KAJIMA20241226Kboard「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」が着工 8月26日,「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)の起工式が現地で行われ,来賓をはじめ事業・工事関係者が参列し工事の安全を祈願した。 八重洲二丁目中地区市街地再開発組合と当社,住友不動産,都市再生機構,阪急阪神不動産,ヒューリック,三井不動産の参加組合員6社による本事業は,東京駅前3地区再開発において最後に竣工するもので,東京駅前最大級のミクストユース型プロジェクトとなる。 本社機能を構えるにふさわしい規模を誇るオフィスや約50店舗の商業施設に加え,サービスアパートメント,インターナショナルスクール,劇場,バスターミナルなどを備え,新たな賑わいを創出する。 「東京ミッドタウン八重洲」「八重洲地下街」「京橋エドグラン」と地下通路で接続することで,東京駅前・京橋エリアの回遊性が向上する。特に,バスターミナルは3地区合わせて20バースと日本最大級となり,東京駅前八重洲エリアの発展・成長・賑わいおよび東京の国際競争力を高め,持続可能な社会の実現に貢献する。 また,「東京ミッドタウン八重洲」と連携することで,エネルギー効率の向上と環境負荷の低減を図り,事務所用途における「ZEBReady」認証取得を目指す。非常時における入居企業のBCP支援とあわせ,八重洲エリアの防災機能向上と安心・安全な街づくりにも寄与する。 同再開発の集大成となる本事業は,2029年1月末竣工を予定している。外観イメージ(東京駅八重洲口側)子屋外広場イメージ子 9月3日,当社が設計・施工を担当する「デクセリアルズ鹿沼プロジェクト」(栃木県鹿沼市)の起工式が現地で行われた。 この計画は,スマートフォン,自動車などに最先端の技術・材料・デバイスを提供するデクセリアルズが製造している異方性導電膜※1(ACF)の生産量増加に対応するため,新工場を建設するもの。同社のACFは,スマートフォンなどのディスプレイ向けで世界シェアNO.1※2を5年連続で獲得している。今後も,液晶からフレキシブル有機EL(OLED)へのディスプレイ技術のシフト,次世代ディスプレイ技術として期待されるマイクロLEDの普及およびセンサーモジュール実装用途など,用途の広がりとともに需要の拡大を見込む。「デクセリアルズ鹿沼プロジェクト」が着工※1主にICチップなどの電子部品を基板に実装し,回路を形成する際に欠かせないフィルム状の接合材料※2株式会社富士キメラ総研発行「2024ディスプレイ関連市場の現状と将来展望」による,大型および中小型ディスプレイ向けACFの合計の2023年の金額シェア 新工場はIoTやAI,ロボットなどの技術やデータを活用し,エンジニアリングチェーンとサプライチェーンのネットワーク化や最適化を可能にするスマートファクトリーの実現を目指す。また,高いエネルギー生産性とカーボンニュートラル実現に向けた,エネルギー戦略設計を採用した先端サテライトの役割も担う。 同社は新工場建設により,ACFの中長期的な成長に向けた増産投資を行い,既存領域の質的強デクセリアルズ鹿沼プロジェクト場所:栃木県鹿沼市発注者:デクセリアルズ設計:当社関東支店建築設計部規模:S造 3F,PH1F 延べ26,093m2工期:2024年9月∼2026年6月(関東支店施工)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業場所:東京都中央区発注者:八重洲二丁目中地区市街地再開発組合基本設計・実施設計監修:日建設計実施設計:当社建築設計本部用途:事務所,店舗,劇場など規模:SRC・S造一部RC造 B3,43F延べ388,562m2工期:2024年8月∼2029年1月(東京建築支店施工)化を図っていく。工場の稼働開始は2026年度中を予定している。完成イメージ(前面道路からの全体図)

