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ICTソリューション

スマートエネルギーネットワーク

複数の建物間でエネルギーの有効活用と自立性を目指す
「スマートエネルギーネットワーク」を紹介します。

震災以降、エネルギーインフラをはじめとする社会基盤の継続性に対する意識が高まってきています。鹿島では、自社開発の大型複合施設である「東京イースト21」に、施設内のエネルギーと電力の面的融通と自立性を目指した「スマートエネルギーネットワーク」を構築しました。これにより、建物間でのエネルギー状況をICTを用いて監視制御を行い、エネルギーネットワークを構築することで、あらゆる災害停電時にもオフィス専有部に対して、安定的に電力を供給することができるようになります。

東京イースト21は、約33,000m2の敷地にオフィス棟、ホテル棟、ビジネスセンター棟から構成される複合施設です。導入するスマートエネルギーネットワークは、ビジネスセンター棟の屋上にガスコージェネレーションを新規設置し、ガスによる発電比率を上げ、エネルギー源を多様化すると同時に、非常電源をテナントに供給することで、災害時の電源安定性を向上させます。平常時にガスコージェネレーションは施設全体で有効に利用し、万一の停電時には自動的にオフィス棟に供給するものです。さらに、太陽光発電パネル・蓄電池を追加で設置し、各建物のエネルギー自立化を促進させます。

図版:東京イースト21

オフィス・ホテル・商業施設で構成された
東京イースト21

所在地:
東京都江東区東陽
建物用途:
ホテル、事務所、商業施設
敷地面積:
33,070m2
総延床面積:
141,803m2
(ホテル棟:35,500m2
オフィス棟:44,200m2
商業棟:28,500m2、モール:5,200m2
駐車場棟:28,400m2
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図版:スマートエネルギーネットワーク

電力とエネルギーの見える化

電力やエネルギーの利用状況や施設全体のエネルギー融通をICT(情報通信技術)によりリアルタイム表示、省エネ行動を推進することでメリットが生じます。

1.電力供給の多様化、信頼性向上

地震時の供給停止リスクの低い中圧ガスを利用したBOS対応高効率コージェネレーションシステムをビジネスセンター棟(地上4階建)屋上に設置し、さらに浸水リスクを回避したオールリスク対応を目指します。ガスによる発電比率が施設全体の1/4を占めるようになります。また、非常用自家発電設備も含めますと現在の契約電力に対し、約90%の自立化が実現できます。

※BOS:Black Out Start。停電時に自動でコージェネレーションシステムを立ち上げる機能

2.複数の建物間における電気と熱の有効利用

オフィス、ホテルなど熱や電気の需要パターンの異なる複合用途の建物間で、電気と廃熱を含む熱エネルギーを無駄なく、かしこく融通し合いながら利用します。ガスエンジンシステムなどから発生する廃熱を利用し、廃熱利用冷凍機を新設し冷暖房に供給することにより、省エネルギー率が20%向上します。

3.BCP対応として非常時の電源自立化を推進

オフィス棟専有部のコンセントや照明などにも、事業継続に必要な約20VA/m2の非常時電源供給を可能にします。

4.再生可能エネルギー利用

太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を組合せ、スマートに再生可能エネルギーを活用し、環境負荷の低減を行います。

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