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新木造技術

「森のちから」は「未来のちから」

文明は森とともに発展し、森を失った文明は滅んだことが知られています。
森は、私たちに建築材料や燃料や食料、薬品など様々なものをもたらしてくれます。

地球の酸素のバランスをとっているのも森のちから。森は生命の源泉としての大切な役割を担っています。

私たちは、長い歴史の中で木材を使いながらも育成し、森を守ってきました。
森を健全な状態で引継ぎ、循環型社会を構築していくために、身近な暮らしの中で、これまで以上に木材の利用を進める取組みが求められています。「森のちから」は「未来のちから」でもあるのです。

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恵みの宝庫

森は、多様な動植物を育み、生物の多様性を保全し、美しい景観が癒しの場を創出し、心を癒し和ませてくれます。

雨水を蓄え洪水を防ぐ水源涵養の役割も持っています。土砂の崩壊を防ぎ、土壌の保持を行い土砂崩れを防ぎます。

多くの生命を支え、育む森。それはエコロジーの宝庫でもあります。

恵みの宝庫

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気候変動の防止

樹木は光合成によって成長し、そのときにCO2を吸収し炭素を取り込みます。森林はいわば、炭素の貯蔵庫の役割を演じています。

一方、伐採された木材も、建物や家具などに利用されると、そのまま炭素を固定し続けます。そのため、木造建築物や木製品を大量に保有する都市は、その炭素貯蔵機能に着目して「第2の森林」ということもできます。

また、木材は、製造・加工の過程で消費するエネルギーが、鉄やアルミニウムに比べてはるかに少なく、CO2削減に大きく貢献できるメリットがあります。

気候変動の防止

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日本の森林

日本は、森林面積が国土の約3分の2を占める世界有数の森林国です。地形が急峻であるとともに降雨量が多く、自然災害を防ぐために森林を治める一方で、賢く守り育てることで、森が 生み出す多様な恵みを活かしながら暮らしてきました。

わが国の森の4割はスギ、ヒノキなどの針葉樹からなる人工林です。その多くは戦後植林されたものです。いまその森が利用期を迎え、木材の資源量はこれまでで最も豊かな時代になりました。

日本の森林

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里山の風景

日本人の原風景ともいうべき里山は、住居や田畑を守るため、食料や燃料、肥料を取るために利用されてきました。農山村の生活を支える基盤として、持続可能な形で育成と伐採とが繰り返されてきました。

しかし戦後、化石燃料や化学肥料の普及とともに、里山は放置されるようになりました。残された里山はレクリエーションの場などとしてもその価値がいま改めて見直されています。

里山の風景庫

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鹿島の森林

当社は北海道から九州に至る全国に約1000haの森林を保有しています。グループ会社の「かたばみ興業」が、健全な成長を保つための間伐や広葉樹林の改良といった管理・施業に取り組んでいます。

これからも、針葉樹林の持続的管理に加えて、広葉樹林については景観、生物多様性などに配慮して持続的な施業を続けてまいります。

福島県と宮崎県の森林については、環境省の制度を活用し、適切な間伐促進による森林のCO2吸収量に見合ったオフセット・クレジット(J-VER)の認証を受けました。

社有林の宮崎県清蔵ヶ内山林(左側が造林地)

社有林の宮崎県清蔵ヶ内山林(左側が造林地)

J-VER制度の登録を示す看板

J-VER制度の登録を示す看板

30年以上前に建てられた、造林者鹿島建設の文字が見える標

30年以上前に建てられた、造林者鹿島建設の文字が見える標

社有林の間伐をしている様子

社有林の間伐をしている様子

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人に安らぎをあたえる

なぜ人は森に入ると、ストレスや緊張感から解放されるのでしょうか。樹木のもつ美しさや樹木のもつ香りが血圧や脈拍数の低下などリラックス効果をもたらすことが科学的に解明されています。

また、調湿効果、断熱効果を持つほか、ダニを寄せ付けないなど衛生的なメリットもあります(下記参照)。

こうした木材の持つ効果はさまざまな施設でよろこばれています。学校や福祉施設などでは、子供のストレスを緩和させ集中力が高まる、心地よさを感じさせる、インフルエンザの流行が減る、転んで怪我をする子が少なくなるなど、心理面、情緒面、健康面でのメリットが明らかになっています。校舎そのものが環境教育のテーマにもなります。宿泊施設や飲食施設では、木材の持つリラックス効果、リフレッシュ効果が多くのお客様に喜ばれています。事務所などでは、メリハリのある木材の使用によって、生産性を高めたり、コミュニケーションを活発化させることができます。

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J-VER制度の登録を示す看板

嗅覚

ヒノキ、ヒバなど多くの木材が良いにおいと感じられます。そのとき、脳活動は沈静化し、ストレスが減った状態になります。

視覚

木材の色調、光沢、質感は、緊張、疲労を減らし、活気を増加させます。

触感

木材はコンクリートや鉄に比べると柔らかく暖かい素材です。体温に近い温度であるためストレスが減り、歩行による疲労も減少します。

聴覚

音楽ホールの多くに木材が使われるように、木材は人間の耳にやさしい響きを作ります。

調湿効果

木材は絶えず呼吸し、湿度の高いときには水分を吸い、湿度の低いときは吐き出しています。これにより室内の湿度の変動が緩和され、結露やカビの防止が図れます。

断熱効果

木材は高い断熱性を持っており、コンクリートを使うときよりも夏の冷房が減るなどの効果があります。

ダニの抑制

木材の香り成分や調湿効果により、ダニの行動、繁殖が抑制されます。

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