つくる技術

シェル

貝殻のような薄い曲面状の板を外殻として用いた構造をシェル構造といいます。曲面が持つ力学的特性は、古くから教会などのドーム建築に利用されていましたが、石材を用いていたため、厚く、重い屋根となり、強度との関係から、あまり大きいものは作れませんでした。しかし現代では、鉄筋コンクリート技術の確立により、石材より薄く、軽量で、大きな屋根を造ることができるようになり、様々な形状のシェル構造が発達しました。

画像:シェル