安全・安心な医療施設
医療施設が災害時等どのような状況下でも安全に医療を継続するために、鹿島は豊富な実績に基づき、様々な医療施設・患者さんにとっての「安全・安心」を支援する技術の導入を提案します。
地震災害への備え
過去の震災では、建物は無事でも設備や検査機器等がダメージを受け、医療施設としての機能が果たせないことがありました。鹿島は地震対策技術の世界のトップランナーとして、豊富な実績とノウハウに基づき、建物の耐震診断から地震対策技術の導入まで、対象建物に最適な災害対応策を提案します。
■ 耐震診断
建物の耐震診断は、医療における健康診断と似ています。
鹿島が建物の専門家として耐震補強等が必要な状態かどうかを診断し、その結果によりお客様にその後の対処方法を選択していただきます。
まず建物の耐震性能の現状を知ることが、その後の対策を考える第一歩です。

建物耐震診断の流れと健康診断の流れの比較
■ パラレル構法
建物を使いながら耐震補強したいという要望に対応する技術としてパラレル構法があります。土木技術を耐震補強に応用した鹿島の独自技術です。
引越しいらずの「居ながら工事」で、斜張橋に使用される鋼材を建物の外側に配置します。耐震性能は従来構法の1.5倍。工期も3割縮減でき、コスト低減効果もある構法です。

パラレル構法の事例
(聖学院小学校(東京都北区))
■ 免震技術
一般に、地震の振動が伝わると建物は変形し、上層階ほど大きく揺れます。免震装置は地震の衝撃を吸収し建物の変形を防止するため、構造躯体の損傷や家具・備品の転倒が少なくなり、機能の維持が可能です。

免震建物と非免震建物の違い
■ 制震技術
細高い形状の建物では、免震ではなく制震の方が有効な場合があります。アクティブ型(機械装置を駆動させて揺れを抑える)、パッシブ型(建物に組み込んだ装置が揺れを吸収する)など、鹿島独自の多様な制震メニューから、対象建物 に最適なソリューションを提案します。

制震病院の事例:三井記念病院 中央棟
(東京都千代田区)
火災時の備え
「備えあれば憂い無し」の言葉に表されるように、万一火災が発生したとしても、患者さんと医療スタッフが安全に避難できる技術を活用し生命を守り、安心と安全に貢献します。
■ ウォータースクリーン
200ミクロンの水粒子を噴出することで防火区画を形成します。火災時の高い遮熱効果、水幕形成・保持、煙や煤の洗浄効果、水滴が当っても痛くないことなどの点において200ミクロンは最適な水滴の大きさであると確認されています。これにより、火災時の避難安全性を高めることができます。
※「ウォータースクリーン」は、鹿島とホーチキが開発した技術で、特定防火設備として大臣一般認定を取得しています。

ウォータースクリーンのイメージ
医療の継続を支える基盤
地震災害を避けられなくても、円滑に対応できれば被害を軽減することが可能です。鹿島は建物の耐震性能向上だけでなく、災害時に建物内の患者さんや医療スタッフがより安全・安心に行動できるように、広範囲かつ総合的な提案を行います。
■ 病院BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)
災害時に病院機能を維持するためには、震災前の備えと震災後の事業継続計画(BCP)が欠かせません。鹿島は、震災前、震災中、震災後のそれぞれのフェーズにおいて様々な技術を提案します。
■ 医療機器・家具転倒シミュレーション
大地震時の被害想定として医療機器・家具の転倒シミュレーションを行うことにより、2次被害の予測検討のお手伝いをします。

医療機器・家具転倒シミュレーションのイメージ
医療安全の支援
入院患者さんの転倒・転落事故は、患者さんにとっても医療施設側にとっても、防止しなければならない課題です。鹿島は医療スタッフと患者さんとのコミュニケーションツール導入を通して、転倒・転落事故の防止を支援します。
■ ベッドサイドピクトグラム
個々の入院患者さんの特性に対応した安全推奨行動等を、具体的にイラストで表示するシステムです。また、患者さんごとの推奨行動が分かるため、患者さんが「待てない」ことによる転倒・転落事故の防止にも役立ちます。
<『医療の質・安全学会』 ベストプラクティス部門最優秀賞>


ベッドサイドピクトグラムのイメージと考え方
