鹿島(社長:中村満義)は、2005年度版の鹿島環境報告書(発行部数:21,000部、カラー40頁)を発行しました。
本報告書は、『建設業と持続可能な社会の構築「真に快適な環境形成のために」』を大きなテーマとして、当社が考える「建設業の社会的責任」について、多発する自然災害との関わりも含め中長期的な観点から説明をしたものです。また、「地球温暖化の防止」「資源の循環・有効利用」「有害物質の管理」などについても具体的な取組みを紹介しています。
今回の特長は、建設業界で初めて「生態系保全行動指針」を策定して、このたび本報告書に掲載したことです。1992年の地球サミット(ブラジル リオデジャネイロ)で生物多様性条約が制定され、国内では2002年に「新・生物多様性国家戦略」が策定されています。生態系保全は企業の社会的責任と捉える考え方が一般的となりつつあり、特に、海外のエネルギー産業で取組みが進んでいます。しかし、国内での関心は高いとは言えず生態系保全に関する方針を明確に出している企業はまだ少なく、こうした指針を表明するのは建設業では当社が初めてとなります。
その他の特長は、次のとおりです。
- 地球温暖化の防止について
環境配慮設計により、建物運用中のCO2排出削減量は昨年よりも約7千トン削減し、約2万2千トンとなりました 。これは、建物の平均寿命35年間では約79万トンの削減となります。 また、マレーシアでの最終処分場から出るガスの回収、発電を行うCDM事業についても紹介しています。
- 資源の循環・有効利用について
建設汚泥を除く廃棄物のリサイクル率は92%を達成しました。
- 有害物質の管理について
解体・改修工事におけるアスベストの粉塵飛散の防止に向けての当社の対策について説明しています。また、土壌汚染工事を数多く行い、土壌汚染対策基金へ1212万円出捐しました。
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