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 札幌に新しいランドマークがオープン
〜札幌・JRタワー〜


 北海道の玄関口,JR札幌駅。この駅の南口に直結する複合商業施設「JRタワー」が3月6日,グランドオープンした。
 JRタワーは,ホテルやオフィスが入居する地上38階,高さ169mの超高層棟に,商業施設が入居する中層棟2棟が連なるかたちで構成されている。総延床面積は約27万6,000m2
 当社は,2000年1月よりJVで超高層棟の工事を担当してきた。北海道では高さ150mを超える構造物はこれまで建設されたことはなく,厳冬期の高所での作業は,風速も体感温度も未知の領域であり,困難を極めた。そのような冬を4回経て,今年1月に工事は無事終了した。
 JRタワーのデザインは,超高層棟に未来を指向し,中層棟には明治41年に建設された3代目駅舎の洋風建築のディテールや温かみのある色彩を採用し,さらに4代目駅ビルの水平線を強調したイメージをプラスすることで,これまで駅とともに歩んできた札幌の「街の記憶」を大切にしたものとなっている。
星の大時計  
 JRタワー正面中央部には北海道出身の世界的な彫刻家・五十嵐威暢氏による「星の大時計」(左写真)を配置し,札幌駅前の新たなシンボルとして迎えられた。館内にはアート作品が随所にちりばめられており,野生動物保護の募金ができる仕掛けの作品もある。
JRタワー
JRタワー展望室「タワー・スリーエイト」
ステラプレイス入口。買い物客や旅行客で賑わう 随所にちりばめられたアート作品

募金を募るアート作品。入れたコインで動物に色が加わる
 
 札幌の新しいランドマークとなったJRタワー。首都圏を除く関東以北では最も高い建物となり,最上階の展望室からは札幌市街はもちろんのこと,石狩平野の大パノラマを楽しむことができる。
 そのほか,道内最大級を誇るショッピングモール「札幌ステラプレイス」や,松竹・東宝・東映の邦画大手3社が共同運営するシネマコンプレックス「札幌シネマフロンティア」もオープン。若者の新しいファッション・文化の発信基地としても期待が寄せられている。また,関西に本店を置く百貨店「大丸」も道内で初めて出店している。それぞれの施設は,みな大盛況で,グランドオープンから4日あまりで入場者が100万人を突破し,順調にスタートを切った。
 これから始まるゴールデンウイークや夏休み,北海道の大自然を求めがてら,生まれ変わったJR札幌駅南口・JRタワーを一度訪れてみてはいかがだろうか。