6月25日付で押味社長に引き継ぎ，代表取締役会長に就任しました。2005年に私が社長に就任してからは，デフレ時代を迎えると共に，リーマンショック後の民間設備投資の低迷，公共事業費の削減，海外の大型土木プロジェクトへの対応など，大変厳しい時代ではありましたが，お客様に支えられながら10年という歳月を重ねてきました。

こうした中，2009年に日本土木工業協会（土工協）の会長に就任，2011年4月には土工協を含めた建設3団体を統合して新たなかたちで日本建設業連合会（日建連）が発足し，2013年から日建連会長を務めています。この間，東日本大震災が発生し，我が国に未曾有の被害を及ぼしました。建設業の社会的使命を再確認し，被災地の復旧・復興，そして国民が安心して安全に生活できる基盤づくりに懸命な努力を続けています。

これからの10年間は，東京オリンピック・パラリンピックの開催をはさんで，都市再生の10年を迎えます。社会インフラ施設や電力エネルギー施設，そして都市の再開発など，21世紀にふさわしい国際都市づくりに向けて，様々な建設需要が旺盛に見込まれると期待しています。このような時期に，押味社長へバトンをつなぐことができました。新たに中期経営計画を策定して，鹿島グループのさらなる成長を果たすべく，私も共に努力してまいります。ご支援の程，よろしくお願い申し上げます。