業界屈指の研究組織が
“技術の鹿島”を支える

建設業界ではじめて「技術研究所」を設立した鹿島。1840年の創業以来、「進取の精神」のもと、「技術」と「人材」を中核に、建設事業を通じて産業、経済の発展に貢献してきました。常に社会の新たなニーズ に挑戦し、超高層、原子力、制震をはじめとする数々の分野で新技術の開拓。これらの歴史の中で培われた高い技術ポテンシャルと有能な人材、そして先達から受け継がれてきたパイオニア・スピリッツとチャレンジ精神が根付いています。鹿島の研究開発の中核である技術研究所の拠点は、西調布実験場をはじめ、葉山水域環境実験場、自動化施工の実証を行う西湘実験フィールド、ゼネコン初の技術研究所海外オフィスとなったシンガポールオフィスの5つ。絶えず変化する時代の動きを読み取り、幅広い貢献ができるよう、鹿島の総合力を支える最先端の研究開発に挑戦しています。

遠心模型実験装置
鹿島技術研究所(無響室)

遠心模型実験装置

鹿島技術研究所(無響室)

私たちのプレゼンス

鹿島は創業以来、「洋館の鹿島」「鉄道の鹿島」「超高層の鹿島」「原子力の鹿島」などと称されてきました。それは、時代の要請に応えた事業の展開であり、「進取の精神」の歩みとも言えます。戦後間もない1949年4月、「不断の研究と創造が社会に進歩と繁栄をもたらす」との理念から技術研究所を設立。1968年4月に誕生した日本ではじめての超高層ビル「霞が関ビル」では、地震国である日本では不可能とされながらも、日本ではじめてとなる柔構造理論を採用し、その後の超高層建築の礎となる技術開発に成功。今の日本の街並みを作り出したといっても過言ではありません。鹿島の技術は「100年先を見つめ」今まで創造してきた先駆的な技術をさらに「深化」させると同時に、従来の建設技術の枠を取り去り、新たな「進化」を目指してまいります。

ビルのイメージ
洋館の鹿島のイメージ

次世代建設生産システム
A4CSEL®
目指すは現場の工場化

人材不足への対応、働き方改革の実現、さらなる安全性を目指し、生産性と安全性を飛躍的に向上させる施工システムが必要と考え実現したのが、次世代建設生産システムA4CSEL®(クワッドアクセル)。従来のリモコン等による建設機械の遠隔操作とは異なり、タブレット端末で複数の建設機械に作業計画を指示することにより、無人で自動運転を行います。福岡県小石原川ダムにおいて、世界ではじめて実用化に成功。
今後は、トンネル、シールド等の他工種にも自動化施工を展開していくための研究開発を進めています。

A4CSEL®(クワッドアクセル)

A4CSEL®(クワッドアクセル)

A4CSEL®(クワッドアクセル)

鹿島スマート生産
建築の生産プロセスを変革する

「作業の半分はロボットと」「管理の半分は遠隔で」「全てのプロセスをデジタルに」
これら3つのコアコンセプトに基づき、先端ICT・各種ロボットの活用と現場管理手法の革新で生産性の向上とより魅力的な建築生産プロセスを目指しています。

鹿島スマート生産

鹿島スマート生産

鹿島スマート生産

KaTRIS(技術研究所
シンガポールオフィス)
技術マーケティングの海外拠点

日本の建設業初の技術研究所海外オフィスとして2013年9月に開設した技術研究所シンガポールオフィス(KaTRIS)。土木・建築・環境のそれぞれの分野で、国際会議や各種セミナーへの参加を通じて技術情報の収集や当社技術のアピールを行うとともに、シンガポール政府や大学関連機関などとの人的ネットワークを構築。シンガポール国立大学(NUS)やナンヤン工科大学(NTU)、NUSデザイン環境学部(SDE)とのR&D・共同研究・人材交流を促進、ローカル企業への技術的なコンサルティングを実施するなど、鹿島グループのグローバルで先進的な活動を先導するリサーチセンターとして進化を続けています。

KaTRIS

KaTRIS

KaTRIS

研究事業イメージ

私たちが描く、研究開発の未来

ESG投資や世界共通の持続可能な開発目標SDGsの観点から、企業が自らの成長と社会への貢献を両立することが求められています。政府が中心となって進めているのが、先端デジタル技術の活用により、サイバーとフィジカルが融合した人間中心の超スマート社会を創っていく未来ビジョン「Society 5.0 for SDGs」。鹿島でも「Society 5.0 for SDGs」 を意識しながら、従来分野とIoT、AI、ロボットなどの先端デジタル技術を高度に融合させ、環境・エネルギー、防災・減災、インフラ維持管理などの社会課題の解決を図るとともに、スマートビルディング、スマートシティなどで新しい価値の実現を目指しています。