KAJIMA20241126Kboard(2024年度期央表彰)2023年度社長賞【工事表彰(土木)】国土交通省近畿地方整備局 赤谷地区河道閉塞対策工事(関西支店)西日本高速道路 兵庫尼子山トンネル復旧(関西支店)東武鉄道竹ノ塚駅付近高架化3工区(関東支店)【工事表彰(建築)】杜の都バイオマス発電所建設工事(東北支店)E社SAKURA1/2(関東支店)勝どき東地区第一種市街地再開発事業施設建築物A1地区新築工事(東京建築支店・中部支店)Kアリーナプロジェクト新築工事(横浜支店・関西支店)北陸新幹線、敦賀駅新築工事(北陸支店)ほか1件【開発事業表彰】大宮ソラミチKOZ(開発事業本部)♦♦♦♦♦♦♦♦♦2024年度期央経営総合会議開催 10月4日,当社KIビル(東京都港区)で,2024年度期央経営総合会議が開催された。 天野社長は会議冒頭の訓示で,今期の業績目標達成に向けもう一段の努力が必要であること,時間外労働削減のためITツールやデジタルを活用したスマートな働き方を目指すことなどを呼びかけた。また,社会に「安全・安心・快適」を提供する企業として,信頼こそが最重要の事業基盤であることを改めて認識し日々の業務に取り組む必要があると述べた。 会議では,本社各部門から今年度の経営目標達成状況と重点施策の取組み状況について説明があり,下期に向けた課題,取組み方針を全社で共有した。ならびに,ナレッジの整備・活用状況,働き方改革への取組みなどについて,各部署から動画を交えて発表があった。 このほか,「2023年度社長賞(2024年度期央表彰)」の工事表彰(土木・建築),開発事業表彰の受賞案件が紹介された。会議の様子子 7月23日,「三会堂ビル新築工事」(東京都港区)の安全祈願祭が赤坂氷川神社で行われ,事業・工事関係者が参列し工事の安全を祈願した。 本プロジェクトは,1967年に竣工した「三会堂ビル」を農林水産奨励会と当社が建て替えるもの。デザインコンセプトは「継承と創造」とし,旧三会堂ビルの白い立体的な格子状の外観など,既存ビルの意匠を踏襲した周囲と親和性の高いデザインとする。エントランスホールのモザイクタイル壁,石垣記念ホールの木ルーバー壁など,一部の既存ビル部材を保存する。また,周辺街区の緑地空間・歩行者ネットワークとの連続性を確保し,エリア全体の質を高めるとともに,環境に配慮した高性能なオフィスビルと「三会堂ビル新築工事」が着工して,BELS認証のZEBReadyを取得見込。建物の規模は,S(CFT)造一部SRC・RC造,地上19階,地下2階,塔屋1階,三会堂ビル新築工事場所:東京都港区発注者:農林水産奨励会,当社開発事業本部設計:当社建築設計本部用途:事務所,店舗,集会場,駐車場規模:S(CFT)造一部SRC・RC造 B2,19F,PH1F 延べ約35,000m2工期:2024年7月∼2027年9月(東京建築支店施工)完成イメージ(メインエントランス)延床面積約3万5,000m2で,設計・施工を当社が担当する。竣工は2027年9月の予定。完成イメージ(全体図)
27KAJIMA202411 8月20日,「日本消防会館」(東京都港区)の竣工式が現地で行われ,発注者をはじめとする工事関係者が出席し,建物の完成を祝った。 この計画は,建設後約40年が経過し老朽化が進む旧会館の建替えを実施するもの。規模はS造一部SRC・RC造,地上14階,地下2階,塔屋1階,延床面積1万6,357m2,設計は三菱地所設計,施工を当社が担当した。 新会館は,東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と銀座線「虎ノ門」駅に隣接し,交通至便な場所新しい「日本消防会館」が竣工に位置する。オフィスを中心に,火災・自然災害など幅広い情報発信を行う「日本消防防災情報センター」のほか,様々なサイズの会議室や約1,000席を誇る「ニッショーホール」など,利用者の多様なニーズに対応する。屋上には旧会館と同様に全国消防殉職者慰霊碑 当社は9月に「鹿島統合報告書2024」をホームページで公開した。本報告書は,国内外の株主・投資家,取引先,社員など全てのステークホルダーに,鹿島グループのビジネスモデルや成長戦略などへの理解を深めてもらうとともに,建設的な対話に資するコミュニケーションツールとして制作している。 2024年度版は,新たに策定した「鹿島グループ中期経営計画「鹿島統合報告書2024」を公開(2024∼2026)」を中心に,当社の持続的発展を見据えた成長戦略や具体的取組み状況を説明。特集として,国内建設事業「半導体関連の生産施設建設」,国内開発事業「HANEDAINNOVATIOINCITY」,海外事業「カジマ・ヨーロッパ」を掲載している。 