コラム

ヴァン・ゴッホと橋

オランダの画家で、後半生をフランスで過ごしたヴァン・ゴッホは、特に跳ね橋が好きで数多くの作品を残しています。日本の浮世絵に強いあこがれをもち、浮世絵の色“日本の太陽”を求めて南仏のアルルに向かったといわれています。いわゆる「ゴッホの耳切り事件」という悲劇的な結末をみたゴーギャンとの共同生活を別にすれば、アルル時代はゴッホにとって「ひまわり」「麦畑」「糸杉」などの作品を残した実り豊かなものでした。傑作といわれる「アルルの跳ね橋」も、日本への思いをはせながら描いたもので、画風に浮世絵の影響が見られます。

画像ヴァン・ゴッホと橋