27KAJIMA202507Kboard「台北MRT環状線北区間」が着工「コマツ新本社新築工事」が着工 3月31日,「コマツ新本社新築工事」(東京都港区)の地鎮祭が現地で執り行われた。 本計画は,世界トップクラスの建設・鉱山機械メーカーであるコマツが,グローバル本社としてのハブ機能およびコーポレートブランド発信力の強化を目的に新社屋を建設するもの。 1966年に完成した旧社屋は,溜池交差点角地に質実剛健で堅牢な外観で建ち,建設機械を屋上に掲げた広告塔や,日本における屋上庭園の先駆けを備えるなど,地域の象徴的な存在として多くの 4月16日,「台北MRT環状線北CF690B(故宮)工区建設工事」(台湾台北市)の起工式が,現地で盛大に執り行われ,蒋万安台北市長をはじめ多くの関係者が出席した。 本工事は,台北市と新北市にまたがる地下鉄環状線のうち,世界的観光名所「国立故宮博物院」に直結する駅と開発目覚ましい新興地区の主要駅「剣南路駅」および渡り線を含む延長4,110mの区間を,開削とシールドトンネルで新設する。全長49.3kmの環状線は,2020年に一部が先行開業し,本工事を含む残り区間も順次工事が進む。人々に愛されてきた。 新社屋は,旧社屋の思想を継承した外殻構造としてのアウトフレームに,免震構造を採用することで,執務空間の開放性と高い安全性を実現する。また,DX技術を活用した最新設備を導入し,機能性と持続可能性の両立を図る。さらに,屋上庭園の樹木は,仮移植のうえ,新本社の屋上へ再移植することで風景と記憶を継承する。 本工事には,岩盤を主体とした地質の文間山を貫通する最大土被り180mにおよぶシールドトンネル工事が含まれ,掘進中には2つの断層破砕帯が予想されるため,施工中は前方探査を行い,断層破砕帯状況を確認しながら慎重に掘り進める,難易度の高い施工が求められる。 国立故宮博物院および周辺地区へのアクセスが便利になるだけ北東側外観パース。壁面ラインを近隣ビルと揃え,街並みの連続性と歩行者にも配慮するではなく,地域の渋滞緩和にも寄与する本工事の完成は,9年後の2034年を予定している。最上階から屋上テラスにつながる屋上庭園。旧本社同様,都心ビル群のオアシスとしての役割を果たす地下鉄トンネル工事部分の文聞山から故宮博物院を望む蒋万安台北市長(右)と風間副社長コマツ新本社新築工事場所:東京都港区発注者:小松製作所設計:当社建築設計本部/用途:事務所規模:RC・SRC造(地下),S造(地上) B2, 12F, PH1F 延べ20,156m2工期:2025年4月∼2026年11月(東京建築支店施工)台北MRT環状線北CF690B(故宮)工区建設工事場所:台湾台北市発注者:台北市政府捷運工程局第一区工程處設計:台湾世曦工程顧問(CECI)/用途:地下鉄規模:施工延長4,110m/地下駅―2ヵ所 渡り線―1ヵ所/シールドトンネル―内径5.6m 上下線3,693m×2工期:2025年3月∼2034年9月(海外土木事業部施工) 同社は新社屋の建設において「KomatsuReconstructionChallenge」を掲げており,新たな価値を発信し続ける社屋として,より一層地域や世界とつながる場となることが期待されている。
KAJIMA20250728 当社施工のプロジェクトや研究論文などが,土木学会賞の各賞の栄誉に輝いた。 当社関連の受賞は以下のとおり。(所属・役職は受賞当時)◆令和6年度土木学会賞【技術賞Ⅰグループ】最新の情報化施工技術を活用した既設堤体の耐震強化(村山上貯水池堤体強化工事)①【技術賞Ⅰグループ】車両火災により損傷した山岳トンネルの早期復旧(山陽自動車道尼子山トンネル覆工応急復旧工事)②女川原子力発電所防潮堤かさ上げ工事(東日本大震災の知見を活かした国内最高レベルの防潮堤の設置)③新日下川放水路工事(地域の安全・安心と地域活性化に向けて)④福島県内除染に伴う除去土壌等を集中的に貯蔵する中間貯蔵施設事業⑤東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道高架化(初めて特別区が事業主体になり,ミニ連立採用で早期に踏切解消を実現)⑥御茶ノ水駅改良(周辺エリアと一体となり困難を克服して進めたバリアフリー化と駅前広場機能整備)⑦【環境賞Ⅰグループ】森林追加除染における環境と人に優しい厚層客土吹付け工法⑧【環境賞Ⅰグループ】十日町三ケ村地区における棚田再生⑨土木学会賞受賞【田中賞作品部門(新設)】双海橋(Ⅱ期線)⑩【技術開発賞】高速施工を可能にする床版更新システム(スマート床版更新(SDR)システム®)の開発⑪山中宏之(土木管理本部プロジェクト推進部部長),新井崇裕(土木管理本部土木技術部リニューアルグループグループ長),三室恵史(メカトロニクス・ソリューション部機械技術イノベーション室次長),渕先弘一(関西支店支店次長),一宮利通(技術研究所土木構造グループ専任部長)高強度繊維補強セメント系複合材料(VFC)を用いた道路橋床版の打替え技術⑫渡邊有寿(技術研究所土木材料グループ上席研究員),柳井修司(技術研究所土木材料グループ担当部長),一宮利通(技術研究所土木構造グループ専任部長)先端的センシング技術の活用による台形CSGダム建設における品質管理業務の省力化と全量品質管理の実用化⑬岡本道孝(技術研究