コラム

ゾウが渡った舟橋

1726年、江戸時代のこと、8代将軍徳川吉宗の命により、現在のベトナムから、小ゾウが長崎港にやってきました。そこからゾウは歩いて江戸まで進むことになったのです。石橋は渡ることができました。しかし多摩川では、のべ作業員800名、工事期間7日間をかけて、30もの船をつなげた「舟橋」がつくられたのです。さあ、いよいよ、ゾウが多摩川を渡ります。意外なことに、ゾウは橋の上で揺れを楽しむかのようにして、ゆったりと川面を眺めたりしながら、対岸へたどり着いたそうです。このあと、舟橋は直ちに解体されました。

画像ゾウが渡った舟橋