鹿島(社長:中村満義)は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)発注の「13号線神宮前工区土木工事」において、池袋〜渋谷間の8.9km区間のうち、明治神宮前駅から渋谷駅(駅名はすべて仮称)間の地下鉄シールドトンネル工事を進めています。
このたび、トラブルもなく、シールドトンネルの掘削を4月14日に無事完了しました。
東京メトロでは、地下鉄13号線工事において、種々の環境負荷低減方策を実施しています。本工事では、その一環として掘削土を減らすため、円の上下の不用空間を縮小した形状のトンネル(複合円形断面トンネル)を採用しています。この複合円形断面トンネルを構築するためのシールド機械として「EX-MAC(Excavation Method of Adjustable Cutter)工法:イー・マック工法」を初めて適用した工事です。
EX-MAC工法での掘削後のトンネル
本工事は、2005年6月下旬から、明治神宮前駅でのシールド機の投入・組立、地上部防音ハウス等やシールド掘進設備の設置を行い、2005年11月からの初期掘進を経て、2006年2月から本格的な掘進を開始しました。その後、約3ヶ月間で渋谷駅まで延長738.5mの掘進を完了させました。本工法は、初めて採用する工法でしたが、シールド機、セグメントの組立、資機材搬入設備、残土排出設備などにトラブルもなく、無事に掘進ができました。
渋谷停車場への到達状況
現在は、トンネル内の設備工事などを急ピッチで進めており、2006年8月の工事完了を目指しています。