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序文
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大正12年(1923年)に発生した関東大地震は,わが国の歴史上,最も大きな自然災害をもたらした地震の一つであり,その発生日の9月1日は,今日でも“防災の日”として受け継がれている.被害は関東地方から東海地方のほぼ全域におよび,その研究は今後の同地域における地震防災を考える上で最も重要な課題となっている.
当時わが国における地震観測は,すでに世界でもっとも密度の高い観測網を展開するにいたっていた.我々が当時の観測網で得られた地震記録を調べ始めた1993年頃は,関東大地震の地震記録は,日本中の全ての観測点で振り切れているというようなことが言われていたが,調査をすすめるうちに,いくつかの記録が振り切れず,完全に地動を捉えていることが分かってきた.ここに収録した記録は,主に関東大地震の震源特性を解明するために集めたものである. さらなる研究の発展を願い関係機関のご理解の下にデジタル記録を公開することにした.記録は,研究・教育・防災目的であれば自由にお使いいただいて結構であるが,使用にあたっては,末尾に示す「記録に関する文献」を引用し,本ホームページを利用した旨,断っていただければ幸いである. これらの記録を収集するにあたっては,元気象庁の内池浩生氏や気象庁気象研究所の浜田信生氏をはじめ岐阜,高田,山形,長崎の気象官署の職員の方々に多大の便宜をはかっていただいた.特に岐阜地方気象台の大沼啓人氏には,調査当初,岐阜測候所での記録の探索,さらには引き続き解析をするために多大なご協力をいただき,大いに勇気付けられた.また,東北帝国大学の記録に関しては,すでに調査をされていた東京大学地震研究所助教授の工藤一嘉氏にご協力いただくとともに,東北大学名誉教授の平沢朋郎氏,同大地震・噴火予知研究観測センター教授の長谷川昭氏に調査の便宜をはかっていただいた.これらの方々に心より感謝申し上げます. また,記録や地震計に関する情報をご提供いただいた,岐阜大学名誉教授村松郁栄氏,元気象庁浜松音蔵氏,元東京大学地震研究所茅野一郎氏,京都大学大学院理学研究科教授尾池和夫氏にも心より感謝申し上げます. また何よりも,様々な困難な条件下で観測を実施され,またその後記録を整理保管し,貴重なデータを後世に残して頂いた多くの方々に深甚の敬意を表します. 2003年3月 |
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