斜張橋
 −スパンの長大化・工期短縮に挑む−

   現在施工中の斜張橋「新猪名川(しんいながわ)大橋」(大阪府池田市〜兵庫県川西市)は,橋長400m,総幅員21m,往復4車線の高速道路橋である。2径間のコンクリート斜張橋としては日本最大のスパン198.7mを有するこの橋の施工の特徴は,急速施工である。主塔やコーベルの鋼材のプレハブ化・一括架設,桁の張出し施工ブロック長の長大化,鋼材が複雑に入り組んでいても充填性の高い高流動コンクリートの採用,主塔の施工にセルフクライミング式型枠の適用などにより,橋の長大化に伴って長くなる工期を短縮するための工夫をしている。


施工中の「新猪名川大橋」全景
桁の張出し施工ブロック長は6m。
張出し施工長は190mにもおよぶ(いずれも日本最大)


「新猪名川大橋」では,主塔のコンクリート打設にあわせて型枠と足場が上昇するセルフクライミング式を採用

新猪名川大橋PC斜張橋工事
場所大阪府池田市〜兵庫県川西市
発注者阪神高速道路公団
設計(詳細設計)鹿島・オリエンタル・ピー・エス建設工事共同企業体
規模2径間連続PC斜張橋,
橋長400m,支間198.7m+198.7m,
全幅員20.7m,有効幅員16.4m,主塔高90.0m
工期1994年9月〜1997年11月
施工鹿島 関西支店JV


写真は月報KAJIMAより転載

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