シールド機は接合し,トンネルは貫通した
−シールドの地中接合,そして開通にむけて−
現在の技術では,1台のシールド機が連続掘進できる距離は,機械の耐久性などから約3kmが限界とされる。 このため,それぞれ反対側から向き合うようにして掘進してきたシールド機同士を,正確かつ確実に接合させる必要があった。 この地中接合の許容誤差は50mm以内。そこで採用されたのが,当社も参画して開発したシールド機相対位置探査システムである。 本システムは,“東京湾アクアライン”の4箇所すべての接合で採用された。
当社工区の場合,向かい合ったシールド機のずれ量は,50m手前で177mmであったが,その後の修正掘進により,最終的にわずか4mmの誤差におさまった。
建設に8年余かかったこの道路も,完成するとわずか15分弱で走り抜けることができるようになる。
貫通したトンネル。シールド機同士が接合した後,それぞれのシールド機内部を解体し,取除いて貫通させた
コンクリートの巻きたての終わったトンネル内部
写真は月報KAJIMAより転載
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