話題の竣工プロジェクト:
  千葉市消防局・中央消防署
  「セーフティーちば」

 千葉市中央区に,消防活動と防災活動の拠点機能を兼ね備えた”千葉市消防局・中央消防署”が完成した。この建物は,図書資料室や救急処置訓練室,講堂なども備えている。また最上階に司令管制室・作戦室,屋上にヘリ緊急離発着場・無線塔などがあり,防災拠点機能を持つ。千葉市全域における消防行政面における市民と市政をつなぐパイプ役として,また市内中心部の都市環境に調和した施設として,機能的・景観的に配慮されたものである。



低層から大きく3つの段差をもつ特徴ある正面ファサード

   構造上の特徴としては,消防署として全国で初めて,また千葉市の公共建築としても初めて免震構造を採用した建物である。

 作業体制も着工当初から4週6休のシフトを組み込み,千葉市労働基準局から「快適職場の認定も受けた。そして,昨年10月に無事故無災害で竣工を迎えた。  直,当施設の供用開始はこの4月からの予定である。

免震装置 積層ゴム(30体)と鋼棒ダンパ(18体)の組み合わせ

司令管制室

断面図


千葉市消防局・中央消防署
<工事概要>
場所 千葉市中央区長洲1-116-4
発注者 千葉市
設計 榎本建築設計事務所
構造設計 川口衞構造設計事務所
規模 地下鉄筋コンクリート造 地上鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造
地下1階,地上8階,塔屋1階 延べ9,278m2 
工期 1996年9月〜1998年10月
施工 東京支店JV施工