27KAJIMA202405Kboard「(仮称)芝浦工業大学大宮キャンパス新施設整備事業」が着工 2月26日,「(仮称)芝浦工業大学大宮キャンパス新施設整備事業」(さいたま市見沼区)の地鎮祭が現地で行われ,学内関係者をはじめ多くの事業・工事関係者が参列し,工事の安全を祈願した。 本事業は,大宮キャンパス再整備プロジェクト「O-CAMP(OmiyaCampusMasterPlan)2027」計画の第二弾で,2027年の創立100周年に向けた重点的な取組みの一つ。 新施設ではマスタープランコンセプトである「グリーンキャンパスTM」の実現を目指し,芝生の「創発広場」を建物フロントに計画。郊外型の開放的なキャンパスを実現する。また,キャンパススパイン※の最奥に温かみと透明感のある共用ハブ空間を設え,学生の心理的安全性とともに大宮キャンパスの新たな顔を創造する。1階には,地域健康増進センター,フィットネスルーム,大型体育館を設け,地域住民の生活サポートとともに前面の創発広場との連携で大学との交流を促進する。完成は2025年12月の予定。※キャンパスの中央構内道路(仮称)芝浦工業大学大宮キャンパス新施設整備事業場所:さいたま市見沼区発注者:芝浦工業大学基本設計・設計監修:安井建築設計事務所実施設計:当社建築設計本部用途:教育・研究施設規模:RC造一部S造 7F 延べ21,721m2工期:2024年3月∼2025年12月(予定)(関東支店施工) 4月5日,当社KIビル(東京都港区)で,2024年度期首経営総合会議が開催された。 天野社長は会議冒頭の訓示で,前中期経営計画(2021∼23年度)の経営目標を達成できる見通しであることに関し,社員の日々の努力に謝意を述べた。また,SEQDCの全ての面で,社会や顧客の信頼に応えることが,何よりも重要であると改めて呼びかけた。 会議では,新中期経営計画2024年度期首経営総合会議開催2023年度社長賞プロジェクト表彰(案件名)【設計表彰】海老江工区開削トンネル工事ジューテック本社ビル鹿黒ビルELAPSC・SAKURAPhase0&1/2Kアリーナプロジェクト アリーナ棟6階VIPエリア・7階バーエリア,ホテル棟ヒルトン横浜インテリア設計【技術開発表彰】高含水土壌の高効率な選別補助材「泥DRY」と処理システムの開発型枠一本締め工法の開発と適用山留め壁の杭利用工法(KPW工法)山岳トンネルの肌落ち災害防止を目的とした最適鏡吹付け厚決定システム「JudGeo」消失が危惧される地域固有の大型藻類再生・保全の開発【業務表彰】情報システムグループによる時短への取り組みについて知的財産表彰(案件名/担当者名)業績貢献賞A4CSEL 技術研究所:三浦悟,片村立太,浜本研一機械部:黒沼出功労賞柵瀬信夫(環境本部)奨励賞平木達也(横浜支店 現,技術研究所)井出雄介(土木設計本部)河野麻衣子(技術研究所)22∼23ページに関連記事掲載♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦(2024∼26年度)の概要および2024年度の経営目標と重点施策などが報告された。また,ナレッジの整備と活用状況,働き方改革の推進,安全,コンプライアンスの徹底等の施策について説明があった。新たに作成した将来像「鹿島グループのありたい姿」を目指し,全社を挙げて計画の推進と諸課題の解決に取り組む決意を確認した。 あわせて,「2023年度社長賞(2024年度期首表彰)」として,設計表彰・技術開発表彰・業務表彰及び,知的財産表彰の表彰式が実施され,代表者に表彰状と副賞が天野社長から授与された。(2024年度期首表彰)訓辞を述べる天野社長受賞者による集合写真新施設イメージ図 

