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学校法人北陸学園(加藤聰介理事長)の総合本館は阪神・淡路大震災の教訓を受け1997年に新潟県長岡市に竣工した日本海側初の本格的な免震構造の建物です。免震構法とは、建物と基礎の間に免震装置と呼ばれる「積層ゴム」を配置し、地震の揺れが建物に伝わらないようにするもので、地震時の建物の揺れを大幅に抑えることができる構法です。

北陸学園総合本館
 免震構造 概念図
 免震装置
北陸学園総合本館は、地上8階建、RC造ラーメン+耐震壁という構造で、基礎と1階との間の免震層に、直径85〜100cmの高減衰積層ゴム17基が配置されています。本建物には地震計が設置されており、新潟県中越地震の本震および余震における建物の揺れが観測できました。下に本震における観測結果を示すように、1階(免震層の上)と8階(建物上部)で観測された建物の揺れ(加速度)は、地下1階で観測された地震そのものの揺れよりも大幅に小さくなっており免震効果が確認されました。
 北陸学園総合本館地震計配置図
 北陸学園総合本館最大加速度分布
 北陸学園総合本館観測加速度波形
今回、震源に近い長岡市では震度6弱を観測しましたが、北陸学園総合本館は、建物の損傷はもとより、内部の教育・研究機器関係の損傷や転倒なども皆無で、優れた免震効果が発揮されました。
北陸学園の加藤理事長は、「震度6の直下型地震時でも、学園内の精密機器、大型機器の転倒・落下もなく、業務に支障を来たす事なく速やかに復旧することができた。免震の効果は想像以上だった。200名の寮生を総合本館に緊急避難させ3日間宿泊させたが、ここなら安心であり、余震の時もほとんど揺れを感じなかった」と語っています。
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