鹿島の見える風景155vol.今月の「創る・造る・作る」は,ツバメに寄せる妄想から,日本人の「つくる」に対する価値観を綴ったエッセイでした。著者の日常を通じたツバメの巣の観察記録がリアルで,クスッとする絶妙なユーモアも備わって,何とも心地よい空気感。一息入れたい時に是非読んでみてください。さて,ご挨拶が遅くなりましたが,11月号から月報KAJIMAを担当させていただきます。約7年半ぶりの出戻り(かつての編集後記名は「美」でした…)ですが,また宜しくお付き合いください。(皿)Kboardでは,東京2025デフリンピックに出場する親松選手を紹介しています。幼い頃にテニスを始めたそうで,親松選手と戦ったことのある人からは,ボールが強い!との声。取材当日,そのボールは拝めませんでしたが,体格とオーラはさすが一流のアスリート。謙虚さも節々に感じられる素晴らしい方でした。私も学生時代テニスを習っていたことがあり(レベルは天と地の差…笑),親松選手の試合が気になるこの頃。大会開催まであと少し。親松選手,頑張ってください!(瑛)conceptは「大阪公立大学中百舌鳥キャンパス工学系学舎」をご紹介しました。キャンパス内外に様々なつながりを生み出すナカモズテラスは,なんと古墳をモチーフに空間を構成。思わず見入ってしまう印象的な外観写真とともに誌面をお楽しみください。つながりを感じたことと言えば,以前当グループで一緒に仕事をしていた(皿)さんがグループ長として戻ってきました。当時と変わらない校正力で赤ペンを入れていただき,文章があっという間に見違えました!(啓)THESITEPLUSでは,線路の上に橋を架ける「品川環4」を特集しました。鉄道工事は私の会社人生の原点で,建設業のイロハを学んだ思い入れのある工種。今回の取材で7年ぶりに夜間作業にも立会いました。「始発を止めるな」を合言葉に,1分1秒を争う見事な連携は,鉄道工事ならではの緊張の連続と技術者のプライドが垣間見える瞬間です。電車が走る日常の裏で奮闘する,知られざる技術者たちの熱き戦い,「新・地上の星」を口ずさみながらお楽しみください。(天)編集後記●ホームページhttps://www.kajima.co.jp●当社へのご相談・ご意見・ご提言は「鹿島相談コーナー」へ 2025年11月号(No.796 社内報KAJIMA)発行:鹿島建設株式会社東京都港区元赤坂1-3-1 〒107-8388編集:広報室本誌記事のお尋ね並びに引用の場合は広報室にご連絡下さい ISSN0916-7196印刷:TOPPANクロレ株式会社デザイン:饗場千秋デザイン室現場の仮囲いや旗、懐かしい1枚など「鹿島」が見える、美しい写真、楽しい写真、意表を突く写真など、ご投稿をお待ちしています。皆さまからの写真を募集しています。150年の祈りと文化の継承私たち馬毛島基地建設工事JV職員が参加している「種子島鉄砲まつり」(鹿児島県西之表市)が今年も開催されました。このまつりは歴史と文化の継承がテーマで,まつりのひとつ「太鼓山行列」が今年150周年を迎えます。 太鼓山行列の起源は,素すさのおのみこと戔嗚尊の御神霊が鹿児島県本土より分霊された3年後の1875年に遡ります。八坂神社祇園祭で商売繁盛・大漁を祈り,太鼓山神輿を担いで街を練り歩いたことから始まりました。 今年(8月24日)は,JV職員42名を含む近年で最も多い約220名が参加。白装束の大人たちが太鼓と子どもを乗せた太鼓山を担ぎ,「チョッサー・サセサセ」の掛け声で市街地を行進。甲こうめ女川がわの川渡りでは大きな歓声が上がりました。 続く「団体手踊り」には,JV職員62名と四足歩行ロボットSpotが参加。世代を超えて継承される「種子島音頭」と「鉄砲音頭」を披露し,沿道から多くの声援をいただきました。地元の方から教わり練習を重ねた結果,躍動感と一体感が高く評価され2位入賞を果たしました。 そして今年も,火縄銃の轟音で始まったまつりは,夜空を彩る花火で幕を閉じました。150年の祈りと文化が息づく種子島の夏の風物詩。その形や参加する人は変われど,島を愛する想いは変わらず,今後も受け継がれていきます。(九州支店 辻田直樹)KAJIMAデジタルブック鹿島公式YouTubeチャンネルX鹿島公式アカウント▲1957年の太鼓山行列。当時は未舗装の道を歩いた提供:種子島開発総合センター「鉄砲館」甲女川を渡りきった精鋭と太鼓山。日の丸は中世に島を治めた種子島家の船印がルーツとも言われる団体手踊りでは,Spotが愛らしい動きで観客を盛り上げた本誌は社外にも,当社ホームページ上でデジタルブックとして公開しています58