27KAJIMA202412 医療用漢方薬最大手ツムラが計画する「ツムラ茨城工場第4SD棟建設・第3生薬棟建設工事」(茨城県稲敷郡阿見町)の起工式が9月6日に現地で行われ,発注者・工事関係者が出席し工事の安全を祈願した。 この計画は,国内の医療用漢方製剤の需要増加に伴う生産能力の増強および安定供給の確保に向け,増設するもの。「グローバルレギュレーションへの対応」「生産数量の確保と労働生産性の向上」「人と環境にやさしい生産稼働」を共通コンセプトに,第4SD棟は,免「ツムラ茨城工場第4SD棟建設・第3生薬棟建設工事」が着工震構造を採用し,自動化技術の導入による省人化と,設備能力を向上して切替洗浄時間の短縮を図るなど,さらなる労働生産性の向上を目指す。第3生薬棟は,ラック式の自動倉庫とし,入荷後の搬送を無人化するとともに,エキス粉末生産量の増産に対応する。また,自動倉庫には免震ラックを使用することで,地震発生時の被害を最小限にとどめ,早期の生産再開が可能となる。 当社は物流設備も含めたトータルエンジニアリングの設計・施工を担当する。 当社は,オープンイノベーション活動を推進し当社技術をアピールする機会創出のため,技術マーケティング事業・オープンイノベーション事業を担う「TheGEARbyKajimaPte.Ltd.(以下,GEAR社)」(シンガポール)をKAP※1傘下に設立した。 技術マーケティング事業は,当社の保有技術を必要とする顧客を探索し,KaTRIS※2などの技術者とマッチングさせ技術支援するコンサルタント業務を行う。将来的に,技術マーケティングを担う新会社をシンガポールに設立共同研究パートナーやスタートアップ企業などの技術を顧客に紹介する仲介ビジネスも視野に入れる。 オープンイノベーション事業では,TheGEARの1フロアを開放し勉強会を開催するなど,スタートアップ企業の事業化を支援するほか,入居企業の技術を共有し,共同研究の促進を図り新技術の開発に繋げる。また,オープンイノベーションの共同推進に係るパートナー連携や大型イベントの主催などで,国ツムラ茨城工場第4SD棟建設・第3生薬棟建設工事 場所:茨城県稲敷郡阿見町発注者:ツムラ/設計:当社関東支店建築設計部/物流設備:当社エンジニアリング事業本部用途:工場,倉庫/規模:第4SD棟―S造 7F/第3生薬棟―S造 2F 総延べ11,405m2工期:2024年10月∼2027年3月(関東支店施工)宮崎放送新社屋建設工事 場所:宮崎県宮崎市/発注者:宮崎放送設計監理:梓設計/CM:山下PMC/規模:S造 3F,PH1F 延べ7,589m2工期:2024年9月∼2026年3月(九州支店JV施工)第3生薬棟完成イメージ第4SD棟完成イメージ「宮崎放送新社屋建設工事」が着工 9月1日,「宮崎放送新社屋建設工事」(宮崎県宮崎市)の起工式が建設予定地で行われ,来賓,発注者および工事関係者ら約30名が出席した。 開局30周年の1984年に本社機能を宮崎市の中心市街地である橘通りに移転した。社屋ビル内には商業施設も入居するほか,有料駐車場も隣接しており,これらは総称して「MRTセンター」の名称で親しまれてきたが,施設の老朽化や機能の分散化などの課題に加えて,放送を取り巻く環境の変化や災害への対応,将来の技術革新に対応するため,今回新社屋を整備するに至った。 規模は,S造,地上3階,塔屋1階,延床面積7,589m2,設計監理を梓設計,施工を鹿島・大和開発JVが担当,コンストラクションマネージャーとして山下PMCが統括する。 「ひとつながりの放送局」というコンセプトのもと,社員全員が一体の空間で協働し,新たな価値を生み出す創造的な社屋を目指すとともに,人が集い様々な活動が生まれ,ひととつながる社屋がここに誕生する。内外へ当社の技術力をPRするとともにビジネス機会の創出を狙う。 両事業を通じ同社は,業界のリーダー,政府機関,学術機関,スタートアップとシームレスに協力しながら,既存事業の枠を超えた新たな事業を推進する。GEAR社LukeWu社長と國本麻実GMTheGEARbyKajimaPte.Ltd.設立年月日:2024年8月28日所在地:シンガポール代表取締役社長:LukeWu資本金:S$4,000,000(約450,000千円)事業内容:技術マーケティング,オープンイノベーション※1KAP…カジマ・アジア・パシフィック・ホールディングス※2KaTRIS…当社技術研究所シンガポールオフィスGEAR社のホームページ問合せ先:thegear.innovation@kajima.com.sg新社屋完成イメージ

