世界のトンネル | 欧州

サン・ゴッタルドトンネル

1882年 16.3km ゲッシェネン~アイロロ(スイス)

アルプスを貫通する長大鉄道トンネルの中で、2番目に長く2番目に古いトンネル。完成当時は世界最長でした。工事にあたっては、当初から改良型のエアドリルが用いられ、加えて発明されたばかりのダイナマイトが初めて使用されました。延長が長く難工事だった割に、モンスニトンネルの半分近い8年間で貫通にこぎ着けられたのは、施工技術の進歩の賜物です。モンスニの掘削機械とゴッタルドの高性能爆薬という、トンネルの掘削を支える二大技術は、100年前のアルプスを舞台に確立されたのです。

画像サン・ゴッタルドトンネル