KAJIMA20260226東街区イメージ内観イメージ。1階は創建当時の銀行ロビーを復元し,見学エリアを設ける※既存の建材や部材を損傷させずに丁寧に取り外し,保管・再利用する工法Kboard「(仮称)横浜本町2丁目プロジェクト」が着工「立石駅北口地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事」が着工 昨年10月29日,「立石駅北口地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事」(東京都飾区)の地鎮祭が現地で行われた。式典には,立石駅北口地区市街地再開発組合をはじめ飾区長,参加組合員の東京建物・旭化成ホームズ・首都圏不燃建築公社など事業・工事関係者が参列し,工事の安全を祈願した。 本事業では,京成押上線京成立石駅北口に位置する約2.2haの敷地に庁舎・住宅・商業施設を整備。東京都が進める京成押上線の連続立体交差事業と併せ 三井住友銀行が進める「(仮称)横浜本町2丁目プロジェクト」(横浜市中区)が着工し,昨年11月27日,解体工事の安全祈願祭が厳島神社(同区内)で行われた。 このプロジェクトは,横浜市認定歴史的建造物に認定されている「三井住友銀行横浜支店」(1931年竣工)の建替え計画である。これまで,歴史ある本町通りの銀行建築の中で,唯一現役の銀行として使用されてきたが,外観および内観の一部を保存し,創建当時の姿に復元することで,完成後も歴史的建造物として活用される。 施工にあたり当社は,既存建物を調査し,円柱や内壁下部の石材などを可能な限り生捕り※し,新築建物に活かしていく。建物の完成は,2030年7月を予定している。て,飾区の中心部にふさわしい活気と魅力にあふれた駅前拠点が開発される。 当社は,飾区役所などを中心とした業務棟(東街区)と交通広場の施工を担当するほか,工区を跨ぐ車両動線や施工ヤードの計画などの工程調整を行う。 本事業を通じて,防災性向上,各種サービスの拡充とともに,多世代が安全・安心に住み続けられ外観イメージ。低層部は外壁2面を復元し,高層部はフィン付きカーテンウォールを採用(仮称)横浜本町2丁目プロジェクト場所:横浜市中区/発注者:三井住友銀行設計:日建設計/用途:店舗,事務所規模:S造一部SRC造 B1,8F,PH1F 延べ10,172m2工期:2025年12月∼2030年7月(横浜支店施工)立石駅北口地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事場所:東京都飾区発注者:立石駅北口地区市街地再開発組合設計:(東街区)日本設計(交通広場)トーニチコンサルタント用途:(東街区)庁舎,店舗,公益施設など/交通広場規模:(東街区)RC造一部S造 B3,14F 延べ約41,490m2/(交通広場)延べ約3,410m2工期:2025年11月∼2029年度(東京建築支店JV施工)全体完成イメージ。右から東街区,交通広場,西街区(他社施工)る良好な居住環境の整備が推進される。完成は2029年度の予定。©日建設計©日建設計
27KAJIMA202602「ロボプリン®」が「グッドデザイン・ベスト100」と「私の選んだ一品」に選出3R推進功労者等表彰で「国土交通大臣賞」を受賞 日本デザイン振興会主催の2025年度グッドデサイン賞・ベスト100と審査委員セレクション「私の選んだ一品」に,当社とROBOSHINが共同開発した,墨出しロボット「ロボプリン」が選出された。 今年度のグッドデザイン賞は応募総数5,225件の中から1,619件が受賞。そのうち,計20ある審査ユニットのトップ5で構成されるのがグッドデザイン・ベスト100である。情報機器ユニットのロボプリンは,専門技能を要する墨出し作業におい 昨年10月27日,「令和7年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」において,当社は「国土交通大臣賞」を受賞した。これはリデュース・リユース・リサイクル推進協議会が3R(廃棄物の発生抑制・再使用・再資源化)の取組みに顕著な実績を挙げている事業所などを表彰する制度で,今年度は54件の応募の中から各大臣賞が4件,会長賞が13件選ばれた。 当社からは国土交通大臣賞に,環境本部の「建設系の廃プラを回て,持ち運びや設置,運用を一人で行える優れたパッケージ力が高く評価された。さらに,全96名の審査委員が選んだお気に入りの一品を紹介する企画展「私の選んだ一品」にも選ばれ,「おどろき・気づき」がテーマの会期で展示された。 また,グッドデザイン賞には,立体音響スピーカー「OPSODIS1」および,当社東北支店が設計・施工を担当した「福島水素エネルギー研究フィールドR&DCenter」(福島県双葉郡浪江町)も選出された。収・再資源化し,資材として工事現場に戻す資源循環の取組み」が選出された。