KAJIMA20241228「斜め切断カッター」による実演ワイヤーソーによる切断の様子を見学した日建連表彰2024「第5回土木賞」,「第65回BCS賞」受賞土木賞BCS賞 11月29日,日本建設業連合会が主催する日建連表彰2024の表彰式がTheOkuraTokyo(東京都港区)で行われた。 土木分野を表彰する「第5回土木賞」では応募総数32件中12件が選ばれ,当社が担当した「新日下川放水路工事」,「阪神高速3号神戸線床版更新工事」が受賞。建築分野を表彰する「第65回BCS賞」では応募総数74件中15件が選ばれ,当社が担当した「OtemachiOne」「ところざわサクラタウン」が受賞した。 本表彰は生活,経済を支える社会基盤である土木構造物の施工プロセスを重視する「土木賞」および,60年以上の長きにわたり優れた建築物に授与されてきた「BCS賞」の二つにより,我が国の建築物の伝統と社会基盤の存在価値を顕彰し,広く後世に残すことを目的としている。 「土木賞」は,募集の前年末までに概ね竣工した土木分野のプロジェクト・構造物が対象。完成した構造物だけでなく,事業企画から計画・設計,施工,維持管理までを視野に入れて,施工の過程で直面する問題を解決しながら,関新日下川放水路工事(高知県高岡郡日高村∼吾川郡いの町/2023年7月竣工)発注者:国土交通省四国地方整備局設計者:いであ施工者:鹿島建設,熊谷組・大豊建設特定建設工事共同企業体【受賞理由】国内最長となる狭隘なトンネル放水路の新設に向け,様々な機械化,自動化,IT化技術を開発し,導入することで,施工時の安全性向上や人員削減,工期短縮を実現している。施工中通水の実施に向けた様々な取り組みや放水路のインフラツーリズムへの活用など,地域との連携も十分に図られており,防災インフラ整備事業の模範となっている。OtemachiOne(東京都千代田区/2022年12月竣工)建築主:三井物産,三井不動産設計者:日建設計,鹿島建設施工者:鹿島建設【受賞理由】皇居お濠端の歴史が折り重なったような空間と景観を継承しつつ,国際都市東京の拠点となるサスティナブルで高密度なオフィス街への更新を果たしている。皇居への回遊性や空間の抜けをつくることで,大手町に水と緑のオープンスペースを生み出している。阪神高速3号神戸線床版更新工事(神戸市中央区/2023年10月竣工)発注者:阪神高速道路設計者:飛島建設,鹿島建設,清水建設施工者:飛島建設,鹿島建設,清水建設【受賞理由】都市高速道路の社会的影響の最小化や構造面で解決すべき課題をこれまでに培った知見や最新の技術を駆使して解決した床版更新工事。工事用車両の転回施設,多くの異工種の並行稼働,工事区間適切分割等で規制時間短縮を可能にし,プレキャスト床版の導入で,工程短縮と建設費・ライフサイクルコスト低減を実現した。ところざわサクラタウン(埼玉県所沢市/2020年4月竣工)建築主:KADOKAWA,角川文化振興財団設計者:鹿島建設,隈研吾建築都市設計事務所,種村強建築設計施工者:鹿島建設,白石建設【受賞理由】図書館,美術館,博物館,ホール,商業,学校,工場からなる当複合施設は,地域における豊かな緑と賑わいの拠点を創り出し年間120万人が訪れる。地域文化創造のアイコンとしても機能しており,事業企画―設計―施工のバランスが取れた優れた建築である。 9月25日,当社横浜支店ビル解体工事(横浜市中区)において,近隣住民とマスコミ向けに現場見学会を開催した。 この現場では,当社が開発した「鹿島スラッシュカット工法®」を用いた解体工事を実施している。2023年3月に完了した世界貿易「横浜支店ビル解体工事」で現場見学会を開催センタービルディング(東京都港区)のS造解体工事に初採用し,RC(SRC)造においては本工事が初導入となる。 同工法は,スラブを斜めに切断することで,階下の支保工の存置が不要となるため,必要な支保工を床面積の半分に抑えることができる。また,全ての躯体を建物内部で切断して大割ブロック化,そのブロックを最上階からクレーンでビル内部に設けた揚重開口を通して吊り下ろすため,従来と比べ騒音・振動と粉塵の発生を大幅に低減する。切断した解体材を場内で破砕処理せず搬出するため,作業中の破片飛散を防ぐほか,電気式の切断機器を採用することで,CO2削減や安全性の確保にも寄与している。 参加者約30人は,解体中のビル内部で斜め切断カッターやワイヤーソーで作業する様子などを熱心に見学した。係者が一丸となり現場で要求される品質をいかにクリアしたかが選考のポイントとなる。「BCS賞」は,供用開始後1年以上を経過した国内の建築作品を対象に建築の事業企画,計画・設計,施工,環境および建築物の運用維持管理などに関する総合評価により,建築主・設計者・施工者の三者を表彰する。FromYokohama

