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武蔵水路改築事業竣功式 開催

2016年3月12日、埼玉県で施工が進められていた武蔵水路改築事業の竣功式が、行田市教育文化センターで行われました。式典には、発注者である水資源機構、来賓として国土交通省や埼玉県、行田市、鴻巣市、地元の方々ら総勢320名が出席。鹿島からは茅野副社長、増永専務をはじめ工事関係者が多数出席しました。

竣功式では、始めに水資源機構・甲村理事長から挨拶があり、その後、6年に渡った改築事業について映像で紹介されました。また、来賓として出席した宮内国土交通大臣政務官、上田埼玉県知事らが挨拶を述べ、子どもたちから未来へのメッセージや地域の伝統芸能なども披露されました。その後、場所を武蔵水路・元成田橋周辺に移して完成披露会が行われ、関係者による乾杯、くす玉開披が行われ、盛大に竣功を祝いました。

武蔵水路は、利根川(埼玉県行田市)と荒川(埼玉県鴻巣市)をつなぐ延長約14.5kmの導水路で、東京都と埼玉県へ水を供給する重要なライフラインです。しかし、1967年の完成から40年余りが経過し、地盤沈下や施設の老朽化により通水機能が低下していたことから、2010年から改築事業が行われてきました。鹿島は14.5kmのうち、中流部約9.8kmを担当し、開水路工とともに、橋梁工、サイホン耐震補強工他の施工を行いました。同水路は首都圏の重要なライフラインであるため工事中も通水を止めることができず、通水量を減らすことが調整可能な12月~5月に、半断面ずつ流路を切り替えながら施工を行う「半川締切工法」にて改築を行いました。水路を二連化することで、完成後も通水を止めることなく点検・補修ができ、水路の長寿命化を図ることができるとともに、大規模地震時の耐震性能も格段に向上しました。

武蔵水路中流部改築工事を担当した鹿島の道脇所長は、「常時20t/sの通水を行いながらの工事、また、現場と隣接した県道は10,000台/日の通行量、周辺は市街化が進んだ住宅地と、非常に厳しい環境でしたが、無事に完成しました。今後は、豪雨発生の際にも周辺地域の安全・安心が向上し、また、首都圏へ安定した水の供給が実現できたと思います」と語っています。

図版:竣功式での水資源機構・甲村理事長の挨拶

竣功式での水資源機構・甲村理事長の挨拶

図版:関係者による乾杯とくす玉開披の様子

関係者による乾杯とくす玉開披の様子

図版:会場に設けられた鹿島展示ブースの模様

会場に設けられた鹿島展示ブースの模様

図版:完成した武蔵水路(国道17号線横断サイホン工区)

完成した武蔵水路(国道17号線横断サイホン工区)

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