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History & Milestone 機械化施工の歴史と変遷

戦後,海外から建設機械や仮設備を導入しながら,当社は海外の施工技術を身につけ,機械化施工の礎を築く。
高度成長期を迎え,様々な建設機械や仮設備などを独自開発し,数多くのビッグプロジェクトを支えてきた。
そして今,機電部門の発想力・組織力・総合力が,大競争時代を乗り切る鍵となっている。

History & Milestone 機械化施工の 歴史と変遷の図

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“百行は一信に如かず”

機械部長 鶴岡松生の写真

機械部長
鶴岡松生

「ものづくり」を仕事にしたい。そう思ったのは,超高層ビルや巨大ドックなどが次々に誕生していた学生時代でした。入社した1975年に,全長500mの伊勢湾シーバース(愛知県)が完成。当社が開発した自己昇降式海上作業台「SEP-KAJIMA」の仕事ぶりに感嘆し,やがて自分はどんなものが造れるのだろうと胸を躍らせたのを覚えています。

翌年,掘削工事が始まったばかりの川治ダム(栃木県)に配属され,新たな発破工法などに好奇心をかきたてられました。その後,浜岡原子力発電所3号機(静岡県)の複数のタワークレーン監視制御システム,ザ・シーン城北(名古屋市)での超高層住宅用鉄筋コンクリート造(NewHiRC工法)対応の施工法の開発,木曽川橋梁(三重県)上部工でのプレキャストセグメント工法,滝沢ダム(埼玉県)のケーブルクレーン自動化をコアとするコンクリート出荷管理システムの実用化など,様々な現場で,建設機械や設備を用いて合理的な施工方法や施工システムを追求しました。土木・建築に拘らず,自由な発想で何が必要かを考え,それを具現化することで「ものづくり」を体現してきました。

“見逃すな!埋もれた技術と足元技術 鍛えて磨いて利益に還元” ——。私は今,これを本年度のスローガンに,機電部門のさらなる技術力(施工力)の強化と連携強化を推進しています。戦災復興工事で本格化した機械化施工は,現在に至るまで,様々な場所で幾多の技術を生み出し, 建設工事の合理化,省力化,スピード化に貢献しています。その英知を最大限活かすことこそが,厳しい技術競争,価格競争に打ち勝つ鍵を握っていると思うからです。

具体的には,総合評価方式への重点的対応,選択と集中による戦略的な技術開発などを進めていきます。機械技術センターやグループ会社のカジマメカトロエンジニアリングとの連携も強化し,当社グループ全体の組織力・総合力を底上げしていく考えです。

「百聞は一見に如かず」「百見は一考に如かず」「百考は一行に如かず」。これは私が良く使う言葉です。色々と聞くより一回見た方が物事の本質を理解できます。ただ見るだけで何も考えず,また多くのことを深く考えたとしても行動を起こさなければ,成果は生まれません。いま,私たちの置かれている環境は非常に厳しい。しかし,新たな時代を生き残るには,しっかりと物事を見つめ,成果が得られる可能性があれば,失敗を恐れず果敢にチャレンジすることが肝要です。

ただ,このフレーズの続きがあると考えています。“百行は一信に如かず”。何か行動を起そうとするとき,信頼が醸成されていなければなりません。大切なのは相手を思いやる心,信頼の絆です。それを常に忘れないようにしています。

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