KAJIMA20250228Kboard「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」が着工 昨年11月8日,「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業特定施設建築物新築工事」(東京都港区)の起工式が現地で行われ,事業・工事関係者が参列し,工事の安全を祈願した。 東京都が進める本事業は,特定建築者に東急不動産と京浜急行電鉄が参画し,「泉岳寺駅」直結の住宅・事務所・店舗・地下鉄駅施設を有する複合施設を建設するもの。鉄道施設や幹線道路などの都市基盤と一体的なまちづくりを進め,地域の交通結節点の機能を強化する。 泉岳寺駅は,羽田空港にアクセスする京浜急行線と都心部や成田空港にアクセスする都営浅草線との接続駅として,空港利用などへの需要増加に伴い重要性が高まっている。また,周辺ではリニア中央新幹線の開業やTAKANAWAGATEWAYCITYなど国際交流拠点としての整備が進む。本事業では,泉岳寺駅コンコースへの接続による駅機能強化やJR高輪ゲートウェイ駅・品川駅とのデッキ接続,オープンスペース・歩行者ネットワークの形成などを計画し,3つの駅と地域をつなげる機能も持たせる。南西側外観(イメージ)。低層部には外装ルーバーを配し日射量の低減を図る子オフィスエントランス(イメージ)子浜松町駅に直結するオフィスエントランス子 昨年11月14日,浜松町二丁目地区市街地再開発組合が推進する「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発施設建築物新築工事」(東京都港区)第一期の竣工式が現地で行われ,事業・工事関係者が出席し,工事の無事完成を祝った。 この事業は,世界貿易センタービル建替えを始めとする隣接街区と連携し,浜松町駅西口地区計画の指定を受けて進行する第一種市街地再開発事業。当社は事業協力・設計・施工を担当し,世界貿易センタービルディング,三井不動産レジデンシャル,三菱地所「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発施設建築物新築工事」第一期が竣工レジデンス,東京建物とともに参加組合員として事業に参画している。 一期工事では,389戸の共同住宅や事務所,商業施設を備えた複合施設を整備し,世界貿易センタービルディング南館のデッキを介してJR山手線・東京モノレール浜松町駅に接続した。規模は,RC・S・SRC造,地上46階,地下2階,塔屋2階,延床面積7万4,861m2。当社が複合用途の超高層ビル向けに開発した「K-ARCS®構法」を初採用し,柱・梁を減らした自由度の高い開放的な空間を実現した。 二期工事は,客席数約600席のシアターを有する港区立「みなと芸術センター」や商業施設,隣接街区への接続を行い,全体竣工は2027年5月を予定している。 引き続き本事業では,都市に潤泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業特定施設建築物新築工事場所:東京都港区再開発事業施行者:東京都発注者(特定建築者):東急不動産,京浜急行電鉄設計:当社建築設計本部用途:集合住宅,事務所,店舗,駅舎 ほか規模:RC・SRC・S造(制震構造) B3,30F 385戸 延べ約112,300m2工期:2024年11月∼2030年8月(東京建築支店施工)建物外観いとにぎわいをもたらす多様な機能の導入と,駅と周辺市街地をつなぐ結節点となる安全で快適なまちづくりを目指していく。 国内外の旅行者や来街者を迎え入れる駅直結の新たなランドマークの開業は,2031年度を予定している。

