[2013/10/16]

2013年度グッドデザイン賞を受賞

 鹿島(社長:中村満義)は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2013年度グッドデザイン賞を2件受賞しました。 グッドデザイン賞は、日本唯一の総合的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会が決定するものです。 そのデザイン対象はデザインのあらゆる領域にわたります。


 本年、鹿島が受賞した作品は以下のとおりです。

芝浦工業大学 国際学生寮   (埼玉県さいたま市)

 留学生と日本の学生が交流を深め、世界に向けて情報を発信していく国際交流の拠点となることを目指した国際学生寮。 基準階は、個の自立を重視した個室群を交流の場であるコモンルームでつなぐH型の平面形とすることで、プライバシーとコミュニケーションの両立を図りました。 「食事の場から会話が始まり交流が活性化する」をキーワードに、シェアキッチンとコモンルームを一体化し、 さらに外部空間であるコモンテラスへとコミュニケーションの場が広がる計画としました。

芝浦工業大学 国際学生寮

(審査委員の評価)
 明るく清清しい雰囲気を漂わせた国際学生寮である。寮室棟をコモンルームでつなぐH型のゾーニングが明快で好感が持てる。 コモンルームとつながるシェアキッチンが各国の留学生にとって自国料理を披露しながらコミュニケーションを図る重要な場となるに違いない。 コモンテラスを通じて常に人の動きが感じられるようになっている点も評価できる。 プライバシーを守りながらもコミュニケーションを図れる工夫が凝らされていて、国際学生寮にふさわしい建築が実現できていると思う。


粗放型屋上緑化 「屋上はらっぱ」   (千葉県稲毛区)      ※国立大学法人千葉大学と共同受賞

 近年減少している町中の空き地等の草地を、近隣植生と日用の廃材により整備する、市民参加型の新しい屋上緑化デザイン。 市民が地域生態系調査、リサイクル資材収集、デザイン、施工を実施し、自らが「緑」を作る楽しさを体験できる、 環境に配慮した低コストで軽量な屋上緑化を可能としました。 また、このような屋上は、ヒバリやスズムシなど草地を好む生物の貴重な生息空間となり、生物多様性に貢献します。


(審査委員の評価)
 都市環境の様々なせめぎ合いの中で生まれてきた緑化。粗放型にする事であるべき自然の循環を取り戻し、 費用の低減も相まってより無理なく緑化を拡げていける可能性を秘めている。 また、きれい過ぎない慣れ親しんだ空き地に見るような自然の姿が、人に緑化の本当の意味と自然のありがたみを伝える力があると感じる。


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