再資源化が困難と考えられてきた建設系廃プラスチックについて,産廃処理業者やメーカーと連携して再生樹脂を樹脂成形品にまで仕上げ,それを自社の現場に活用するプロセスを構築したことなどが高く評価された。このほか,関西支店大阪・関西万博GW工区JV工事事務所,北海道支店RapidusIIM-1建設計画が「3R推進協議会会長賞」に選出された。国土交通大臣賞を受賞した環境本部野口浩本部次長(右),青山和史グループ長(左),古野間達課長(中央左)。廃プラから製造した土のう袋とバリケードを手に,勝見副社長と記念撮影昨年11月4日に行われた受賞祝賀会での当社とROBOSHIN開発者による記念撮影。当社メカトロニクス・ソリューション部水谷亮専任部長(中央左)と建築管理本部建築技術部椎田宗樹課長代理(左)永富家住宅修復耐震補強工事 場所:兵庫県たつの市発注者:東亜産業設計:鳥羽瀬社寺建築(監修:当社関西支店建築設計部)用途:住宅規模:修復・耐震補強 延べ752m2工期:2025年10月∼2028年3月(関西支店施工)Topic 昨年10月15日,「永富家住宅修復耐震補強工事」(兵庫県たつの市)の安全祈願祭が執り行われた。 鹿島建設中興の祖,鹿島守之助会長の生家である永富家住宅は国指定重要文化財であり,現在は当社グループ会社の東亜産業が所有している。本工事は,1822(文「永富家住宅修復耐震補強工事」安全祈願祭を挙行政5)年の完成から203年,1962(昭和37)年の大修理から63年が経過しているため,文化庁発信の地震時における安全性確保に関する指針に基づき行われる。 全8棟のうち,一般公開されている主屋(工事期間中は一時閉館)は耐震補強や屋根替え,外装破損・軸部劣化による傾斜沈下の修正,構造補強を行う。 また,瓦と瓦下地,主屋西側を一旦すべて解体するため,建物を雨風から護る素屋根を架設する。解体にあたっては詳細な調査を行主屋(工事前)い,完成当初の形式や後世の改変内容とその変遷を究明し,記録に残しながらの作業となる。 修復後は再び一般公開し,地域や当社社員の教育の場としての活用を予定している。清祓の様子ロボプリンX鹿島公式アカウントで受賞祝賀会の様子を紹介しています▶
28KAJIMA202602KOAシンガポールが「BCAAWARDS」を受賞「種子島宇宙芸術祭2025」のトークイベントに当社社員が登壇「BuiltWorlds2025TokyoGlobalSummit」を共同運営 昨年11月9日,当社イノベーション推進室の大野琢也担当部長(宇宙担当)が,種子島・宇宙ヶ丘公園(鹿児島県熊毛郡南種子町)で行われたトークイベント「宇宙建築×ルナグラス」に登壇した。 このイベントは,宇宙芸術と種子島の大自然が融合した作品展示・パフォーマンスなどを行う「種子島宇宙芸術祭2025※」の催しのひとつ。日本で宇宙に一番近い島「種子島」を盛り上げようと,当社は2023年から協賛している。 大野担当部長は,月面人工重力居住施設「ルナグラス」を紹介。「月に長期間住むと低重力の影響 当社は,昨年10月14∼16日にBuiltWorlds社と「BuiltWorlds2025TokyoGlobalSummit」の共同運営を行った。 同社は,建設業界のイノベーションに特化したコミュニティプラットフォームサービスを展開する米国企業。このTokyoGlobalSummitは,最新技術やトレンドを参加企業間で共有し協力関係を築くことを目的としており,当社が誘致した2023年から毎年開催されている。 昨年9月4日,当社現地法人KOAシンガポールが,BCA(シンガポール建築建設庁)主催の「BCAAWARDS2025」にて,「CompanyoftheYear2025(LargeFirmCategory)」(大企業部門年間最優秀企業)を受賞した。 同賞は,建設会社のマネジメント・技術・品質・安全の強化を目的とした表彰制度。2024年度に新たに創設された年間最優秀企業賞は,同国での建築環境分野において最も大きな変革への取組で地球に自力では立てない身体になってしまうと聞いたとき,人類の分断を予感した。この近未来の危機を防ぐ方法はないものか」とルナグラス構想へとつながる研究が始まった背景を明かした。 来場した地元の子どもたちからは,「ルナグラス建設にはどのような材料が必要で,どのように月まで運ぶのですか」「最初に住む人はどのような人ですか」など,ルナグラスの実現に向けた質問が多く寄せられ,大盛況のうちに幕を閉じた。今年は,世界各地から計70社,114名が参加した。 初日および2日目は,当社が施工中のトンネル現場や当社技術研究所(西調布実験場・西湘実験フィールド),HANEDAINNOVATIONCITY®などを案内。最終日には,福田専務による基調講演や当社のイノベーション活動の紹介などを行い,参加企業との協力関係を深めた。みを行う企業のうち,毎年1社のみが選ばれる名誉ある賞である。 KOAシンガポールは,2023年に同国に開設したTheGEARにおいて,①R&Dやオープンイノベーションを通じた技術革新の推進,②JTCCorporation※や地元高等専門学校との新技術の共同開発,③若手現地社員への日本での技術研修などを行っていることが,高く評価された。開発事業本部加藤篤史事業部長によるHANEDAINNOVATIONCITYの説明宇宙へのロマンをより感じてもらおうと,イベントは夜に行われたBCAAWARDSの授賞式にて関係者による記念撮影※工業・商業地区の開発運営を行う同国の政府機関※南種子町内の3エリア(JAXA種子島宇宙センター,宇宙ヶ丘公園,浜田海水浴場)で,それぞれの会場特性を生かしたイベントが開催
