玉串奉奠Teamsを合わせ約300名が参加。活発な質疑応答が繰り広げられた。 発表に引き続き,東北大学大学院工学研究科インフラ・マネジメント研究センターセンター長の久田真教授による特別講演「スマートインフラマネジメントで未来を拓く∼最近の科学技術イノベーションの動向とSIPの概要∼」が行われ,盛況のうちに幕を閉じた。『SD選書197アントニオ・ガウディ』鳥居徳敏著四六判・264頁,定価2,640円『レム・コールハースは何を変えたのか』五十嵐太郎+南泰裕編A5変形判・352頁,定価2,860円    (すべて税込み) 16ページからの新連載と併せて読みたい2冊を紹介します。 第1回で取り上げたサグラダ・ファミリア。その設計者の評伝である『アントニオ・ガウディ』。著者は,昨年から全国を巡回していたガウディ展の監修者でもあります。「現地での11年におよぶ研究とオリジナル資料を踏まえ,その生涯と作品の肝所を,この本ほどわかりやすくかつ簡潔に語ったものはない」とは,建築史家・藤森照信氏の評。 『レム・コールハースは何を変えたのか』は,稀代の建築家を読み解く評論集。話題作を世に問いつづけながら,シンクタンクを組織し,リサーチや出版・編集を手掛けるレム・コールハース。彼の「ル・コルビュジエの衣鉢を継ぐ」とも目される独創性に,連載執筆者の五十嵐氏が迫ります。 「風景のなかの建築」を楽しむ一助に。本誌巻末「つくる」にご寄稿いただいた2016年6月号を手に記念撮影。サインを頂戴しました!※関東広域圏を放送対象地域としたラジオ放送局(AM/FMラジオ放送)