話題の竣工プロジェクト: 日本最大級のベネトン直営店がオープン ベネトンメガストア表参道 　流行の発信基地，東京・表参道。ここにイタリアのカジュアルブランド「ベネトン」の国内初となるメガストアが，当社の設計・施工で完成。昨年12月にオープンし，早くも表参道の新しいランドマークとなっている。 　ベネトンといえば，ビビッ ドで豊富な色使いと社会性を打ち出した広告で有名だ。ベネトンメガストア表参道は同ブランド日本初の大型直営店として，ニューヨーク，ロンドン，ベルリン，ハンブルグ，ミラノ，ローマ，モスクワに続いて誕生した。 　東京・渋谷の表参道沿いにオープンした同店は地下1階，地上2階，店舗面積は1，089m2。国内ベネトンストアの中で最大の売り場面積を誇る。商品はいずれもイタリア製で，約500品目を数える。1階が婦人服と日本では少なかった紳士服。2階はコーディネートを全面に出した婦人服と雑貨，地下1階は乳幼児服，子供服を扱う。ベネトンといえばカジュアルというイメージだが，同店にはスーツを始めとするオフィスウエアがメンズ，レディースとも充実。バッグ，靴，雑貨に至るまでフルアイテムで現代のイタリアンモードを展開している。また，世界で初めて銀製アクセサリーをそろえたほか，日本の流行や日本人の体型に合わせた限定のコレクションなど，表参道店にしかない品揃えが魅力だ。「建築の構成はベネトンの斬新なパブリシティのために形態へのこだわりを抑えてシンプルな表現をとった」と設計を担当した建築設計エンジニアリング本部の長部長は語る。表参道に面した部分は幅24m，高さ7mにわたって透明なウインドウになっており，道行く人はカラフルな商品のディスプレイがつくり出す世界を楽しむことができる。店内の床は白い天然大理石で敷き詰められており，白を基調とした明るい内装が特徴的だ。上層3層はベネトンジャパンの本社が置かれ，スタイリッシュなオフィス空間を実現している。 　常に世界をリードし，挑戦を続けるベネトンの新しい情報発信基地として，ここからどんな最先端ファッションが生み出されていくのだろうか。

表参道のケヤキ並木沿いに2層にわたりショーウインドウが展開する

カラフルなショーウインドウに足を止める人も多い	休日ともなると若者や家族連れなど人通りの多い表参道