   BOOKS29KAJIMA202412  ウォルト・ディズニー・ジャパンが12月4日に,“ジブリがいっぱいCOLLECTIONスペシャル”から『ジブリパークができるまで。[第2期]』を発売します。 愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内に,5つのエリアが点在するスタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設のジブリパーク(第1,2期ともに当社施工)。その第2『ジブリパークができるまで。[第2期]』が発売!Topic 当社グループ会社の鹿島出版会が主催する「SDレビュー2024第42回建築・環境・インテリアのドローイングと模型の入選展」が開催された。9月13日∼22日に代官山ヒルサイドテラス(東京都渋谷区)で,10月3日∼26日には5年ぶりとなる京都展が京都工芸繊維大学の美術工芸資料館(京都市左京区)で行われ,合わせて約5,000名が訪れた。 今年6月に逝去した,建築家・槇文彦氏の発案で1982年に始まった本展は,「実施を前提とする設計中もしくは施工中のもの」を条件と 10月1日,「GREEN×EXPO2027(正式名称:2027年国際園芸博覧会)」出展者の第一次内定発表会が東京商工会議所渋沢ホール(東京都千代田区)で行われ,当社を含む「Village出展※」8件と「花・緑出展」223件の出展者の内定が公表された。 国際園芸博覧会は,国際的な園芸・造園の振興や花と緑のあふれる暮らし,地域・経済の創造や社会的な課題解決などへの貢献を目的として,2027年3月19日∼9月26日に横浜市で開催される。テー「SDレビュー2024」開催S当社が「GREEN×EXPO2027」の出展者に内定して建築や屋外空間,インテリア作品を広く一般から募集している。 審査員は青木淳氏,中山英之氏,山田憲明氏,金野千恵氏,アドバイザーは隈研吾氏が務めた。鹿島賞など入賞作品は12月刊行予定の『SD2024』で誌上発表される。マは「幸せを創る明日の風景」。花や緑との関わりを通じ,自然と共生した持続可能で幸福感が深まる社会の創造を提案し,横浜から明日に向けた友好と平和のメッセージを発信する。 当社は,持続可能な社会に向け,新たなビジョンを共有するためのシンボルとなる展示を目指す。今月の新刊絵本で読む,サヴォワ邸の秘話お問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301 世界一有名な住宅とも言える,ル・コルビュジエ設計によるサヴォワ邸。施主が近代的な生活を願ってでき上がった「近代建築の5原則」を体現した名作ですが,実際には暖房がないわ,あちこち雨漏りするわで……。施主の孫のみが知るサヴォワ邸の姿や施主とル・コルビュジエの手紙のやり取りが,絵本仕立ての中に収めら関係者の集い『山車ココ』で位置情報を提供れています。 イラストはフランスの人気アーティスト,デローム氏によるもの。ホリデーシーズンの贈り物にしたくなる愛らしさも備えています。 ル・コルビュジエのドローイングや直筆の手紙なども載った手元に置いておきたくなる一冊。フランス近現代建築史の研究者・戸田穣氏による翻訳です。『サヴォワ邸の明るい時』ジャン=フィリップ・デローム/絵,ジャン=マルク・サヴォワ/文,戸田穣/訳A4変判・上製,60頁,定価2,200円(税込み)『ジブリパークができるまで。[第2期]』発売日:2024年12月4日発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング・ブルーレイ(3枚組)10,560円(税込み)・DVD(3枚組)7,920円(税込み)・デジタル配信(購入/レンタル)※多様な参加者が,コンセプトを共有しながら「幸せを創る明日の風景」を創り上げる共創事業「Village」の中核となる,カーボンニュートラルやネイチャー・ポジティブなど,新たなグリーン社会実現に向けた企業による出展登壇者によるフォトセッション。上段左が横浜支店松田雅人副支店長期として開園した「もののけの里」「魔女の谷」を中心に,撮影期間1,400日にもおよぶ壮大な記録が,7時間半超にまとめられているメイキング・ドキュメンタリーです。 宮崎吾朗監督の高い要求に,様々な職人たちがプロフェッショナルな技術力で応え,ジブリの世界を表現するパークの制作過程を詳細に記録した映像は,ジブリファン必見です。商品についてはこちらから©2024StudioGhibli12月刊行予定の『SD2024』