特集:第二東名・名神高速道路の建設

第二東名・名神高速道路の建設

●東名神,開通から30年
 日本の物流の大動脈として,産業と経済の発展に大きな役割を果たしてきた東名高速道路と名神高速道路。東京〜名古屋〜大阪〜神戸を結ぶこの東名・名神高速道路は1969(昭和44)年の全線開通から30年以上が経過した。その間,モータリゼーションの飛躍的発展に伴った交通量の増大により,ほぼ全線にわたって交通混雑を引き起こし,高速道路本来の「高速性」「安定性」が損なわれている。そこで計画されたのが第二東名・名神高速道路だ。21世紀に誕生する高速道路に相応しく最新技術を取り入れた工事が各所で進んでいる。

第二東名神では全線6車線が確保される
第二東名神では全線6車線が確保される

JH亀山工事事務所パンフより


●より安全で快適な走行を
 計画中の第二東名・名神高速道路は,3つの大都市圏をほぼ最短距離で結び,全長は約490km。全線片側3車線で,従来の東名・名神に比べ,急カーブや急坂が少なく,また路肩も広いため,これまで以上に安全で快適な走行が可能となる。試算ではこれまで6時間40分かかっていた東京〜西宮・神戸間を3時間50分で走行できるようになる。
 また,渋滞や交通事故低減,利用者の快適性の向上を目指して,ITS(高度道路交通システム)が導入される計画だ。料金所で停車することなくキャッシュレスで通行料金の支払いを行う自動料金収受システム(ETC)やリアルタイムの道路情報をいつでもキャッチできる道路交通情報通信システム(VICS)などにより,高度情報化に対応したスーパーハイウェイになる。

ETC(自動料金収受システム)イメージ図
ETC(自動料金収受システム)イメージ図




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