鹿島(社長;中村満義)はこのたび、北海道北広島市より、既存の下水処理場に生ごみを受入れエネルギーを有効活用する混合消化システム「ハイブリッド式消化システム」の第一号施設の設計・建設工事を受注しました。「ハイブリッド式消化システム」における鹿島での第一号施設の受注となります。
「ハイブリッド式消化システム」は、既存の下水処理場の消化槽を活用して、生ごみ、食品廃棄物、し尿、浄化槽汚泥などの有機性廃棄物を下水汚泥と混合して消化することで、消化ガスをより効率的に発生させることが出来るシステムです。既存の下水処理場の施設を活用するため、消化槽や水処理施設などを共有することができ、イニシャルコストが削減できるというメリットがあると共に、生ごみなど高カロリーの廃棄物を受け入れることで、エネルギー効率が高まり、発電や汚泥乾燥を効率的に行うことが出来ます。
鹿島は、国交省が主導する「Lotusプロジェクト」へ参画し、メーカー等と共に混合消化技術を開発、2007年3月に技術評価を受けています。今回、鹿島がこれまでメタクレスなどで培ってきた実績と、Lotusプロジェクト参画などで培ってきた関連ノウハウが評価され、設計・施工での受注に至りました。Lotusプロジェクト「グリーン・スラッジ・エネルギー技術」認証の適用第1号であると共に、ゼネコンが混合消化施設の受注に至ったのも、初めてとなります。
処理フロー
北広島市バイオマス混合調整施設完成予想パース
企業者 | 北海道北広島市 |
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工事場所 | 北海道北広島市富ヶ岡(北広島市下水処理センター敷地内) |
工期 | 2009年6月〜2011年3月 |
設計・施工 | 鹿島・中山・田島異工種特定共同企業体 |
工事内容 | 受入設備、破砕分別設備、混合調整設備等プラント設備一式 土木・建築工事一式、上記に関わる実施設計一式 |
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