28KAJIMA202405 3月17日(日),休日早朝に各エリアで起こり得る最大級の地震を想定したBCP訓練を全社一斉に実施した。本社および首都圏4支店では,都心南部の江東区を震源地とする最大震度7の地震の発生を想定し行われた。 訓練は,地震発生後に速やかな実施が必要な15項目の重要業務のうち,「従業員・家族等の安否確認と安全確保」「災害対策本部の立上げ」「災害復旧活動拠点の設置」「通信体制の確保」「施工中現場の被災状況・保有資機材首都直下南部地震を想定した休日BCP訓練を実施 3月6日,NTT都市開発が進めてきた「アーバンネット御堂筋ビル」(大阪市中央区)の竣工式が現地で行われ,発注者をはじめとする関係者が出席し,無事完成を祝った。 本施設は,ビジネス集積地の淀屋橋–本町エリアの中間に位置し,大阪のメインストリートである御堂筋に面する,「Well-being×ICTによる新しい働き方の発信地」をコンセプトとした,多様な共有スペースとICT活用による生産性向上を目指すオフィスビル。規模はS(CFT)造一部SRC・RC造(制震構造),地上21階,地下2階,塔屋1階,延床面積4万2,425m2,当社が設計・施工を担当した。 低層階は,最小約120m2から分割可能なオフィス空間とし,中・高層階には,入居者専用の共有スペースやラウンジ,短時間睡眠に適したナップルームやフィットネスルームを設え,ワーカーのABWとリフレッシュを促進する。また,3階には約300人が収容可能な多目的ホールを有する。11階ラウンジ辞令交付新入社員代表による答辞天野社長の訓示ⓒForwardStrokeinc.完成した「アーバンネット御堂筋ビル」の確認」の5項目の習熟度を上げることを目的とした。 このうち,通信体制の確保では,いつ災害が発生しても迅速,かつ確実に連絡を取り合えるよう,天野社長をはじめ,本社・各支店幹部の自宅や主要拠点・現場に配備しているMCA無線で,災害対策本部の立上げ指示や発災直後の行動を確認した。そのほか,能登半島地震発生後,被災地でインターネット回線の代替手段として活用している衛星通信サービスの導入手順なども確認した。「アーバンネット御堂筋ビル」が竣工 最後に,天野社長は「首都直下型地震が休日に発災し,MCA無線などで連絡を取り合う状況は実際に起こり得るため,日頃から通信手段の調査と知見を積み重ねることが重要。また,能登半島地震では,土木部門が発災直後から復旧対応を想定し,重機や人員の手配を始めてい 4月1日,ホテルイースト21(東京都江東区)で2024年度の入社式が行われ,天野社長から新入社員代表に辞令が交付された。 天野社長は訓示の冒頭で,能登半島地震で被災された方々へのお見舞いの言葉と,創業から今年で185年目となる節目の年を迎える当社の経営理念に触れ,「長い時間をかけて育まれてきた『技術と信頼』こそが当社の最大の財産。この精神を受け継ぎ,当社の経営理2024年度入社式念を体現していただきたい。また,皆さんが持つ多様性に合わせて,様々なフィールドで積極的にチャレンジしてほしい」と激励した。最後に,「今月末には初めて給与を手にし,自分の力で生きていることを実感すると思う。ゴールデンウィークには故郷の親御さんに,その喜びと感謝の気持ちを伝えていただきたい」との言葉で結んだ。 今年迎えた新入社員は401名。訓示を受けて新入社員代表 1階エントランスホールや屋外空間は,御堂筋の将来的な歩行者空間化を見据え,御堂筋と繋がる開放的なデザインにより,日常的なキッチンカーの配置や各種イベントの実施など,御堂筋エリアの賑わい創出にもいっそう貢献していく。は,「諸先輩方から受け継がれてきた何よりの宝である『進取の精神』で,会社のますますの成長に寄与できるよう尽力していきます」と答辞を述べた。たが,これは日頃の訓練の成果だと思う。今後も断続的に訓練を行うこと」と総括した。参集できない状況を想定し,社長らがオンラインで災害復旧活動を指揮する様子ⓒForwardStrokeinc.

