18KAJIMA202507Philosophy/LDVISION ランドスケープデザインは鹿島建築設計本部のランドスケープ部門から独立し,1999年4月に設計組織事務所として設立された。その源流は1965年に遡り,日本のランドスケープ黎明期に国内初の組織として形づくられたものである。 同社は外部空間の設計・デザインをコアとして,その上流領域でのマスタープラン,景観・まちづくりガイドラインの作成や,下流領域での維持管理支援,環境モニタリング,リニューアルなどを手掛けるとともに,公民連携分野でのPark-PFIや地方創生支援にも取り組む。そして,その活動は国内にとどまらず,東南アジアを中心に中国,台湾など海外にも広がっている。 昨今の気候変動や自然災害,環境問題や社会課題などから,自然環境や外部空間を扱うランドスケープというフィールド自体が,変わりつつある現代社会をけん引する役割として期待されている。こうした状況を理解し,設計に取り組むランドスケープ・アーキテクトの理念を「LDVISION」としてまとめ,社員全員で共有している。 このVISIONをもとにした外部空間デザインを通じ,鹿島ブランドの価値向上に資する設計品質を提供することで,上質な都市空間創造と地域価値向上を実現すべく,同社は組織と個人の研鑽を図りながら世界のトップブランドを目指している。GroupIdentity東京都港区赤坂6-5-16ペアホースビル2階Tel:03-5561-2470HP:https://www.ldc.co.jp鹿島グループは,グループ各社との連携を強化し,バリューチェーン拡充による顧客への提供価値の向上と,新たな価値創出を目指していく。緑あふれる上質な外部空間のデザインで,社会と顧客の価値向上を。ランドスケープデザインランドスケープデザインの社員・役員が勢揃い
19KAJIMA202507自然との共生賑わい創出地域価値向上デザインと環境技術の統合DaikinAmicaKaruizawa東京ポートシティ竹芝オフィスタワー長井海の手公園ソレイユの丘JurongLakeGardens国家戦略特区第1号として開発された大規模複合施設。低層部のスキップテラスに「芝浦新八景」が展開され,生物多様性と様々なアクティビティの共存により都市の新たな賑わいを創出由緒ある別荘エリアで,軽井沢の魅力を自然との共生として活かす「無作為の作為」によるランドスケープを実現20年前のPFI事業による大規模都市公園を,Park-PFIの手法でリニューアル。多世代の多様なニーズに応え,集客力の大きい観光拠点として地域価値向上に寄与第3の国立公園としてシンガポール公園庁が主催した国際コンペで優勝し,設計・監理業務を入手。鹿島グループの専門家とシンガポールの設計者のチームアップにより8年の歳月をかけて完成photo:阿野太一photo:解良信介/URBANARTSphoto:川澄・小林研二写真事務所