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ノースリッジから神戸へ
CUREeとの共同作業で公開講演会を開催
当社は1990年からアメリカ・カリフォルニア州8大学の研究連合(CUREe)と共同研究を行っているが、去る6月14日、東京・赤坂のKIビルで講演会が行われた。
講演会は、「ノースリッジから神戸へ、地震災害に学ぶこと」というテーマでアメリカの地震工学の権威を招いて行われ、カリフォルニア工科大学アイワン教授(地盤振動学)が「直下型地震に対する構造物の耐震設計法」、カリフォルニア大学バークレー校メーイン教授(構造力学)が「ノースリッジ地震における鉄骨構造物の被害」、カリフォルニア大学アーバイン校のアン教授(安全工学)が「RC建物の耐震性に関する経済的評価」、スタンフォード大学キレミジアン教授(地震工学)が「社会工学的見地に基く地震被害の低減」についてそれぞれ講演を行った。
当日は、大学関係者、官公庁、得意先、設計事務所、同業他社、マスコミ、当社関係者など234人が出席した。当社とCUREeでは、フェーズ2の最終年に当たる今期、「繊維補強コンクリートの破壊解析」と「直下型地震の振動と応答」の研究を新たに行うこととしている。
医療施設免震化のための公開実験
去る6月12日、東京都調布市の当社技術研究所大型振動実験棟で、診察室と病室の免震と非免震の揺れの違いを比べる公開実験が行われた。先の阪神大震災では、防災拠点となるべき多くの病院が被災し、病院としての機能を失ってしまった。当社は社会工学的見地からこれを重要視し、免震システムが病院の機能維持に効果のあることを確認するためにこの公開実験を企画、当日は官公庁、自治体医療関係者、病院関係者、設計事務所など200人以上の人が詰め駆けた。
大型振動台の上に作られたモデルルームは、カルテや医療器具、薬品瓶の並ぶ棚、机などが配された診察室と、ベッド、車椅子、点滴、整理ダンス、机などが配された病室の二種類。鉄筋コンクリート造6階建てビルの6階という想定で、大地震と同じ揺れを再現し、免震と非免震の場合の揺れ方の違いを確認した。実験では、免震システムによって非免震の場合に比べ、揺れが1/10程度に減少することが示された。
この公開実験の模様は、その日夜のNHKをはじめとする各社のニュース番組で取り上げられた。当社では、今後この実験結果を元に医療機関に対して免震システムの採用を積極的に働きかけていく方針である。
'95札幌国際見本市へ出展
'95札幌国際見本市が6月22日から25日まで、札幌市郊外にあるアクセスサッポロで開催された。
この展示会は、一年おきに開催される北日本最大の国際見本市で、毎回テーマを選定して行われる。第5回を数える今回は、技術を中心とした展示のみの見本市として「豊かな創造との出会い」というテーマのもと、国内外合わせて127の企業や団体などが出展した。
ゼネコンも多数参加して展示を行っていたが、当社は環境保全型の製氷システムとして開発した無公害型空気冷媒製氷システム「AIRS」と、省エネルギー型太陽・空気熱源ヒートポンプシステムの「ソルエアヒートポンプシステム」のふたつの技術を展示した。さまざまな企業や団体がさまざまな技術を紹介する中で、当社の無公害型のふたつの技術にはたくさんの見学者が訪れた。特に、場所がら環境保全型の冬季スポーツ施設用製氷システムAIRSに対しての関心が高く、担当者は訪れる見学者から次々と質問を受け、無公害型のエネルギーシステムに対する人々の関心の高さをあらためて知ることとなった。
札幌国際見本市は4日間で、約43,000人の来訪者を迎え、盛会のうちに幕を閉じた。
四日市地下駐車場建設現場の沿道で花づくり
当社名古屋支店が施工を進めている四日市地下駐車場は、四日市市の中心街にあり、国道1号線を全面覆工してその真下に作られる。国道脇の街路樹は工事の障害になるために移植され、殺風景であったが、植込み後にJVで2,000株以上のベゴニアの花を植栽した。ベゴニアの可憐な赤い花は、昨年夏の水不足にも負けず大切に育てられ、地元住民から大変喜ばれている。
来年3月には200台収容の地下駐車場が完成する。
生まれ変わった仮囲い
当社北陸支店が新潟県豊栄市で施工中の、新郷川1号幹線管渠築造(第五区)工事の仮囲いがこの6月に生まれ変わった。
田んぼの真ん中に突如として現れた現場事務所のイメージアップを図る目的で作られた仮囲いの周囲には、豊栄市を象徴する風景写真や、豊栄市下水道事業のイメージアップキャラクターのカッパの絵が飾られている。この仮囲いは交通量の多い県道を走るドライバーや、JR白新線の利用客の目を楽しませている。
写真は鹿島月報より転載
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