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外観を彩る“ひさし”と“のれん”

「GINZA SIX」の設計は日本を代表する建築家の谷口吉生氏と当社建築設計本部の協働で行われた。

外観デザインの特徴は「ひさし」と「のれん」だ。銀座の街並みが持つ歴史と美しさを引き立て,伝統的な日本の形式を踏襲したデザインが人々を迎え入れる。

大きさの象徴となるのが「ひさし」だ。銀座のあらゆる路地から見えてくる建物が一目でGINZA SIXだとわかるように,ステンレス製のひさしがオフィスの入る上層階をぐるりと巡る。オフィス部分の日射遮蔽,外部からの給気,メンテナンス用デッキなどの機能も兼ね備える。水平的な統一感を演出し,メタリックのひさしが夜の銀座の光を映し出す。

「のれん」は,ひさしとは対照的に垂直方向に建物を小さく分節化することで,銀座の細やかな路地の世界に繋がるスケールを表現する。縦に長い店舗が軒を連ねる銀座ならではの街並みや周辺の商業施設との連続性を図っている。のれんを活かし,入居するそれぞれのラグジュアリーブランドが,ブランドコンセプトを基に,建築や空間,そこに使用される素材に至るまでこだわった演出で,様々な顔を創り出す。

建築全体を統一する「ひさし」が変わらないのに対し,「のれん」は将来,店舗や流行が変化した場合に掛け替えることで新しいイメージを生み出すことが可能となり,時代とともに風景を変える。

写真:北西側外観

北西側外観。垂直方向に分節化した「のれん」が銀座らしさを,上層階をぐるりと巡る「ひさし」が建物の一体感を醸し出す
(photo: エスエス東京支店)

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