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当社は、制震構造理論を初めて提唱した小堀鐸二最高技術顧問の下、世界初の制震ビルを1989年に実現して以来、130棟余の制震ビルを手掛け、その実績は業界1位を誇っています。制震装置のラインナップも、機械装置を駆動して揺れを抑える「アクティブ型」、建物に組み込まれた装置が揺れを吸収する「パッシブ型」など多くのタイプの制震装置を開発してきました。しかし、どの制震装置も性能・適用範囲に得手不得手があり、目的別に使い分けられています。その中で当社は、1999年にアクティブとパッシブ、双方の利点を備えた高性能セミアクティブ制震システム「HiDAX」を開発しました。この「HiDAX」は、オイルダンパの制御弁を、揺れに応じてマイコン制御で開閉させるもので、最適なタイミングでオイルの流量をコントロールすることにより、大地震の大きな揺れにも微小な風揺れにも大きな制御効果があります。従来のオイルダンパと比較して約2倍の振動エネルギー吸収能力を持ち、建物の揺れを約半分に低減でき、かつ、後揺れを素早く抑えることができることから、これまで六本木ヒルズ森タワーや汐留タワーなど10件の超高層ビルに次々に適用されています。
当社では、この高性能制震システム「HiDAX」の更なる普及を目指して、より一層のコストダウンと取り扱いやすさを追求する研究開発に取り組んできました。今回開発した「HiDAX-e」は電力を用いずに従来の「HiDAX」に匹敵する性能を発揮するもので、「HiDAX」に比べて装置費用として約20%のコストダウンが見込めます。また、「HiDAX-u」は微小な風揺れの制御だけに電力を用いて、風揺れ制御性能を強化しています。
今回の「HiDAX-e」及び「HiDAX-u」の開発により、これまでの「HiDAX」は最上位機種「HiDAX-s」と呼び名を改め、HiDAXラインナップが完成しました。
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