29KAJIMA202602Person 昨年11月7∼9日,ドイツ・ゲッピンケン。サイクルサッカーの世界選手権に,一人の社員が日本代表として出場した。 その名は,木澤佐椰茄さん。普段は開発事業本部企画管理部で総務広報業務や社員交流イベントの企画運営,業務改善システムの開発などに取り組み,終業後はサイクルサッカーに汗を流す。「大学で新しいスポーツを始めたいと部活見学をしていたときに,この競技に出会いました。サッカー経験はなかったですが,目まぐるしく変わる試合展開,自転車を操る技の美しさに一目惚れしました」と語る。 しかし,競技人生は平坦ではない。マイナースポーツゆえの日本での限られた練習環境や金銭負担,チームメイトとの成長速度の差,そして何より仕事との両立…。次々仕事とサイクルサッカー,挑むゴールの先にと押し寄せる困難を乗り越えられたのは,負けず嫌いから生まれる「本気になれば何でもできる」という信念だった。「練習時間をどう捻出するか,仕事ではタスク管理を徹底し,やりたいこと,できること,諦めることを常に頭の中で整理しています。それが,生産性向上にもつながっていると思います」。 木澤さんの情熱は,競技の未来をも変えた。世界選手権の女子カテゴリ新設を訴え,国際自転車競技連合会長に英語で手紙を送った結果,2023年に女子の第1回大会が実現した。「現状を変えるためには行動する。この経験は,周囲を巻き込みながら自分が考えた企画を進める今の仕事にも活きています」と話す。 「私のゴールはサイクルサッカーの楽しさをより多くの人に知っても研究発表者による記念写真 BOOKS思い出の駅舎をめぐる写真集お問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301 今月の新刊をご紹介します。鉄道草創期の明治から昭和中期に建てられ,いまも現役で使用されている日本各地の駅舎を被写体に,四季折々,日常を捉えた写真集が刊行されました。 古くからの駅舎は,初めて見る人にもどこか懐かしさを感じさせる,原風景的な魅力をもっています。 しかし地方の過疎化や高齢化により多くの路線で利用者が減少し,さらには都心部でも人口減少が取りざたされる昨今。ローカル線廃線のニュースが毎年のように報じられるなかで,これらの駅舎は積極的に記録しなければ忘れ去られていってしまう存在といえます。いまを生きる建築とその情景の記録です。(公財)鹿島学術振興財団 第48回研究発表会開催 昨年11月6日,(公財)鹿島学術振興財団(理事長:鹿島公子)の主催する第48回研究発表会が,当社KIビル(東京都港区)とWEB配信で開催された。 同財団は,1976年の設立以来,わが国の学術および文化の発展に寄与することを目的に,幅広い学術研究を対象とした助成事業を行っている。 当日は,同財団から助成を受けた5件の研究成果が発表され,オンライン参加も含めた多くの聴講者から,各分野の先進的な研究内容に高い関心が寄せられた。らい,楽しめる場所をふやすこと。仕事との両立は本当に大変ですが,諦めずに挑み続けていきたい」。 木澤さんの挑戦は,まだ終わらない。ゴールの先には,新たなフィールドが広がっている。開発事業本部企画管理部木澤佐椰茄さん出場した世界選手権。「3位という悔しい結果に終わったので,次は絶対に優勝したい」とリベンジを誓った©KEIRINMAGAZINE/T.WAKO【研究発表】建設用3Dプリンタ施工における積層間付着の改善に向けた材料・工法・システムの開発立命館大学 理工学部 教授 福山智子日本各地の湿地・沿岸域における極微小マイクロプラスチック汚染の現況調査京都大学大学院 地球環境学堂 准教授 田中周平ため池群の提供する生態系サービス評価手法の提案東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授 乃田啓吾パブリックヒストリーにおける行政とアカデミアの協業―世界遺産石見銀山のデジタルマップ作成を通じて―東京大学 史料編纂所 准教授 岡美穂子建築ストックのコミュニティアセット化を支援する仕組みの提案千葉工業大学 創造工学部 教授 田島則行『しらずの駅舎』日本建築写真家協会/編B5判・136頁,3,300円(税込)関連展覧会のお知らせ日本建築写真家協会創立50周年記念写真展「古今駅集しらずの駅舎」キヤノンオープンギャラリー1(東京都港区)で,2026年3月5日まで開催中