”ウェルネス”を追求した研究所

研究機関の拠点整備に伴い、敷地内に分散していた執務空間を集約する計画。広大な緑地に囲まれた敷地特性を活かし、研究者の快適性と環境配慮を両立する建物を目指した。計画地は国道で分断された地区を繋ぐ歩道橋の正面に位置し、豊潤な民有林にも隣接する。緑の景観保持と周囲への圧迫感軽減を図りつつ、屋上庭園「グリーンルーフ」を経由して歩道橋から執務室へ直接アクセスできる計画とし、リフレッシュやアウトドアワークを誘発する空間とした。室内も、電動ルーバーによる日射制御と眺望確保の両立、自然エネルギーを利用した空調システム等、自然を享受する仕掛けを取り入れた。これらの取組みによりCASBEEウェルネスオフィス認証では国内最高スコアを獲得した。