20KAJIMA202508事より大変だと感じましたね(笑)。森田 私もまず思いつく言葉は「成長」です。第一子時は仕事優先で妻に育児を任せっきりでしたが,水田さんと同じく第二子が生まれたときに,第一子時の反省と世の中の風潮もあり,育休を取得しました。育成長と尊敬の日々水田 育休取得後の今,当時をひと言で表すと「成長」でしたね。子どもの成長はもちろん,初めて数ヵ月間毎日,朝から晩まで子どもと接したことで,自分自身も親として成長できました。私は正直,育児の方が仕KX-FAMILYは当社南長崎社宅内(東京都豊島区)で行っている託児サービスで,育児中社員の両立支援の一環として2023年11月に運用が始まった。「KX-FAMILY」を利用する社員の声を紹介します!遠藤純太主任/東京建築支店設備工事管理部施工第二グループ。現在,1歳の男の子を子育て中「育休中はパパが料理担当でした。キッチンに立つのはもう慣れましたね」と皆さん笑顔で声を揃える児に対する見方も変わり貴重な経験でした。三田 私は初めての育児ということもあり,思い通りにいかないことが多く大変でした。自分を育ててくれた母親,そして世の中のパパ・ママは「こんな生活を送っているんだ」と思うと,「尊敬」の毎日でしたよ。第2回 男性育休座談会仕事も家族も大事にする,それが鹿島のスタンダード。多様性をチカラに,次の100年をつくる!小澤雄三おざわ・ゆうぞう営業本部課長代理2010年入社。2023年双子が生まれた際,営業マンとして人脈形成の大事な時期に仕事を離れる不安はあったが,周囲の理解もあり約3ヵ月の育休を取得。復帰後も第一線で活躍しながら,育児と仕事の両立を図っている森田隼生もりた・としき横浜支店よみうりランドAプロジェクト工事事務所工事主任2019年入社。2024年第二子誕生を機に,約2.5ヵ月の育休を取得。育休中は,第一子の世話を中心に過ごし,復帰と同時に現部署に赴任。多忙のなか,週2回は早く帰宅し子どもとの時間を確保するよう心掛けている水田直樹みずた・なおき北海道支店泊総合JV工事事務所工事主任2019年入社。2024年第二子が生まれる。第一子は育児・家事を妻に任せっきりにしてしまった後悔から,今回は主体的に育児をすると決意,約5ヵ月の育休を取得した。復帰後も現部署にて工務担当として従事する三田尚貴みた・なおき建築管理本部 建築企画部建築ITグループ主任2015年入社。2025年に計2ヵ月の育休を分割で取得した。「沐浴は妻,寝かしつけは自分」という点以外,明確な役割分担はせず,二人三脚で育児に取り組む。復帰後もフレックス勤務を活用し,家事・育児に励んでいる 私は社宅で開催された当社人事部主催の食育イベントに参加したときに,当サービスを知りました。初めは,用事の際に利用する程度でしたが,子どもが友達と楽しそうに遊んでいる姿を見て,「毎日家で過ごすよりも,週に数回でも家と違う環境で遊ぶ方がよい」と思うようになり,今年4月から定期的に利用するようになりました。 妻が夕方の忙しい時間帯に自由な時間をつくれるので,非常に助かっています。また,友達や先生と過ごすことで家ではできない体験が子どもの成長にもつながっていると,一石二鳥の効果を感じています。鹿島公式YouTubeチャンネルで動画公開中!利用者満足度100%です!VOICE
