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KAJIMAダイジェスト

concept 戸塚区役所+戸塚区民文化センターさくらプラザ

写真:柏尾川の風景を展開したホール内観

柏尾川の風景を展開したホール内観
(Photo: MEDIA UNIT 大野 繁)

戸塚駅西口再開発の一環として,区役所・区民文化センター・都市交通施設からなる複合施設を整備するPFI 事業である。

多様な用途が積層する複雑なプログラムに加え,周辺施設との接続や都市計画上の制約の中で,利用時間・目的が異なる様々な人々が集まる公共施設として誰もがわかりやすい空間構成とするだけでなく,お互いの交流を深めることができる「まちづくりの拠点」となる施設を目指した。

戸塚駅からペデストリアンデッキでつながるメインエントランスに隣接して区民広間を配置。周囲の諸室をガラス間仕切りとすることで,様々な活動を互いに垣間見ることができる計画とした。さらに,アートサロンや練習室を吹抜けに面して設けることで,エントランスから連続した立体的な賑わいを感じられる空間を創出している。

インテリアには宿場町として栄えたかつての色彩表現である「四十八茶百鼠」を随所に取り入れた。ホールは,地域芸能の場として親しまれた柏尾川をイメージ。凹凸のある天井はたなびく雲を,縦格子の壁面は桜並木を表現し,柏尾川を流れる桜の花びらをちりばめた床材を採用した。

改ページ

フェーズ毎にユニバーサルデザインワークショップを開催。誘導サインやトイレ計画など,各所に利用者の意見を盛り込み,使いやすさを追求している。

屋上農園や敷地に近接して流れる柏尾川への眺望など,四季折々の風景が感じられる施設となっている。(丹羽大介・宮田雅章・山田泰史)

写真:ホール設計のコンセプトとなった柏尾川と桜の風景

ホール設計のコンセプトとなった柏尾川と桜の風景

写真:人にやさしい,わかりやすいサイングラフィック計画

人にやさしい,わかりやすいサイングラフィック計画

写真:子供たちの食育の場となる屋上農園

子供たちの食育の場となる屋上農園

写真:庁舎として確固たる輪郭をもつ外観

庁舎として確固たる輪郭をもつ外観

改ページ

戸塚区役所+
戸塚区民文化センター
さくらプラザ

場所:
横浜市戸塚区
発注者:
横浜市,アートプレックス戸塚
設計者:
鹿島・東畑設計共同体
規模:
SRC造 B3,9F 延べ34,448m2

2013年2月竣工(横浜支店施工)

 図:戸塚区役所+戸塚区民文化センターさくらプラザ

写真:丹羽 大介

丹羽 大介
(にわ・だいすけ)

建築設計本部
チーフ
主な作品:

  • ローレルコート新宿タワー
  • TOKYO TIMES TOWER
  • 参議院新議員会館整備等事業
  • 東熱ビル

写真:宮田 雅章

宮田 雅章
(みやた・まさあき)

建築設計本部
チーフ
主な作品:

  • 麹町4丁目共同ビル
  • 箱根ラリック美術館
  • サンケイホールブリーゼ
  • 高坂CCクラブハウス

写真:山田 泰史

山田 泰史
(やまだ・やすし)

横浜支店建築設計部
設計長
主な作品:

  • JNビル
  • 横浜美術大学本館
  • よみうりランドホワイトキューブ館
  • ミツトヨ川崎構内再開発

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