[2007/5/10]

第14回鹿島美術財団賞を2氏に贈呈

  財団法人鹿島美術財団(会長:鹿島昭一)は、「鹿島美術財団賞」の第14回受賞者を決定しました。
 鹿島美術財団賞は、美術史研究の一層の振興を目的として1994年に設けられたもので、毎年、助成者の研究成果をまとめた論文(同財団刊行の『鹿島美術研究』に掲載)の中から選考され、特に優れたものに対し贈呈されています。
 高階秀爾 東京大学名誉教授ほか計6名の選考委員による審査の結果、今回は、2005年度研究助成49件のうち、次の2氏の論文が選ばれました。来る5月11日(金)に授賞式を行い、賞状と副賞50万円が授与されます。

 我が国では美術研究者の優れた研究に対して授与される賞には「国華賞」(朝日新聞社)と本財団賞ほか数少ないことから、本財団賞は年々美術研究者の大きな関心を集めています。

 同財団は、美術の振興をはかり、もって我が国の文化の向上、発展に寄与することを目的に1982年(昭和57年)に設立され、事業として美術に関する調査研究の助成、出版や国際交流の援助などを行っています。その助成援助実績は、調査研究への助成を中心として全国の中堅・若手の美術研究者を対象に今年度を含め1,616件を助成、助成総額は合計14億6,737万円にのぼります。

【第14回財団賞受賞者】

《西洋美術史》
  芳賀 京子(はが きょうこ) 38歳
  (東北大学大学院 文学研究科 准教授)
   研究主題:「古代ローマ世界の『マント式ヘルマ柱』
          −ローマ人によるギリシア美術のパトロネージ− 」

《日本・東洋美術史》
  ロール・シュワルツ-アレナレス 37歳
  (お茶の水女子大学 比較日本学研究センター 准教授)
   研究主題:「『応徳涅槃図』試論
          −陰陽道と星辰信仰をめぐる二重のイメージ−」

【授賞式】

  ・日 時:2007年5月11日(金) 13:30〜
  ・場 所:鹿島KIビル 大会議室

  *授賞式に引き続き、上記受賞者による研究発表会が開催されます。

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