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学校・教育施設

学校の個性とブランドを確立するデザイン

学園ブランド戦略

学校の特色を表す個性的な校舎やキャンパス空間は、他校との差別化や学校のブランド価値を向上させる大きな要素です。新たな伝統を表し出す外観デザインや、過去の記憶を継承する内部空間、都心立地の特性を活かしたキャンパスのゾーニングなど、新しさと古さを効果的に融合させることで、新たな価値を生み出すことができます。

鹿島は、既存校舎との調和、樹木や歴史的遺構の保存などにも配慮しながら、学校の個性や伝統を反映した建物外観やキャンパス空間を創り上げていきます。

早稲田大学戸山キャンパス33号館

東京都心に立地する早稲田大学戸山キャンパスは、建築家・村野藤吾の設計による校舎が特徴のある景観を創り出していました。

2013年から2014年にかけて行われた33号館の建て替えにおいては、限られた敷地を有効に活用して機能を満足させるため、シンボリックな高層校舎化を図り、都心立地のキャンパスに要求される高密度化を実現しました。

高層校舎でありながら全てを現代風の建物にするのではなく、戸山キャンパスに息づく特徴のある景観と無理なく調和させるため、様々な工夫を施しています。

外観には、既存校舎と同様の個性的な格子フレームを取り入れるとともに、校舎内外を飾っていたレリーフやモザイク床などを保存することで、必要な面積や機能は確保・更新しながらもキャンパスの伝統や記憶を継承し、よりシンボル性の強い建物とすることができました。

図版:旧館の面影を残した新たなシンボルに

旧館の面影を残した新たなシンボルに

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図版:既存校舎のモザイク床を取り込んだエントランス

既存校舎のモザイク床を取り込んだエントランス

図版:村野藤吾設計の意匠を継承する窓周りのデザイン

村野藤吾設計の意匠を継承する窓周りのデザイン

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神奈川工科大学キャンパス

神奈川県厚木市に立地する神奈川工科大学は、1962年創立の工学系総合大学です。東京ドーム約3個分の広さのキャンパスには、実験棟などの施設群が整然と並んでいます。同大学では、学生の学習環境の向上を目指して、2003年にキャンパス再開発事業をスタートさせました。

鹿島は、マスタープランの作成から、バスロータリー移設、情報学部棟、KAIT工房、学生サービス棟、中央緑地公園、C6号棟増改築、先進技術研究所、看護医療棟の整備のほか、改修・耐震補強工事などを一貫して手掛けています。

賑わいのあるキャンパスの創出

図版:中央緑地公園を中心としたキャンパス

中央緑地公園を中心としたキャンパス

2009年竣工の中央緑地公園は、キャンパスの中心に広がる学生の憩いの場です。西側の丹沢山系から東側の中津川へと繋がる東西軸を強調する並木のプロムナードと、既存図書館をシンボルとした南北軸を交差させて、学生が集まりやすい賑わいのあるキャンパスを創り出しています。

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研究活動とキャンパスを繋ぐ施設

図版:先進技術研究所(外観)

先進技術研究所(外観)

図版:先進技術研究所(ロビー)

先進技術研究所(ロビー)

2014年に竣工した先進技術研究所は、大学の有望な研究成果を実用化し広く社会に貢献するため、集中的に研究開発を行う施設として中央緑地公園の中心に建設された研究・展示施設です。極限まで細くした外周の柱と全面ガラスカーテンウォールにより、高い透明感を得て建物の中と外が連続し、内部の研究活動や展示をキャンパスに提供していきます。

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横浜山手中華学校

横浜山手中華学校は、横浜の石川町駅前に立地する国際性のある華僑学校で、中日両国の言語と文化を教えています。
2010年に竣工した新校舎は、以下の計画コンセプトに基づき建設されました。

横浜山手中華学校新校舎の計画コンセプト

  • 中国本土の学校建築の精神を反映し、中国伝統美とモダニズムが融合された格式と威厳をもつ校舎の創設
  • 日本文化と中国文化の交流促進と発展の拠点となる中国文化交流ゾーンの創造
  • 子供たちにとって安全で安心な学び舎

また、敷地の三方を鉄道・高速道路に囲まれているため、確実な遮音・防振対策が施されています。
鹿島は、新校舎の建設を通じ、中国本土の伝統建築の継承や、中国的シンボル性など中国らしさの空間を横浜の地に表現しました。

図版:中国建築の伝統の継承をした大屋根と大屋根を支える列柱

中国建築の伝統の継承をした大屋根と大屋根を支える列柱

図版:中国らしさを表現した格子デザインの正門

中国らしさを表現した格子デザインの正門

図版:中国文化室

中国文化室

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金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター(ICC)

金沢工業大学(石川県野々市市)は、文部科学省の「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」の採択を受け、革新複合材料研究開発センター(ICC)の整備を進めました。

ICCは、複数の大学や企業との共同研究による異業種・異分野の技術融合を図り、具体的な適用研究や製品開発を通して、複合材料の活用技術や知識の共有化とともに、新たな市場形成を行います。

図版:外観

外観

知的生産性の活性化

壁のないオープンなラボエリアと、ホワイトボード等を配置した廊下(ナレッジコリドー)は、さまざまな研究者が出会い、顔を合わせ、会話しやすいコミュニケーションの場となっています。

図版:ラボエリア

ラボエリア

図版:ナレッジコリドー

ナレッジコリドー

オープンな開発環境の提供

実験場、実験室、研究室をナレッジコリドーでつなぐことで、基礎研究から製品開発への一貫したオープンな開発環境を提供します。

図版:どの階もオープンに広がる空間

どの階もオープンに広がる空間

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