所土質・地盤グループ上席研究員),松本孝矢(土木管理本部土木工務部ダムグループ担当部長),大井篤(成瀬ダム堤体打設JV工事事務所副所長),小林弘明(土木管理本部プロジェクト推進部生産計画室提案グループ副部長),田中恵祐(技術研究所土質・地盤グループ主任研究員)【技術功労賞】金川隆行(中国支店土木部専任部長)・・・・・・・・・・・・・・鹿島公式Webサイトの受賞一覧にアクセスできます村山上貯水池堤体強化工事①尼子山トンネル覆工応急復旧工事②女川原子力発電所防潮堤かさ上げ工事③新日下川放水路工事④中間貯蔵施設事業⑤竹ノ塚駅付近の鉄道高架化⑥台形CSGダムの品質統合管理⑬御茶ノ水駅改良⑦厚層客土吹付けの様子(福島県双葉郡大熊町)⑧十日町三ケ村地区における棚田再生⑨双海橋(Ⅱ期線)⑩関越自動車道阿能川橋での床版取替⑪長野自動車道岡谷高架橋での床版打替⑫
29KAJIMA202507 BOOKS建築書出版社4社合同フェアが全国で開催中お問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301 「建築の世界へのすそのを広げたい」という熱い思いを込め,建築書を刊行する学芸出版社,トゥーヴァージンズ,TOTO出版,鹿島出版会の4社が集結し,全国各地の大型書店を中心にフェアを行っています。 当催し物は「建築のトビラをひらくフェア」をテーマに,図鑑やマンガ,若者や子ども向けに書かれた本など,親しみやすい書籍を集めました。今年4月のスタートからこれまで約20の書店で開催され,今後も順次展開していく予定です。夏の暑い日にリアル書店を訪れて,涼しい本棚の間をぶらぶらと歩きながら,新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。受賞した(左から)大島幸代氏,平野文千氏,河合由里絵氏,工藤弘二氏(公財)鹿島学術振興財団「2025年度助成金贈呈式」開催 3月25日,(公財)鹿島学術振興財団(理事長:鹿島公子)は「2025年度助成金贈呈式」を当社KIビル(東京都港区)で開催し,研究助成・援助事業の選定先へ助成金を贈呈した。同財団は,1976年の設立以来,学術に関する研究援助を行い,わが国の学術ならびに学術の国際交流を図ることを目的に,助成事業を行っている。 「一般研究助成」は,都市・居住環境の整備や国土・資源の有効利用,防災・危機管理,文化・自然環境の保全などの研究を支援するもので,91件を選定した。また,一昨年度から設置した「特定テーマ研究助成」は,財団が策定する特定テーマに対して幅広い分野の研究者グループにより提案される分野横断・融合研究を支援するもので,6件を選定。そのほか,研究者の海外派遣・受入れのための「研究者交流援助」20件,「国際共同研究援助」21件,「国際研究集会援助」22件も含め,申請総数372件,助成・援助総数160件,総額3億7,265万円となった。集合写真 6月27日,ホテルイースト21東京(東京都江東区)で開催された第128期定時株主総会で,新社外取締役1名が選任された。[抱負] これまで,日本企業のコーポレートガバナンスや,経営人財の育成支援を行ってきており,強いリーダーが企業価値を上げることを確信している。国家・社会のインフラを支えている当社の新たな価値創造に向けた成長に貢献できるよう,微力ながら努力していきたい。 5月15日,当社KIビル(東京都港区)で鹿島美術財団(理事長:鹿島公子)が主催する「鹿島美術財団財団賞・優秀賞」の第32回授賞式が開催された。 同賞は助成の成果を対象に,毎年優れた美術史研究を表彰するもので,研究発表に先立ち,受賞者に賞状と副賞(財団賞100万円,優秀賞50万円)が授与された。 今回の受賞者は,財団賞が「『扇面法華経冊子』の研究―制作状況と図様転用を中心に―」の河合由里絵氏(和宗総本山四天王寺学芸員,神戸大学大学院人取締役,監査役人事第32回「鹿島美術財団財団賞・優秀賞」授賞式を開催文学研究科博士課程後期課程)と,「『セザンヌ』展(1936年,オランジュリー美術館)について―文化遺産の連続性としての没後30年記念展―」の工藤弘二氏(ポーラ美術館学芸員)。優秀賞は「陸信忠再考―新出の『阿弥陀三尊像』を手がかりに―」の大島幸代氏(研究代表者,大正大学文学部専任講師)と,「ホアキン・ソローリャ 作品に見る切り取られた景色―ジャポニスムと写真をめぐる考察―」の平野文千氏(成城大学大学院文学研究科博士課程満期退学)が選ばれた。新任取締役退任取締役 齋藤聖美(顧問に就任) 安田結子社外取締役profile1985日本アイ・ビー・エム入社1991ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン入社1993ラッセル・レイノルズ・アソシエイツ・ インク入社1996同社マネージング・ディレクター2003同社日本支社代表及びエグゼクティブ・ コミッティーメンバー2013同社エグゼクティブ・コミッティーメンバー2020企業統治推進機構 (現:ボードアドバイザーズ) シニアパートナー2023同社取締役副社長社外取締役安田結子(やすだ ゆうこ)「建築のトビラをひらくフェア」の一例。大垣書店麻布台ヒルズ店。7月は紀伊國屋書店新宿本店,同梅田本店,丸善丸の内本店などで開催予定