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 始動した富山市エコタウン事業
〜「メタクレス」順調に稼動中〜


 廃棄物ゼロを目指す「ゼロエミッション構想」を基軸に,自治体主導で地域振興を図りながら環境と調和したまちづくりを推進する「エコタウン事業」。平成9年度に創設された国の支援・補助制度のもと,全国各地で産声を上げている。
 そんな中,富山市が進める,北陸初の「富山市エコタウン」が本年4月に始動,順調に稼動している。
 富山市エコタウンは,市内に18ha程度の「エコ産業団地」を設けリサイクル施設を集約するとともに,エネルギー利用も含め団地内のゼロエミッション化を追求するもの。当社は,関係企業や地元組合と共同で新会社「富山グリーンフードリサイクル(株)」を設立。有機性廃棄物再資源化システム「メタクレス」を核とした再資源化施設を団地内の約17,100m2の敷地に建設し,食品廃棄物および剪定枝等のリサイクル事業に参入している。施設を視察する亀井農林水産大臣(左から2番目)。右端は徳田北陸支店長
 富山市エコタウンの第一期事業では,この施設のほか,ハイブリッド型廃プラスチックリサイクル施設,木質系廃棄物リサイクル施設,自動車リサイクル施設の合計4施設が整備されている。
 「メタクレス」は,生ごみなどの有機性廃棄物を微生物を利用した固定床式高温メタン発酵技術で分解,生成するバイオガスを回収し,電気や熱を取り出す環境プラントシステム。富山グリーンフードリサイクル(株)は,メタクレスを中核とした施設により,(1)食品系廃棄物処理,(2)剪定枝等の廃棄物処理,(3)堆肥(土壌改良材)の製造・販売,(4)ガス供給の4つの事業を主に行っている。地域の独自性をふまえた廃棄物再資源化の推進役となる本事業への期待は大きく,6月22日には,本事業を「食品リサイクル施設先進モデル実証事業」に認定した,農林水産省の亀井善之大臣も視察に訪れた。
 富山市エコタウンでは第二期以降,発泡スチロール,廃家電製品等のリサイクルなど,より多様な事業計画も検討されている。
 地方発,既存の枠にとらわれない先進的な環境調和型のまちづくりが佳境に入っている。
中央円筒状の建物が食品廃棄物を分解するバイオリアクタ,白い球状の建物が生成したガスを溜めるガスホルダ

施設概要
建築概要
場所:富山県富山市海岸通字松浦町
敷地面積:約17,100m2
建築面積:約6,000m2

バイオガス化施設
処理能力:食品廃棄物 24.4t/日
生産能力:バイオガス 2,500m3/日

堆肥化施設
処理能力:
・剪定枝,刈草等 4,000t/年
・食品廃棄物(コーヒー,茶かす) 2.0t/日
生産能力:堆肥(土壌改良材) 2,550t/年
施設概要