BOOKS29KAJIMA202405職種別技能体験会を開催∼高校生に建設業の魅力を伝える∼ 3月8,11日の両日,当社中部支店と主要協力会社の若手経営者を中心に構成する中部鹿世会は,愛知県弥富市の大興物産名古屋機材センターで「鹿島建設職種別技能体験会」を開催した。 中部支店と中部鹿世会は継続的に担い手確保に向けた取組みを行っている。この技能体験会もその一環で,高校生など若い世代に専門職種の作業を実際に体験してもらうことで建設業の魅力を伝えようというもの。昨年の初開催に続き,高校生に加え愛知労働局の職員など約200名が参加した。 会場では「地球最大規模のものづくり―次の100年をつくるのは君たちだ―」をスローガンに,協力会社14社が型枠・とび・鉄筋・左官・土木・仮設電気・金属・タイルの8職種を体験できるブースを出展。昨年より多くの協力会社が参加し,企画・運営に関するアイデアを持ち寄って準備を進めた。オリエンテーションで挨拶に立った秋田中部支店長は,「建設業は生活するうえで絶対になくてはならない仕事。みなさんの中から次の建設業を担う方があらわれてくれたらとてもうれしい」と呼び足場の組立・解体作業体験オリエンテーションで挨拶をする秋田中部支店長壁を塗り仕上げる左官体験鉄筋組立作業体験バックホウを操縦して風船割りにチャレンジFromNagoyaかけた。作業を体験した参加者からは,「学校ではできない貴重な体験となった」,「今後の進路を考えていくうえで幅が広がった」などの声があがった。 この画期的な取組みを学ぼうと,本社・他支店や協力会社から約68名が全国各地から見学に訪れた。技能体験会終了後に担い手確保の施策やノウハウついて意見交換も行われるなど,当社と協力会社が協力して課題に取り組むことの意義を改めて確認する場となった。 1月31日,TOC有明で「2023年度(令和5年度)省エネ大賞」の表彰式が開催され,当社が施工した「日本ガイシ新E1棟」(名古屋市瑞穂区)が省エネ事例部門の資源エネルギー庁長官賞(業務分野)を受賞し,当社も共同応募者として表彰された。 主催する一般財団法人省エネルギーセンターでは,国内の企業・自治体・教育機関などに対して優れた省エネ推進の事例や,省エネ性に優れた製品ならびにビジネスモデルを「省エネ大賞」として表彰している。「日本ガイシ新E1棟」が省エネ大賞の資源エネルギー庁長官賞を受賞 日本ガイシ新E1棟は,セラミック製品の製造工場敷地内に2020年に竣工した事務所兼福利厚生施設で,工場低温排熱を空調熱源や給湯予熱などに有効利用する。運用当初からエネルギー利用効率の最適化に繋がる設備の制御チューニングを継続し,2022年度にZEB-Readyレベルの省エネ性を達成。低温排熱が発生する国内外の工場に対し,有効な省エネモデルになることが期待され,このたびの受賞に至った。出張販売,6月13∼14日に開催 鹿島出版会の書籍は,近年,Amazonなどネット販売の売上げも伸びていますが,主に専門書を扱う大型書店で販売しています。 このたび,社員への認知度を高めるため,また日頃のご愛顧に感謝をこめて,6月にKIビル(東京都港区)にて鹿島グループ社員限定の出張販売イベント「鹿島出版会書店」を開催します。 昨年9月,当社60周年記念フェアの一環として行った同イベントでは「(特に建築専門書籍が充実している)リアルな書店が減少しているので,実際に手に取って書籍を買える機会を増やしてほしい」と嬉しいお声も。 ベストセラーや定番書から,在庫僅少本や豪華本など,普段書店で見かけにくい書籍も含め企画中です。どうぞ足をお運びください。受賞関係者の記念写真。右から3番目が当社中部支店平野智康建築工事部長昨年の出張販売の様子。「赤坂近辺に本屋はほぼないので,昼休みに本を見られるのは楽しかった」「手にとって読んでみたことで購入したいと思いました」(アンケート回答より)人気のあった書籍の一例。この機会にと高額本も売れました。感謝!