今後,冊子の発行,および英語版「KajimaIntegratedReport2024」を発行・公開する予定。完成した日本消防会館「狸平トンネル」が貫通 8月23日,当社JVが長野県松本市で施工を進める「狸平トンネル」の貫通式がトンネル坑内で行われた。式典には来賓をはじめ,発注者である長野県松本建設事務所の関係者や工事関係者ら約50名が出席し,貫通を祝った。 本工事は,主要幹線道路である国道158号の交通の安全と円滑化を図るため,長野県が計画した,トンネルと橋梁を含むバイパス整備事業(全長1,540m)の一部となる工事で,当社JVは,松本市安曇の稲核∼狸平に,全長1,060m,掘削断面積74m2,2車線の道路トンネルを構築する。狸平地区を通る国道158号は,代替路線のない山間道路であり,梓川と断崖絶壁に挟まれた線形不良区間が連続するため,交通事故や落石・雪崩などの災害が度々発生し,代替道路となるバイパスの早期開通が期待されている。 当社JVは2021年7月に工事着手,2022年6月から片押しのNATM工法により掘削を開始した。地質が不安定な施工条件の中,地質の改良・湧水対策などを行い,掘削開始から約2年をかけて貫通を迎えた。引き続き覆工工神輿で完成を祝った事などを行い,2025年8月の完成を目指す。落ち着いた色調で気品のある「ニッショーホール」を再設置した。 建物の完成により,日本消防の総合的な中核拠点となるとともに,消防体制の一層の強化に貢献していく。
KAJIMA20241128「鹿島イノベーションDAY」開催託児サービス「KX-FAMILY」で食育イベントを開催 9月4・5日の2日間,当社イノベーション推進室が主催する「鹿島イノベーションDAY」が当社技術研究所(東京都調布市)と赤坂別館(東京都港区)で開催された。 本イベントは,世界30ヵ所に拠点を持つ,世界最大のテクノロジー・アクセラレータ(スタートアップ支援)企業である,PlugandPlayの協力により行われ,当社の事業に親和性がある分野から,世界各国のスタートアップ9社が集結。各 8月24日,南長崎社宅(東京都豊島区)に開設している託児サービス「KX-FAMILY」にて,当社人事部主催の「食育イベント」が行われた。 このイベントは,「食」で悩む子育て中の保護者の支援や,KX-FAMILYの活用促進などを目的に企画され,事前に応募のあった10家族(社員など保護者15名,0歳から10歳までの子ども11名)が参加した。社のソリューションや,ビジネスモデルに関するプレゼンテーションのほか,当社社員とのネットワーキングが実施された。 プレゼンテーションでは,タグを使用しない建物空間内のトラッキングや,IoTによる重機のフリート管理など,多種多様なソリューションが披露され,「自身の技術で世の中の課題を解決してやろう!」という大志を持った起業家たちの発表に,オンラインを含む278名(2日間合 当日は栄養士・保育士を招き,離乳食の進め方や食が進まない子どもへのアプローチについて,実際にキッチンで離乳食を調理しながらデモを行ったり,KX-FAMILYで提供しているお弁当を親子で食べながら育児相談会をしたりするなど,保護者の悩みに寄り添いながら進められた。 参加者からは「栄養士さんが食べさせ方を実践してくれたおかげで,普段食べない魚を食べてくれた」首都直下地震に備えた広域連携BCP訓練を実施 当社は8月28日,首都直下地震の発生を想定し,本社・各支店による広域連携BCP訓練を実施した。 午前9時にM7.3,最大震度7の都心南部直下地震が発生し,首都圏が大規模被災により機能しない状況を想定。被災した公共交通機関や主要道路などのインフラおよび顧客企業からの復旧要請に応じる首都圏4支店(関東・東京土木・東京建築・横浜)を受援側,本社および東北・北陸・中部の3支店を支援側に分け,人的・物的資源を授受する連携訓練を行った。 中部支店が災害対策本部代替拠点として本社および東北・北陸の2支店と連携し,被災した首都圏4支店を支援する体制を構築。技術研究所が開発した災害情報共有システム「BCP-ComPAS®」※をもとに被害予測を確認し,支援物資の集積場所と輸送方法・ルートの決定,応援人員が活動するための宿泊場所の確保などのオペレーションを行ったほか,「緊急支援物資管理システム」にて物資の支援状況を可視化した。 また,陸送ができない状況を想定し,ヘリコプターを活用した人員・物資輸送の訓練を実施。東京ヘリポートから名古屋空港へ空路で向かい,中部支店に人員を輸送した後,空路と陸路で物資を本社に届けた。