21KAJIMA202508ベビーシッター割引券制度は,一定の条件において,支払うシッター利用料の一部または全部を国が助成するもので,当社では育児中社員の要望を受け,2023年1月から導入された。「ベビーシッター割引券制度」を利用する社員に聞きました!土木現場ではまだ育休の相談がしやすい環境ではないと感じる水田さん。そのため,自身の育休を取得した経験からも,「今後同じように育休を検討している方がいたら,快く受け入れたい」と力強く語ってくれた石井祐馬設計主査/土木設計本部臨海施設設計部再生可能エネルギー第1グループ。現在,7歳(左)と8歳の男の子を子育て中「建築現場も育休を取得しにくい雰囲気が残っているので,積極的に声を上げて,パパ育休がもっと当たり前になる風土になってほしい」と訴えた森田さん。子どもの成長を記録するために,今はたくさんの写真を撮っているそう「第一子のときは,休日のみの関与が多く可愛いという思いでお世話できたが,毎日の双子のお世話は可愛いだけではすまないことも多かった(笑)」と話す小澤さん。育休中は,目まぐるしく変わる育児環境に髭をそる時間もなかったんだとか…当社は「多様性をチカラに,次の100年をつくる!」をキャッチフレーズに,DE&Iを強く推進している。本誌4月号の特集に続き,このコンテンツを通じて,DE&Iへの理解をさらに深めていこう。第2回は,当社が公表したDE&Iに関する“4つの目標”のひとつ「男性育児休業取得」について,男性育休取得者から育休に対するリアルな思いを聞いた。パパの育休をもっと当たり前に小澤 当社では昨年度,取得対象男性社員のうち約9割が育休を取得したようです。私も,周囲の理解もあり業務引継ぎを含め育休取得までスムーズに進みましたが,皆さんはどうでしたか?三田 私は妻の妊娠がわかったと同時に育休取得を決めていたので,職場には早くからその意思を伝えていました。そのため,業務調整はしやすかったですね。また,昨年度から分割取得が可能になったことで,さらに育休を取りやすくなったと感じています。水田 現場在籍中に取得した私は,やはり自分が不在になることで,周りの負担が増えることが一番不安でした。しかし,「他の社員が,いなくなる水田君を補填するように動きだすから大丈夫」という心強い所長の一言で,取得する決断ができました。森田 現場はまだ取りにくい雰囲気があります。上司や同僚はもちろんですが,自分が一時的に不在になることを社員のほか技能者にも理解してもらう必要があり,その点も課題のひとつかなと感じています。三田 現場の実情はそうですよね。ほかにも30日以上の取得となると難しい職場もあるはずです。その点をフォローしてくれるような会社制度があれば,より取得しやすい環境の構築につながるのではと思います。小澤 子どもにとって「パパは自分だけ!」。短期間でもいいから,まずは気兼ねなく取れる雰囲気を社員みんなでつくりたいですね。育休取得による思わぬ効果森田 育休を取得したことで,「現場も育児も自分が思った通りに進まないことが多く,どことなく似ているな」と感じるようになりました。 夫婦ともにフルタイム勤務の我が家では,もともと妻の会社に同制度があることを知っていたため,当社で導入されたと同時に利用し始めました。朝夕の保育園への送迎のほか子どもが夏休みの期間に利用するなど,毎日忙しく働く私たちにとっては使用頻度が多いことから,金銭面でも非常に助かっています。 「ベビーシッター」と聞くと日本では抵抗感が強いですが,親以外から受ける愛情やふれあいも,子どもの養育にとっては非常に有益だと感じています。 お金以上の価値をもたらす同制度を,他の方にもぜひ利用してほしいですね!電子申請を行うと,右のようなベビーシッター割引券をもらえるVOICEそのため,今では公私ともに,トラブルが起きても柔軟に対応ができるよう,常に心に余裕を持つことを意識しています。水田 そうですよね。確かに,育児は子ども優先で時間が決まるので,いかに自分の時間を確保するかが重要になります。その意味では,業務時間の使い方は以前より上手になったかなと感じています。小澤 私も少しでも早く帰れるよう,客先訪問の移動時間などを使って効率よく仕事することを心掛けています。これも育休を経験して生まれた心の変化です。満場一致!育休は絶対に取るべき全員 育休は仕事を離れて育児に集中できる,人生においてそのときにしかできない貴重な経験です。率直に,絶対,育休を取るべきです!