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ユニバーサルデザイン

鹿島の目指す空間づくり

鹿島は、「安全・安心」が実現される空間づくりを目指し、様々な先進的な取組みを続けてきました。
ユニバーサルデザインへの取組みもそのひとつです。
多くの人が利便性を享受していることすら気付かぬままに、優しく包まれている環境や生活――。
それが私たちの目指すところです。“真に人に優しいデザイン”こそ“美しいデザイン”となる。
これこそが鹿島の考える「ユニバーサルデザイン」です。

「人を深く理解する」鹿島の取組み

鹿島は人々の生活を支える建物や都市のインフラ整備に係る企業として、すべての人に優しい社会づくりを目指しています。建築や都市空間においてユニバーサルデザインの考え方を具現化していくためには、多様な利用者の様々なシーンをきちんと想定することから始まります。例えば、ベビーカーを押した親子連れが子供と一緒にどのようにトイレを利用しているのか?視覚障がいの方はどのように空間を認識しているのか?さらに、障がいをお持ちの方は建物や都市でどのような不便さや困難があるのかなど、多種多様なニーズを深く理解することが重要です。
鹿島では、これらのニーズを把握し、科学的な知見やエビデンスに基づいて丁寧に空間をつくり込むことで、ユニバーサルデザインの考え方を実現しています。

人を深く理解する

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バリアフリーは、特定の障がいのバリアをなくすことと言われています。しかし、ユニバーサルデザインは、障がいを前提としないとされています。
私たちはこう考えます。例えば、重い荷物を両手一杯に抱えた人が扉を開けようとしているシーンを想定し、それを解決するデザインとすることで、上肢が不自由な方でも利用しやすい扉のデザインとなる。この考えを示したのが、上の図です。コンタクトを落としてしまえば一時的なロービジョン者(ものが見えにくい人)となります。ベビーカーやカートを利用しての移動ルートを考えれば、車椅子利用者も移動しやすいルートとなります。
このように様々なシーンを想定し、丁寧にデザインすることで多くの人が使いやすい空間をつくりだせるはずです。

真のユニバーサルデザインを求めて

誰もが使いやすいように空間をつくり込むことは当然ですが、空間の整備だけでは利用者全てのニーズに答えることは難しいのが現実です。例えば、視覚障がい者のために全ての通路に誘導ブロックを敷設すると、かえって使いにくいものになる恐れがあります。そこで職員がいる案内所までは誘導ブロックでハード整備を行い、そこから先は職員などによる誘導という方法をとれば、より安全・安心で確実に目的地にたどり着けます。

このように、空間の整備といったハード整備と併せて運用時の人の対応といったソフトの部分も同時に考えることが重要です。そしてハード整備の内容や人の対応などの情報が、訪れる前に得られると利用者は一層利用しやすくなります。
さらに利用者の新たなニーズに対応する仕組み(より使いやすい空間とするためのスパイラルアップの仕組み)づくりもユニバーサルデザインには必要なことです。
鹿島では、ハード整備だけでなく竣工後の運営・運用や情報提供まで含めたトータルな提案も行っています。

安全で安心な人に優しい空間

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こんな困りごと身近にありませんか?

「使いやすさ」や「わかりやすさ」の感覚や基準は人それぞれです。普段は何気なく利用しているものでも、例えば、けがや病気を患っているとき、ベビーカーや重い荷物を抱えているときには、使いやすさが異なります。
ユニバーサルデザインとは、身体能力や体格・性別・年齢・国籍などの違いや利用者の置かれている状況にかかわらず、「使いやすく」「わかりやすい」と思われる環境、建築・製品・情報・サービスを創造するという考え方です。
このようなユニバーサルデザインの考え方を導入することで、「危険」「わからない」「使いにくい」という困りごとを解消し、全ての人にとって安全・安心で快適に利用できる空間を創造することができるのです。

危険

図版:防火シャッターのくぐり戸を通りにくい人がいる

防火シャッターのくぐり戸を通りにくい人がいる

図版:ヒートアイランド現象で熱中症になりやすい人がいる

ヒートアイランド現象で熱中症になりやすい人がいる

図版:子供は手すりにまたがりたがる。高いところに上りたがる

子供は手すりにまたがりたがる。高いところに上りたがる

いつでも安全・安心な技術

わからない

図版:認知症の人は、わかりやすい手がかりがないと迷う

認知症の人は、わかりやすい手がかりがないと迷う

図版:階段、エレベーター、エスカレーターは近接していないとわかりにくい

階段、エレベーター、エスカレーターは近接していないとわかりにくい

図版:読みやすいサインでも設置の仕方によって読みにくくなる

読みやすいサインでも設置の仕方によって読みにくくなる

誰にでもわかりやすい空間

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使いにくい

図版:ケガをしている人、麻痺の症状がある人にとって使いにくいデザインがある

ケガをしている人、麻痺の症状がある人にとって使いにくいデザインがある

図版:扉脇に袖壁がないと車椅子のフットレストがあたり、使いにくい

扉脇に袖壁がないと車椅子のフットレストがあたり、使いにくい

図版:混雑時にエレベーターに設置されている鏡が見えないために後ろが確認できず、車椅子利用者が安全に降車できない

混雑時にエレベーターに設置されている鏡が見えないために後ろが確認できず、車椅子利用者が安全に降車できない

どんなところも使いやすい建築

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