29KAJIMA202502※鹿島,大和ハウス工業,京浜急行電鉄,日本空港ビルデング,空港施設,東日本旅客鉄道,東京モノレール,野村不動産パートナーズ,富士フイルムの9社が設立した事業会社 昨年10月30日,日本ロジスティクスシステム協会主催「2024年度ロジスティクス大賞」の表彰式が行われ,当社横浜支店による建設資材の物流効率化の取組み「運送マッチングと物流センター中継システムの構築」が,業界革新特別賞を受賞した。 ロジスティクス大賞は,ロジスティクスの推進に向けて,顕著な努力をし優れた実績をあげたと認められる企業,機関,団体を表彰する制度で,ロジスティクスの社会的浸透と,関係者の意識高揚を図ること当社の物流効率化の取組みが「2024年度ロジスティクス大賞業界革新特別賞」受賞を目的としている。 受賞した取組み「運送マッチング」では,ブラウザ上で運送会社と荷主を結びつけるプラットフォームを開発し,その活用により空荷の削減や積載率の向上とともに,CO2排出量削減や待機時間の短縮を実現した。「物流センター中継システム」では,大量の資材を製造元から大型車両で物流センターへ運送,一時保管し,現場で資材が必要になった際に,同センターから小型車両で配送する仕組みを構築することで,効率的な物流業務受賞した横浜支店関係者。左から田近昌幸建築工事管理部長,野村高男常任顧問,倉本太一課長代理,沖塩政志建築工事管理グループ長イベントの様子 当社が代表企業を務める「羽田みらい開発※」は,東京都大田区と官民連携で開発を進めた羽田空港隣接の大規模複合施設「HANEDAINNOVATIONCITY®(HICity)」にて,昨年11月1∼3日にわたり,グランドオープン1周年記念イベント「あわい-awai2024-」を開催した。「HICityⓇ」グランドオープン1周年記念イベント「あわい-awai2024-」開催 2023年11月にグランドオープンしたHICityは,「この街を訪れるすべての人に,イノベーションを。」をコンセプトに様々な取組みを進めている。間とは「合う」を語源とし,異なる領域が重なる部分を意味する日本の古語。本イベントでの体験がこの街で重なり,“思いがけない出会い”となり,日常におけるイノベーションのきっかけになることを目指し開催された。 イベントは,最先端テクノロジーが集結する「みらいにであう」,誰もが楽しめる文化体験を提供する「ぶんかにであう」,暮らしの中の魅力を再発見する機会を提供する「くらしFocusにであう」の3つのカテゴリーで構成され,全31コンテンツの催しと40のマルシェブースが出店した。3日間の総来街者数は12,000人超におよび,木々が心地よい風にゆれ,秋の風情を奏でる中,すべての人に開かれた街は活況を呈した。IKDが「BestIndustrialDeveloper2024」を受賞 昨年11月15日,Core5ベトナム※1を手掛けたインドチャイナ・カジマ・デベロップメント(IKD)社が,ベトナムのホーチミンで開催された「第10回PropertyGuruVietnamPropertyAwards」において「BestIndustrialDeveloper2024(最優秀産業開発者)」を受賞した。 この賞は,シンガポールの大手不動産企業PropertyGuruGroupが同国内で優れた開発やデザインをを実現した。 個社のみならず,建設・物流分野全体の業務が効果的に効率化表彰する権威のある賞の1つ。 Core5ベトナムは,当社アジア開発事業統括会社のカジマ・デベロップメント(KD)社が現地のインドチャイナ・キャピタル社と合弁で設立したIKDを通じて,同国での倉庫・貸工場開発事業を展開する。 大規模工業団地の開発と既存工業団地のグリーン化を目指す同国において,ソーラーパネル設置への対応,リフレッシュ用緑地スペーされている点,他業種へも応用可能といった革新性が高く評価され,この度受賞の栄誉に輝いた。受賞したIKD関係者。左からTrangPham氏,LawrenceMbanu氏,PaulTonkes氏子受賞プロジェクトのCore5HungYenFactoryVillageスの確保,LEED※2認証済デザインの採用などESGに即したサステナブルな施設開発を行ったことが高く評価され受賞に至った。※1当社の米国統括現地法人(KUSA)傘下の流通倉庫開発事業会社であるCore5の同一ブランド※2米国グリーンビルディング協会(USGBC)が行う建築物等の環境性能を評価する認証制度 