ヘリコプターを活用した物資輸送訓練の様子スタートアップ各社とのネットワーキングスタートアップによるプレゼンテーション災害対策本部会議の様子※BCP-CommunicationandPerformanceAssistantSystem 当社は今後も,緊迫感ある訓練を実施し,改善・見直し・実践確認を繰り返すことで「事業継続力」を強化し,建設会社の使命として社会全体のレジリエンス向上に貢献していく。計)の出席者が熱心に耳を傾けた。 当社は今後も「知の探索」活動を積極的に行い,イノベーション推「子育て世代の方と交流ができてうれしかった」などの感想が寄せられ,満足度の高いイベントとなった。 当社は今後も,多様な働き方やライフスタイルの実現を後押しする取組みを積極的に進めていく。時短で簡単に作れる離乳食も紹介進により,技術立社として新たな価値を創出していく。
BOOKS29KAJIMA202411 9月15日,当社は赤坂氷川神社(東京都港区)の「神幸祭」で,山車の巡行(山車曳)に参加するとともに,デジタルを活用した山車の位置情報提供サービスを支援した。 神幸祭は神社隊列を先頭に氷川山車,宮神輿が盛大に巡行するもので,今年は,100年以上ぶりに江戸型山車を中心とする氷川山車5本が同時巡行した。当社東京建築支店赤坂二・六丁目地区赤坂氷川神社「神幸祭」に参加―山車の位置情報提供サービスも支援―開発計画(A工区)工事事務所関係者や,デジタル推進室などの有志チーム約40名は,地元の「青年崇敬会ともえ会」メンバーらとともに「猿」山車,「大和武尊」山車を力強く曳き,猛暑に負けず氷川神社を目指した。 山車の位置情報サービス『山車ココ』は,氷川神社より「祭情報の見える化」の相談を受け,昨年からデジタル推進室が支援をはじめた。今年は,多言語化表示や,近隣商店情報などが探索できるようバージョンアップ。多くの見物客にタイムリーかつ有益な情報を提供した。「建築についての書物」から「建築としての書物」へお問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301達成感に満ちあふれた集合写真団体手踊り,Spotとともに一番の見どころ,甲女川の川渡り太鼓山行列に挑む,当社JVの精鋭沿道の子どもたちに挨拶をするSpot 8月25日,種子島の伝統行事「鉄砲まつり」(鹿児島県西之表市)が開催された。 鉄砲まつりは1543(天文12)年8月25日,日本に近世への幕開けをもたらした鉄砲伝来の日を記念して行われる種子島最大の祭りで,当社JVからは,昨年に続き九州支店馬毛島基地建設工事に従事する総勢約60名が参戦した。 午前10時に種子島火縄銃の号砲とともに,「太鼓山行列」が開始された。白装束を纏った大人たちが太鼓山を担いで,八坂神社を出種子島「鉄砲まつり」に参戦発。太鼓山に乗る子どもたちが太鼓をたたき,元気の良い掛け声とともに市街地を練り歩いた。一番の見どころである甲女川の川渡りは,多くの方々に見守られるなか無事に渡りきり,参戦者は喜びを分かち合った。 午後からは「南蛮行列・団体手踊り」にも参戦。明船を模した山車と第14代島主・種子島時尭公など,鉄砲伝来に関わりの深い人物の扮装をした行列で歴史ドラマを再現する南蛮行列の後に,団体手踊りが続いた。当社JVも四足歩行ロボットSpotを先頭に,昨年以上に練習を重ねて挑んだ手踊りを披露。当社発行の冊子「土木と建築ってなに?」や鹿島オリジナルボールペンなどを沿道の方々に配布し,建設業や当社をPRした。 鉄砲まつりを締めくくる花火大会では,夏の満天の星を舞台に約6,000発の花火が種子島の夜空を飾り,鉄砲まつりの幕が閉じた。 建築家は,建築だけではなく,言葉やイメージを用いて「本」をつくることも多い職能です。9月の新刊『建築書の解剖学』は,建築家が紙面構成や印刷技術を駆使して生み出してきた唯一無二の建築書を,質感,表面,旋律,構造,尺度という5つの切り口から「解剖」し,500年にわたる建築と書物の関係に迫ります。 建築家・西沢立衛氏は本書をこう評します。「ル・コルビュジエ「大和武尊」山車を曳く当社の有志メンバー『山車ココ』で位置情報を提供FromTanegashimaは書籍を『第三の建築』と呼んだ。建築書はしばしば,現実の建築ではできないような建築的秩序を提示するからだ」「本書は,第三の建築と現実の建築とが双方向的に影響を与え合う,創造的関係の歴史と言える」。「建築としての書物」をひもとく大書です。『建築書の解剖学』アンドレ・タヴァレス/著,千代章一郎/訳B5変型・336頁,定価6,600円(税込み)300点以上の貴重な図版に彩られた,端正で美しい「建築書」です