話題の竣工プロジェクト:
     武蔵野の森に新キャンパス開校
              「明治薬科大学清瀬キャンパス」

 東京,武蔵野の自然が今も残る清瀬市。ここに昨年10月,明治薬科大学の清瀬キャンパスが新しく開校した。清瀬キャンパスは,明治薬科大学が創立100周年(平成13年)を迎えるにあたり,既設の世田谷校と田無校を移転統合して新設されたキャンパスである。



エントランスプラザより望むキャンパス

 キャンパスの周辺は武蔵野の自然に恵まれ,北に柳瀬川,東には空堀川が隣接している。敷地の総面積は80,680m2。各棟は採光や通風,さらに西日を考慮して東西軸に構成されている。

 本部棟,研修・図書・厚生棟は入口付近にあり,順に講義棟,実習棟,研究棟と学生の流れの多い建物から北に向かって配置され,エントランスプラザから中庭を通して施設全体を見渡すことができる。

 正門付近の緑地は大学のシンボルゾーン「明薬の森」として,資料館や薬草園とともに地域に解放されている。

 豊かな自然に恵まれた清瀬キャンパスは,100年の歴史を誇る明治薬科大学の理想的な薬学教育を目指して,新たなる第一歩を踏み出した。。

柔らかいカーブの壁に囲まれ,トップライトからは自然光が差す学生食堂

薬業資料や生薬標本などが一般公開されている資料館


明治薬科大学清瀬キャンパス
<工事概要>
場所 東京都清瀬市野塩2-522-1
発注者 明治薬科大学
設計 久米設計
規模 本部棟=鉄筋コンクリート造,地上3階
研修・図書・厚生棟=鉄筋コンクリート造,地上3階
講義棟=鉄筋コンクリート造,地上4階
実習棟=鉄筋コンクリート造,地上5階
研究棟=鉄骨鉄筋コンクリート造,地下1階,地上7階
体育館棟,サークルハウス棟,資料館棟他 
延べ45,988m2 
工期 1997年1月〜1998年7月
施工 東京支店施工