KAJIMA20250230イベントに参加した当社メンバーと電気自動車コンクリートに関するクイズに元気よく挙手する児童たちスパゲッティで作った模型実験を見学する様子重機ラジコン体験を行う子どもたち「BuiltWorldsTokyoSummit2024」を共催当社技術研究所で近隣の小学生向け見学会を開催 当社は,昨年10月15∼17日,「BuiltWorldsTokyoSummit2024」をBuiltWorlds社と共同開催した。 同社は,建設業界のイノベーションに特化したコミュニティプラットフォームサービスを展開する米国企業。本カンファレンスは,建設関連企業・スタートアップ・ベンチャーキャピタルとのコミュニティ形成と情報発信を目的に開催されており,当社は2021年から同社のプラットフォームに参画,昨年からは戦略 昨年11月12日,当社技術研究所(東京都調布市)で,土木学会関東支部との共催による見学会が行われた。このイベントは,11月18日の「土木の日」にちなみ,児童たちに土木の仕事について理解してもらうことを目的に,1990年から開催している。今回は近隣小学校2校の小学5年生約230人が参加した。 見学会では,土木とは何か,「土的パートナーとして同社との連携を強めている。 初日は当社がホスト企業として,江東ポンプ所工事事務所(東京都江東区)やKX-LAB(東京都豊島区)などを案内し,現場管理やイノベーションの取組みを説明した。2日目は当社赤坂別館(東京都港区)でフォーラム,ピッチ大会などを開催。世界各地の企業から約60名が参加し,活発な意見交換が行われた。最終日はコンラッド東京(東京都港区)に約110名が集ま木の日」が制定された理由について説明が行われ,「トンネルの形と掘削の様子」や「橋の種類としくみ」を映像や模型などを使用してわかりやすく紹介。また,「砂が水になる―液状化現象の実験―」や「コンクリートのことをもっとよく知ろう!」では,それぞれのテーマで体験型プログラムに取り組み,知識を深めた。 参加した児童からは,「なぜトンネルは丸い形をしているの?」「液り,当社はパネリストとして登壇。イノベーション活動について発信することで,参加企業との協力関係を深めた。状化現象はどこでも発生するの?」「コンクリートの寿命が100年以上もあるとは驚いた」「スパゲッティを使った実験を見て,桁橋とトラス橋 昨年11月9∼10日,当社は,出雲ドーム(島根県出雲市,当社設計施工)にて初開催となった島根県主催「次世代のためにはじめよう!脱炭素アクション2024」に出「次世代のためにはじめよう!脱炭素アクション2024」に出展展した。 この催しは,地球温暖化を防ぐため,CO2などの温室効果ガス排出を減らす取組みである「脱炭素」を,楽しみながら学ぶことのできる体験型イベントで,毎年11月に行われるいずも産業未来博と併せて実施された。 CNP42※1メンバーと山陰営業所員が参加し,ブルーカーボン生態系などの生物多様性の保全技術や環境配慮型コンクリート「CO2-SUICOM®※2」,持続可能で自然環境とのつながりを意識したグリーンインフラ整備を,パネル展示にて紹介。県内現場に中国支店として初導入した電気自動車も会場に用意し,カーボンニュートラルに積極的に取り組んでいる姿勢をアピールした。 また,子ども向けに重機ラジコン体験コーナーを設置し,2日間を通して約250組の親子が訪れ,当社の取組みに関心を寄せた。 当社は今後もイノベーション推進活動を積極的に行い,中核事業強化と技術立社として新たな価値の創出に取り組んでいく。で強さが大きく違うことが理解できた」など,様々な質問や感想が寄せられた。FromShimaneKX-LABで当社の取組みを説明する様子※1Carbon・Neutral・Promotion42中国支店長直轄で,支店内のカーボンニュートラルに関する情報を組織的に収集分析,あらゆるニーズに対応する部署横断型のチーム※22008年に,当社・中国電力・デンカ・ランデスの共同開発により世界で初めて開発した技術で,コンクリートが固まる過程でCO2を吸収し,コンクリート内部に固定することでCO2排出量を実質ゼロ以下にできるコンクリート

   BOOKS31KAJIMA202502 information 当社は,一般職などを貴重な戦力として,各人の持てる能力を最大限に発揮し,長期的に活躍してもらうことを目的に研修を行っている。時代の変化とともに仕事にやり甲斐や自己実現を求めるなど,価値観や働くことの意味が大きく変化している実状を踏まえ,マインドセットやスキル強化,優秀層の発掘・育成を狙いとして本社,各支店で実施している。 昨年9∼10月にかけて,本社部署配属の一般職を対象に上級研修が行われた。社外研修機関の講師を招いて,キャリアマネジメントの重要性や,後輩指導のポイント, タカラトミーアーツから昨年12月に発売された『こてつくんの宇宙探査&月面探査ボードゲーム』で,当社イノベーション推進室大野琢也担当部長考案の月面人工重力居住施設「ルナグラス」がスペシャルカードに採用された。 