「鹿島CSR報告書2007年版」を発刊
鹿島(社長:中村 満義)は、このたび、「鹿島CSR報告書2007年版」を発刊しました。
今年から、「CSR報告書」と改題・再編し、鹿島グループのCSR推進の枠組みと基本的な考え方を明示するとともに、それに沿った具体的な取組みを広く紹介しています。
1996年以来10年間、「環境報告書」として、地球温暖化防止対策の技術やリサイクルの取組みなど、鹿島の環境分野の取組みを主体に取りまとめてきましたが、昨年から「環境社会報告書」に改題、コーポレートガバナンス、リスク管理、品質・安全衛生管理、人事制度などについても掲載してきました。更に、本年からは「CSR報告書」とし、コンプライアンスの徹底などを盛り込んだ内容となっています。
今回新たな試みとして、次世代を担う子供たちや若い方たちに、ものづくりの仕事を理解してもらうことを目的に、「KAJIMA KIDS〜鹿島で働く我々から子供たちへ」という小冊子を別冊で挟み込んでいます。これは、鹿島に勤務する親とその子供たちとの会話集で、研究開発、設計、開発、施工、管理部門の6人の社員が、子供に自分の仕事を紹介する形で、様々な「建設のしごと」を紹介しています。
鹿島グループの中期経営計画(2006〜2008年度)は、「顧客志向の徹底」と「企業倫理の実践」を基本方針として掲げています。CSRはこれらの根幹となる基本的な考え方であり、今回の報告書をとおして、ステークホルダーに対して、鹿島グループのCSRを浸透・推進を行っていく方針です。
報告書の主な内容
本報告書の主な内容は、次のとおりです。
●中村社長メッセージ(P.4〜5)
●コンプライアンスの徹底
- 法令遵守、特に独禁法に係るトップダウンによる再発防止への取組みを紹介
(P.8〜9)
●安全で快適な暮らしのために
- 良質な社会資本ストックを次代に使い継ぐための公共インフラ等のリニューアルやマネジメントへの取組み事例や、古代の知恵と先端技術の融合による1万年コンクリートの開発等について紹介(P.12〜13)
- 「防災・減災」技術として、防火・防煙のウォータースクリーンやBCPを支援するリアルタイム防災システム等を紹介するとともに、震災の復興支援の具体例を紹介(P.14〜15)
●次世代への責任――鹿島の環境保全活動
- 建設業の特性を踏まえた環境目標の実施状況を説明や事例紹介(P.16〜25)
- 鹿島の提供した建物は、基準値を平均27%上回る省エネ
- 現場からのCO2排出量は1990年度比で10.2%減
- 特定建設資材廃棄物(コンクリ・アスガラ・木ぐず)は95%以上をリサイクル
- 現場の工場化で建設廃棄物を45%削減
●地域のために。地域とともに
- 秋葉原再開発事業における工事完成後の地元との持続的なつながりをめざす
“タウンマネジメント”への参画を紹介(P.26〜27)
- 自治体の地域防災計画の立案のお手伝いの事例などを紹介(P.28〜29)
●魅力ある産業となるために
- ワークライフバランス推進の一環として、両立支援ガイドの作成や育児休業期間中のスキル維持向上を図るe-ラーニングの導入等を紹介(P.31)
- 労働安全衛生マネジメントシステムに基づく現場の災害・事故防止活動や安全衛生教育等を紹介(P.33)
- 第一線でのものづくりを担っている協力会社の技能者育成支援に関する取組みを紹介(P.33)
●その他
- 『第三者所感』を1名から3名に増やした(p.35)
- 新企画として、次世代を担う子供たちや若者に、広くものづくりの仕事を理解していただく趣旨から、小冊子『KAJIMA KIDS〜鹿島で働く我々から子どもたちへ』
(鹿島に勤務する親とその子供との会話集)を挟み込んだ(別冊)
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