安心・快適な空間でくつろぎたい
突然襲ってくる地震に対し、人命の保護を第一とした安全で安心なホテル・旅館が求められています。
鹿島は、お客様のニーズに応じて耐震グレードを設定し、耐震性の高いホテル・旅館を提案します。さらに、震災後の早期営業再開に向けた事業プランの策定をサポートします。
また、眺望、天井高、風揺れ対策などホテルの快適性の向上や、将来の改修を見据えた高い更新性を確保する技術を保有しており、ご要望に応じた様々なソリューションを提供します。

■ 柱・梁が出ない空間
中低層ビルのホテルでは、1,2階のロビーやレストランなど大きな部屋が配置され、客室階では壁で仕切られた多くの小部屋(客室)が配置されます。鹿島は、このようなホテルの特徴に最適な構造形式を提案します。
スマートラーメン®構造は、扁平な柱と扁平な梁を格子状に剛接合してラーメン架構を構成します。低層階の大きな部屋割りを実現しつつ、客室階では扁平な柱・梁を壁と天井に隠すことで、客室内部には柱型・梁型が出ない快適な空間を提供します。
柱・梁が出ない「スマートラーメン®構造」
スマートラーメン®構造の採用により、客室内には柱型・梁型がなくなり、さらに窓の上の梁型がなくなるので、開口部が高く大きく取れ、すっきりして広々とした明るい客室が可能となります。

従来のラーメン構造

■ ホテルの地震・風揺れ対策
建物の耐震性能のさらなる向上と、強風・地震時の揺れに対する不快感や不安感の低減のために、鹿島は制震構造・免震構造を提案します。制震構造では、高い建物安全性を確保するとともに、強風時の揺れを抑えることも可能です。また、免震構造では最高級の建物安全性を実現し、地震時の内部家具類の転倒を防ぎ、被害を最小限に抑えて、震災後の早期営業再開を可能とします。
| 制震 | HiDAX® (次世代型 高性能オイル ダンパ) |
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建物の揺れを吸収させる高性能オイルダンパ
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| HDS (ハニカム ダンパ システム) |
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建物の揺れを吸収させるハチの巣状の孔を開けた
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| DUOX® (アクティブ 二重動吸振器 制震システム) |
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二重の錘を電子制御で駆動し高い居住性能を確保する振り子原理を応用した制震システム
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| 免震 | ![]() |
積層ゴムで建物を支持し、地震による揺れを1/2~1/3にすることが可能なシステム
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東京駅丸の内駅舎保存・復原工事
東京ステーションホテルのある東京駅丸の内駅舎は、1914年(大正3年)に開設されました。
「保存復原工事」では、外観を創建当時の姿に再現するとともに、今後の更なる安全と未来への継承を目的として、日本最大規模の免震レトロフィット工事を行っています。

■ ホテルのフリープランとは
一般的な建物に比べ、ホテル・旅館は競争力向上のためのリニューアルが多く行われます。
鹿島は、可変性が高いフリープラン工法を提案します。市場の変化に合わせ、小さい客室を大きい客室に改修、またはその逆も可能で、中高層ホテル向けの多様な工法があり、建物の形状に最適なフリープランを提供します。
板状スーパーRCフレーム構法
フラットスラブの採用により、いままではなかった梁型が出ないすっきりしたホテル客室空間をつくるだけでなく、フレキシブルな空間づくりが可能となり、将来のリニューアルでもプランの変更に自由度を発揮します。


板状スーパーRCフレーム構法平面可変例
基準階では客室の間仕切壁位置の自由度が増し、様々なルームミックス(客室構成)が可能となり、改修時の自由度が増します。
ダブルチューブ構造
外周、内周の柱位置の関係をフリーにすることにより、高効率の客室階プランが可能性を高めます。フラットスラブの採用も可能で、梁型が出ないすっきりしたホテル客室空間をつくるだけでなく、フレキシブルな空間づくりが可能となり、将来のリニューアルでも自由度を発揮します。


ダブルチューブ構造平面可変例
ロの字型プランの場合、中央の吹抜部分にメカニカルバルコニーを設けて、屋外設備スペースとして活用することも可能です。基準階では客室の間仕切壁の位置の自由度が増し、様々なルームミックス(客室構成)が可能となり、改修時の自由度が増します。
■ 突然の災害に備えるホテルのBCP(Business Continuity Plan)
BCP(事業継続計画)とは、災害やテロなど不測の事態が発生し、業務が中断した場合であっても、できる限り短時間で重要な業務を再開させ、業務中断による顧客の流出や企業評価の低下を防ぐための具体的な方策を計画することです。
ホテルや旅館では、大切なお客様や従業員を災害から守るだけでなく、災害後の早期復旧を目指す重要な拠点としての役割も求められています。
BCPを作成し、あらゆる災害に対して、事業継続が可能な対策を示すことは、お客様や投資家からの高い信頼と企業価値の評価に繋がります。

従業員参集評価
道路の被害による閉塞性を考慮して、対象となる場所にどの位の時間にどの程度の人数が参集可能かをシミュレーションにより評価します。
BCP策定の概略フローと主なポイント

ホテルのBCPのチェック項目
突然の災害に備えて、お客様の安全を確保することは、宿泊施設のBCPを考える上で最も大切な要素の一つです。鹿島では様々な災害に対するBCP支援ツールを用意しています。 以下の表に示す被害例とチェック項目を参考に、気になる点があればお問い合わせください。

鹿島の宿泊施設におけるBCP支援技術
鹿島は1960年代より、地震発生メカニズムから地盤・建物への影響評価など一貫した地震に関する研究を続け、その対策技術だけでなく、台風や火災などの災害についても様々な対策技術を開発してきました。ハード技術はもちろん、ソフト技術も多岐にわたり、お客様の事業継続計画(BCP)を支援する豊富なメニューを用意しています。
▼ 宿泊施設におけるBCP支援技術の例
1. シャンデリア制震(吊りもの制震:特許申請中)
シャンデリアなど吊りタイプの照明器具の揺れを抑え、落下を防ぐとともに、お客様の不安感を軽減します。
2004年の東海道沖の地震(M7.4)の際に、都内に建つ高層ホテルの30階にある宴会場で想定されるシャンデリアの揺れを比較したものです。
地震の後、建物の揺れがおさまっても、シャンデリアの大きな揺れは長時間にわたり続きます。鹿島の吊りもの制震技術により、揺れを小さく、かつ速やかに抑えることができ、お客様に安心していただけます。
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2. 設備機器の損傷を考慮した事業中断期間の評価
建築設備の地震リスクの観点からBCPの重要な要素である事業中断期間を評価します。

3. 水害予測システム
想定豪雨時における都市型水害を予測し、必要な対策を提案します。

4. 避難シミュレーション
個々の避難者の運動能力や状況判断能力の相違を考慮して、不特定多数の人が集まるホテル等の避難シミュレーションを行います。最適な防災設計を可能にします。

■ 耐震グレードと地震の大きさ・損傷程度の関係
下の表は、耐震グレードの考え方を示すものです。例えば、関東大震災クラスの震度VI強の地震は、統計的には500年に一度、50年間では10%の確率で発生する恐れがあります。耐震グレードの考え方は、震度VI強の地震では、どの建物も人命に係わる被害はありませんが、Cの一般建物では建物に損傷を被る恐れが高く、部分的な補修では済まないような被害も想定されます。一方、Aの超高層建物では部分的な補修が必要な程度の被害で済むような耐震性を目安とし、Sの免震建物では無被害、あるいは補修不要で済む程度の耐震性を目安としています。