このボードゲームは,宇宙アカデミーに通い,宇宙飛行士になることを目指す主人公「こてつくん」とその仲間たちが,様々なことを学んでいく物語「宇宙なんちゃらこてつくん」をモチーフとしている。ゲームはいたってシンプル。サイコロを振って,こてつくんたちと一緒に宇宙探査&月面探査の旅へ,より遠くの惑星にいけばいくほど高いポイントがもらえる。アイテムやカードをゲットしながら,ターン内に無事地球に帰還した時のポイントの多さを競う。そのポイントとなるカードのうち,「夢の宇宙プロジェクトカード」のひとつに「ルナグラス」が選ばれた。 当社は昨年12月に,月面での人工重力居住施設の実現性を高めるべく,さらなる発展に向け京都大学との共同研究を発表。日進月歩で進化する夢の宇宙プロジェクトからゲーム,リアルともに目が離せない。一般職などの上級研修を開催当社社員が考案した「ルナグラス」がボードゲームに採用スキル習得などの講義を実施。その後参加者は,上司,先輩,後輩などを上手に巻き込むための戦略を学び,各自が抱えている課題をもとに,グループワークや伝え方のロールプレイングを通じて,成果を挙げるためのスキルトレーニングを行った。 本研修の参加者からは,「自己啓発について深く考えるきっかけとなった」「伝え方一つで人間関係の構築や業務の円滑化へつながることに改めて気づいた」「自分たちは後輩への指導や上司などに意見を伝えるのが重要な立場であることを学べた」などの意見が挙がった。地域をつくる仕組みを俯瞰するお問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301ゲームのスペシャルサイト 新刊2冊をご紹介します。『グローカル時代の景観デザイン』は,ローカルな景観に対し,気候変動や自然災害,新型コロナウイルスなどグローバルな情勢が影響を及ぼす「グローカル」時代に着目。これを景観・地域デザイン・都市計画のゲームチェンジと捉え,両者が触発し合う豊かな景観デザインを考えます。 もう1冊『アマルフィ海岸のテリトーリオ』はイタリアの世界文化遺産都市をフィールド調査した集大成本。美しい海岸で知られるアマルフィは,山(内陸部)との濃密な関係が,地域の豊かさを生み出してきました。テリトーリオ(領域)で都市を俯瞰し,時空の積み重なる迷宮都市群を読み解きます。「ルナグラス」のカード社外研修機関の講師による研修の様子来場者に冊子やノベルティを配布 昨年11月17日,全国高等専門学校連合会,NHK,NHKエンタープライズが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2024全国大会」が,両国国技館(東京都墨田区)で行われた。建設業で協賛するのは当社が初となる。本大会は37回目を迎える全国規模の教育イベントで,若い人たちに,既成概念にとらわれず「自らの頭で考え,自らの手でロボットを作る」ことの面白さを体験してもらい,発想することの大切さ,ものづくりの素晴らしさを共有してもらうことを目的としている。 今回のテーマは「ロボたちの帰還」。「回収と帰還」のミッションに対し,全国8地区の予選を勝ち抜いた26チームが,アイデアを駆使して製作したロボット技術を競い合った。優勝は大阪公立大学工業高等専門学校のチーム「銀火」,「高専ロボコン2024全国大会」に建設業で初めて協賛最も優れたアイデアを実現したチームに送られるロボコン大賞は香川高等専門学校詫間キャンパスチーム「KKO」に贈られた。 当社は会場にブースを出展し,建設ロボットや自動化施工技術の紹介映像の放映,技術冊子・ノベルティの配布を行った。また,大会前のインタビューで,機械部の社員が「建設業が取り組む働き方改革や生産性向上に,機械やロボットが重要な役割を担っていることを若い人たちに知ってもらい,活躍の場を提供していきたい」と答えた。『グローカル時代の景観デザインポストコロナ,再生可能エネルギー,自然災害へのレジリエンス』日本建築学会/編A5判・252頁,3,300円(税込み)『アマルフィ海岸のテリトーリオ大地と結ばれた海洋都市群の空間構造』陣内秀信・稲益祐太/編著菊判・390頁,3,960円(税込み)ボードゲームのパッケージ©SpaceAcademy/ちょっくら月まで委員会2