鹿島(社長:中村満義)は、このたび医療福祉分野における受注力強化と同分野に特有なノウハウの蓄積・活用を目的に、営業本部内に「医療福祉推進部」を設置し、具体的に活動を開始しました。
現在、国内の人口減少や高齢社会の進展、医療制度改革などの社会変化を背景にして、大型の病院PFI事業をはじめ、施設整備の需要が増加しており、医療福祉分野における企画提案やプロポーザル能力が受注のポイントとなっています。これまで当社では、プロジェクトごとに営業や設計部門が部署横断的に協力して対応していましたが、複雑化し広範囲な課題を抱えるお客様からの多様な要望に対し、より迅速でトータルなソリューションを提供するために医療福祉の専門部隊である「医療福祉推進部」を創設しました。
組織は、営業・設計・PFI経験者などの社内人材に加え、病院の経営や運営に精通した経験者など、外部の医療の専門家をアドバイザー・協力者として迎え、総勢20数名規模の体制となります。専門部隊とすることにより、当社の総合力をさらに発揮する核になり、施設計画から運営マネジメントまでを幅広くカバーする企画提案やプロポーザルの提供を可能にします。また、病院PFI事業における運営面での支援を行なう「病院経営支援室」(2005年11月創設)のノウハウと一体化することにより、お客様から高い満足をいただける、継続性のあるサービスを提供できる体制になると考えています。
鹿島では、医療福祉分野における社会のニーズの増大に応え、当社建築受注高の10%の受注を目指していきます。