16KAJIMA202606 KAJIMA彫刻コンクールは,当社の創業150周年記念事業の一環として1989年に創設以来,「彫刻・建築・空間」をテーマに隔年で開催されている。彫刻と建築空間の緊密な関わりを特徴とした国内唯一の屋内彫刻展として,回を重ねてきた。 第19回となった今回は,国内外から個性溢れる185点の模型応募作品が寄せられた。押味会長兼社長をはじめ,美術評論家・彫刻家・建築家ら5名を審査委員に迎え,昨年9月4日,8点の入選作品と36点の模型入選作品を選出。本年3月12日に行われた最終審査では,実物制作された入選作品の中から,金・銀・銅・奨励賞各1点が決定した。3月26日,当社KIビル(東京都港区)で行われた表彰式には関係者が出席し,新たな芸術作品の誕生を祝った。引き続き本コンクールは,彫刻と建築が互いに語り合う空間の創造と新たな個性を持った作家の輩出を目指す。第19回KAJIMA彫刻コンクール テーマ:彫刻・建築・空間金賞作品名:gatekeeper作者名:山本容資(ヤマモト・ヨウスケ)素材:FRP【金賞受賞者コメント】KIビルのアトリウムに,大きな犬の彫刻があったらどうだろう。訪れる人を出迎える,番犬のような作品があったらどうだろう。そんな発想から作品制作をスタートさせました。犬は自然の生き物ですが,人がいなくては生きていけません。また一方で,犬がいることで生きていける人もいるかと思います(私もその一人です)。犬は人の好みに合わせてつくりかえられ,血統書付きの犬なんていうモノは全くの人工物のようでもあります。この大きな犬は,犬でありながら長い耳や白いたてがみを持ち,体の各部に人体の構造を配した「キメラ」として制作しました。自然と人工のはざまのような造形を,犬の姿を借りて表現してみたいと思いました。審査委員酒井忠康(美術評論家)安田 侃(彫刻家)深井 隆(彫刻家)伊東豊雄(建築家)藤森照信(建築史家・建築家)押味至一(当社会長兼社長)The19thKAJIMASculptureCompetition当社ホームページでは,第1回からのコンクール入賞作品を紹介しています。https://www.kajima.co.jp/csr/culture/sculpture/index.html当社KIビル・アトリウムでの審査風景第19回KAJIMA彫刻コンクールの入賞作品は,下記の二次元コードを読み取ると映像でご覧いただけます

17KAJIMA202606銀賞作品名:夜半の雨作者名:香取宏幸(カトリ・ヒロユキ)素材:炭・(米松),鉄銅賞作品名:Derivation∼Float∼作者名:長田堅二郎(ナガタ・ケンジロウ)素材:ステンレス,木製台座奨励賞作品名:コダイ/KODAI作者名:北川太郎(キタガワ・タロウ)素材:赤トラバーチン入選作品名:切光38作者名:原透(ハラ・トオル)素材:木作品名:ミンゴ作者名:布施美子貴(フセ・ミズキ)素材:ステンレス,和紙,樹脂作品名:滅びの前作者名:増野智紀(マスノ・トモキ)素材:ステンレス作品名:理中作者名:若林克友(ワカバヤシ・カツトモ)素材:木12345675746312【制作意図】夜の空を見ていると,自分のいる場所は何か膜のようなものに覆われていてその向こうには全然違った世界があるのではないかと感じることがある。その経験から着想し,鑑賞者の移動によって「彫刻を外側から見る」という作品との関係性が「彫刻の内側から見る」へ変化する体験を作りたいと考えた。